TERAMAGAZINEさんの競馬日記

11月1日。27年前の同日に武豊はエイシンヒカリでサイレンススズカの無念を晴らす!

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【第152回G1天皇賞・秋】

11月1日。27年前の同日に武豊はエイシンヒカリでサイレンススズカの無念を晴らす!

【菊花賞のレース回顧も含めて】

「サトノ」の冠の馬名で著名なパチンコ、パチスロ業界大手「セガサミーHD」会長兼社長の
里見治オーナー(73歳)の最大の夢は未だに叶わぬJRAG1優勝。

ディープインパクト、キンカメに優秀な繁殖牝馬を配合しないと勝てないことに気づいた里見オーナーは
2011年のセレクトセールで、ディープインパクト×クライウィズジョイ(母父トニービン)の牡馬を
7,980万で購入。

サトノノブレスと名付けた黒鹿毛の馬は期待通りの成績を上げ、重賞2勝2着1回3着1回。
念願のG1菊花賞も2着善戦(優勝馬が社台のキャロットFの高額馬では相手が強すぎた…)

※社台は「ダイナ」「シャダイ」の冠名は30年程前に辞め、
金子真人HDはそもそも冠名はない(ウリウリ、キンカメハメハなどハワイ語は付けますが)

ドゥラメンテが勝ったダービーで、サトノラーゼンは2着でサトノクラウンは3着。
皐月賞&ダービー2冠馬ドゥラメンテが骨折で春絶望の今年はG1戴冠の最高最大のチャンス。

サトノクラウンは距離適性を考慮し菊花賞でなく天皇賞秋に出走するという話もあったので、
里見オーナーは黒い考えが浮かんでしまったのでしょうか?

ラーゼンは菊花賞、クラウンは天皇賞秋へと使い分け、あわよくば両方勝つ!
というG1リャンメン待ち作戦に出ました。

しかし当然ながら机上の空論。ラーゼンは菊花賞5着敗退。
優勝したのは「母父サクラバクシンオーだから3000mは長過ぎる(=勝てない)」と言われ続け、

競馬関係者から「シロウトが!」と半ばバカにされながらも愚直なまでに
最後の1冠・菊花賞に挑戦した北島サブちゃんのキタサンブラック。

ウイナーズサークルで涙を浮かべながら唄ったサブちゃんの「まつり」にはもう涙ボロボロです…。

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ジャパンカップ(2億5,000万円)と有馬記念(2億円)の優勝本賞金の高額化により、
天皇賞秋(1億5,000万円)の価値が色褪せました。

※かつてJRAは秋G1・3戦全勝(天皇賞秋→ジャパンカップ→有馬記念)で2億円の報奨金を出しており、
受賞者はテイエムオペラオーとゼンノロブロイの2頭だけ
(いつの間にかコッソリ廃止してました…)

今の時代、天皇賞秋を勝っても年度代表馬にはなれません。
賞金目当てだけでなく年度代表馬を狙う王道路線は、
天皇賞秋を叩き台にしての「ジャパンカップ→有馬記念」です。

「毎日王冠→天皇賞秋」組は、有馬記念では既にオツリがなくなっているクラス。

それでも構わない。
とにかくG1を勝ちたい!
今週の天皇賞秋をサトノクラウンで優勝したいと切実に思っている里見オーナーは、
サトノノブレスの経験から「高額馬、良血馬は走る!と気づいてセレクトセールで爆買いしました。

※サトノダイヤモンド(ディープインパクト×母アルゼンチンG1・3勝マルペンサ)
と名付けた馬は2億3,000万円。

※自社のパチンコ、パチスロ「北斗の拳」からそのまま名付けたサトノケンシロウ
(ディープインパクト×母マジックストーム)
G1エリザベス女王馬で、大阪杯であのキズナを完封したラキシスの弟は2億円です。

G1を勝つためならもはやお金に糸目は付けないのでしょう。

個人馬主同士ででライバル関係にある「オービック」(会計ソフト「勘定奉行」などで成功)
会長兼社長の野田順広氏(77歳)は、「ダノン」の冠で、
既にダノンプラチナ、ダノンシャーク、ダノンシャンティはG1馬になっていて、
ダノンシャンティは種牡馬にもなって成功しています。

野田氏の妻でオービック取締役相談役の野田みづき氏は「ミッキー」の冠の馬主。

御存知の通り、ミッキークイーンは今年のオークス&秋華賞の2冠馬になりました。

しかし勝つのは9戦8勝!

サイレンススズカの再来エイシンヒカリでしょう!

サイレンススズカは毎日王冠で、
当時無敗の2頭、最強エルコンドルパサー(G1・3勝、凱旋門賞2着)と
怪物グラスワンダー(G1・4勝、有馬記念連覇)に大楽勝しました。

そして、6連勝後に迎えた天皇賞秋。

奇しくも今年と同じ11月1日(1988年)です。

ユタカさんを背に3コーナー手前で既に2番手を10馬身離して軽快に逃げていたサイレンススズカは、
4コーナーに差し掛かる辺りで突然の失速。

左前脚の手根骨粉砕骨折を発症し予後不良…。

【27年前の惨劇をユタカさんが繰り返すことはない!】

いちょうS→東スポ杯→共同通信杯と東京1800mで3連勝後、
皐月賞馬&ダービー2着馬になったイスラボニータは昨年の天皇賞秋で
不利な7枠15番3着馬が3番手追走。

※腕利きのクリストフだからこそ外からスッと3番手に先行し馬を置けたことで
折り合いを解決出来たにかも…。

蝦名はフェノーメノで天皇賞春を連覇中で天皇賞秋も勝てば、
日本競馬史上でタマモクロスただ1頭しか達成していない天皇賞3連覇がかかっていたため、
フェノーメノに騎乗(結果15着)、

社台の怒りを買うこともなく(ラッキー!)、
蛯名はイスラボニータに乗り続けています。

牝馬は過去10年で6頭出走して1着ヘヴンリーロマンス、3着ダンスインザムードなど
8頭が馬券圏内に入っています。

※ウオッカ、ダイワスカーレット、ブエナビスタ、ジェンティルドンナは歴史的名牝なので特例ですが、
ショウナンパンドラも秋華賞馬で宝塚記念3着馬、今年のメンバーなら格負けはしないはず。
(しかし、7枠15番は不利…)

エプソムC3着、毎日王冠2着でエイシンヒカリにぴったり付いて来ているディサイファは
内枠でもあり相当有力。

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【同年の勝ち馬】(過去10年)

・毎日王冠【2・1・1・4】エイシンヒカリ

・京都大賞典【0・0・0・5】ラブリーデイ
・宝塚記念 【0・0・0・5】ラブリーデイ

・札幌記念 【2・0・2・3】ヒットザターゲット
・オールカマー【0・0・0・8】ショウナンパンドラ

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※天皇賞秋で未勝利どころか、3着にも来ていない宝塚記念と京都大賞典の勝ち馬が
両頭ともにラブリーデイ。

ラブリーデイ。相当ピンチです!!!

※毎日王冠勝ち馬は、2勝だけですが3着以内に来る各率は、50%

※ショウナンパンドラに大きな期待をしていますが、
オールルカマー勝ち馬もどこにもないのか…。

宝塚記念含めた重賞5勝京都大賞典勝ち既に使い減りしてそうですがラブリーデイ、

香港ボケも治ったステファノス、

アタマはまず無いと思いますが2着、3着ならあるサトノクラウンは2着、3着付けで。

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◎9エイシンヒカリ
〇1ディサイファ
▲16イスラボニータ
特注15ショウナンパンドラ
爆12ダービーフィズ

△13ヴァンセンヌ
△14ステファノス
△3サトノクラウン
△7ラストインパクト

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この日記へのコメント

TERAMAGAZINE TERAMAGAZINE|2015年11月4日 4:18 ナイス! (1)

シャダイが「ダイナ」「シャダイ」の冠を止めたたように、
里見さんも「サトノ」を止めないと、G1は、無理じゃないかなあ。
オカルトですが…
周りに進言する人はいないのでしょうか。

ライバル「ダノン」の野田さんの奥さん野田みづきさんが
またあっさり2冠馬オーナーになってしまったのもこれまた…

マジックストーム(父ディープ)の仔は当たり外れがありそうで
(サトノアラジン、リアリスティール)

マルペンサ(父ディープ)は日本では珍しいアルゼンチンの馬。
しかし桜花賞2着、オークス3着馬クルミナルの母はアルゼンチンG1・2勝馬クルソラで
オークス3着馬ディアデラノビアの母はアルゼンチンもダービー&オークス馬ポトリザリス。
もしかした一発あるのかもしれませんね。
馬名以外では。

あ、藤沢さん!もう2位ですか!
すごい!

自分は昨年に続き(ミッキークイーンの全妹・ルールブリタニア)
(ディープ×ミュージカルウェイ)吉田勝己社長個人名義
を今年は筆頭オーナーで持っています。




TERAMAGAZINE TERAMAGAZINE|2015年11月4日 3:45 ナイス! (1)

藤沢さん!

完敗です。

ラブリーデイがあんなに強いとは思いませんでした…。
もう年度代表馬決定でしょう!!

G1クラスが得意とする(出走)距離は、
マイルを基本とした根幹距離(1200、1600、2000、2400、3200)
G2クラスはが基本とする非根幹距離は(1400、1800、2200、2500、3000)

エイシンヒカリは、1800を7戦、2000は2戦しか走っていません。
(※G1の宝塚記念、有馬記念、菊花賞は非根幹距離ですがまたの次機会に解説します)

エイシンヒカリが根幹距離の10ハロン(2000)を走らないのは、
ローテーション的、レベル的に適切なレースがないからです。

日本のG1で10ハロンは天皇賞秋しかありません(3歳クラシック除く)
(※だから夏の札幌記念を夏のG1として盛り上げようという意見がでているのですが)

天皇賞秋を目標として逆算すれば、
チャレンジC、エプソムC、毎日王冠だけになってしまうのではないでしょうか。

スペシャルウィーク、アグネスデジタル、ダンスパートナー(牝馬で菊花賞出走・5着好走)
を育てた白井先生が、常日頃から、

「ディープインパクト×ストームキャットに2400mは長い。ベストは2000m」

(アユサン、キズナ、ラキシス、エイシンヒカリ、リアルスティール)

と前々から発言しているんですよね。
※ラキシスについては長くなるので次回に…

これは自分の私見ですが、
キズナは絶対能力が有ったから2400mのダービー(仏ニエル賞2400mも)を勝てた。
しかし世界の凱旋門賞には通じなかった。
重いロンシャンの芝、多頭数、慣れない駆け引き…
様々な理由があるでしょうが、やはり距離もカベが日本の馬場以上に堪えたのでしょう。

それにしても金子真人さん(金子真人HD)は凄すぎですね!
ディープインパクト、キンカメ、クロフネ、トゥザヴィクトリー、カネヒキリ、ブラックホーク、
アパパネ、デニムアンドルビー、ラブリーデイ…ですからね。

ところで、2014年のウマニPOGミリオネアワールド。
藤沢さんが3位で、自分がミリオネアワールド4位。
って気づいていました?

リッスンの仔タッチングスピーチがもう少し速く活躍してくれれば…
なんて思ってました…。

今年も挨拶代わりのエアグルーヴの2013に10億Pには度肝を抜かれました!
さらにアドマイヤエイカン、ブラックスピネルをしっかり持っているのも流石です!

藤沢雄二 藤沢雄二|2015年11月1日 3:04 ナイス! (3)

じゃあ勝負w

エイシンヒカリの評価を下げるポイントとして
昨年のアイルランドトロフィー以降、1800mしか使ってないこと。
根幹距離を使わない裏が何かありそうですけどね。
その気になれば使うチャンスはあったと思うのですけどね。

ラブリーデイの強さはホンモノですよw
なにも今更強調するまでもありませんけど。

別にラブリーデイを強いと思わなくてもいいんです。
ただ、金子さんの馬運は見くびらない方がいいと思いますけどね。

言っちゃ悪いですけど、里見さんとは天地の差があるハズです。

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