とらきち社長さんの競馬日記

皐月賞一部出走馬分析

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皐月賞の想定上位人気馬、個人的注目馬の分析です。あくまで個人的な分析ですが、読んでいただいた方の考えの整理に繋がると嬉しいです。書いた順は高評価順でもアイウエオ順でもなくほぼ思いつきですのでご了承ください。

ソールオリエンス
新馬戦ではそこまで緩んでないペースからラスト2F11.0-11.0、自身は上がり33.3を踏んでの勝利。2戦目となった前走・京成杯は4コーナーから直線にかけて大きく外に膨れながらもラスト3F12.2-11.7-11.5の加速ラップを踏んで勝利。まだ一線級とは戦っていないが能力が通用するのは間違いないはず。課題はこの2走ともコーナーワークが怪しいこと。特に前走は先にも書いたように大きく外に膨れて、鞍上もレース後に他馬を気にしていたということをコメントしている。多頭数となる今回、どうこの課題をクリアするのかがカギ。

グリューネグリーン
京都2歳Sの勝ち馬、このレースは前後半4Fがほぼフラットで上がりもかかる持久力の必要なレースで、後続がゴチャついたことで恵まれた点もあったが勝ち切っているのは大きい。近2走は控える競馬で持ち味が出せていないが、いずれも僅差で先手を奪えば変わってくる可能性がある。ただ今回は同型も多く特にグラニットはどうしてもハナを取りたいと思うので出脚が足りなさそう。

セブンマジシャン
ホープフルSでは前残り展開を外差しに構えてコンマ4差の6着、京成杯はソールオリエンスが外に膨れた影響でこの馬も大きく外に回る形になり差し遅れて3着、スプリングSも外差し馬場に気を取られて大外を回ってきてからインを突いた馬を差し遅れて6着。いずれも不利があってスムーズな競馬がなかなか叶っていない。ただ、スムーズなら勝ち切れていた、馬券内まであったとは言い切れないのも現状で常に一歩足りない印象。頭までは厳しいが馬券内あってもおかしくない、穴で一考。

フリームファクシ
新馬戦は勝ち馬ミッキーカプチーノ、3着グリューネグリーンという超ハイレベル戦で2着、その後未勝利から3連勝と高い能力を見せており、特に前走・きさらぎ賞は早め抜け出しからオープンファイアの抜けた末脚を凌ぎ切って優勝。一方でこの3連勝はいずれも10頭以下の小頭数レースで、多頭数だった新馬は逃げているので経験値としては浅い印象。レーン騎手ということもあり過剰人気するなら疑問を持ちたい。

ホウオウビスケッツ
スプリングSは近10年で前半1000m通過が最速。それを重馬場でやっているのでグラニットの少々離した逃げだったとはいえかなり追走力が試される展開を先行して2着。外の方が良い馬場に気を取られた騎手が多く、逆に経済コースを通せた利はあったが1,3着馬が差し勢だったことを考えればかなり強い競馬をしている。2走前東京でのフリージア賞の時計も良く、厳しい展開が予想されるが、ここでも好走できていい。

ベラジオオペラ
ホウオウビスケッツの欄で書いたように追走力が試されたスプリングSの勝ち馬。道中7番手でホウオウよりは後ろで競馬をしているが、それでも4角外を回しながらポジションを押し上げた機動性とそこから差し切るまでの持久力はここでも通じそう。新馬・セントポーリア賞の2戦は緩い流れから上位がほぼ同等の上がりを使うレースをポジションで勝ったものだったので評価が難しかったが、前走内容を見るに総合力が高いタイプで上がり勝負でも劣りはしないが、本質的には上がりがかかったり持久力が必要なところに強そう。ここでも要注目。

ダノンタッチダウン
速い上がりから持久力が求められる展開まで対応できて馬群も経験済みだが、距離はマイルまでしか経験がなく、そのマイルでも勝ち切れていない。朝日杯FSは出走馬が次走以降軒並み凡戦のレベルとしては高くないレースで評価しづらい。

タッチウッド
新馬ではラスト2Fを11.0-11.2でまとめ高い能力を持っていることを示し、続く前走の共同通信杯はスタートで他馬より1馬身ほど立ち遅れたものの抑えが効かず向正面でハナに。2番手のファントムシーフには敗れたものの最後までしぶとく2着まで残したが、やはり我慢できずに行き切ってしまった点は気になる。武豊騎手へのスイッチで先も見据えるレースになりそうなここは教育のためのレースにもなりそうで割引が必要。ただ、もし我慢させずに行かせた場合は想像以上にしぶとく残る可能性もある。

ファントムシーフ
ホープフルSは最内枠で発走直後に寄られてポジションを取れず、結果的にスローから前にいた馬のワンツーを差し遅れた形で、この一戦で中山に合わないと割り切ることはできない。前走・共同通信杯は誰も行かないのであればとハナに立ったところで外からタッチウッドが抑え効かず主張し2番手に構えると、直線はしぶとく粘るタッチウッドを長く良い脚を使って捕らえ優勝。スパッとキレる脚を使うタイプではなくジリジリと長く追えるタイプなので中山は問題なく思えて、能力は実績が表すように世代トップクラスなのでここも好走に期待。

トップナイフ
京都2歳S→ホープフルS→弥生賞と3戦連続の2着。ホープフルSは展開利もあったし、弥生賞は実績的にはメンバートップでも皐月賞出走には賞金的に余裕があったことを考えれば近2走で評価を上げ下げするのは難しい。京都2歳Sは4角でフラつきながら下がってきた馬の影響でポジションを下げながらも直線差し込んで僅差2着まで伸び返した内容は高評価。ポジションを取りに行ける馬だし持久力もあるタイプなのでここも安定して走れそう。

タスティエーラ
新馬ではラスト3F33.5(11.2-11.1-11.2)の高速持続戦を2着馬に3馬身半差つけて勝ち切る強い内容。共同通信杯(4着)はこの馬自身の上がりは使えているが前がしぶとかったレースで、中山に替わっての弥生賞はトップナイフ相手に長く良い脚を使って優勝、最後まで詰め寄らせなかった好内容。ただ、サトノクラウン産駒ということで上がりのかかる中山の方が向いていて着順を上げたという捉え方もできるがメンバーレベルは共同通信杯>弥生賞で、この2走のパフォーマンスは実はそこまで変わってないように考えられる。世代の中でも高い能力を持ってはいるが勝ち切るまでは疑問。

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