グリーンセンスセラさんの競馬日記

ドンカスターCの明日は

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JRAが英国の姉妹提携都市を蔑ろに?「究極の優柔不断」ドンカスターCの明日はどっちだ!?━ Gambling Journal ギャンブルジャーナル / 2016年11月8日 15時10分 http://biz-journal.jp/gj/2016/11/post_1738.html

 来年、大阪杯がG1に昇格することは、すでに競馬ファンの間で周知の事実になりつつあるが「JRAが何かと番組表をイジりたがる」のも、競馬ファンの間ではよく知られた事実だ。

 そこには今回の大阪杯のように「スターホースの海外流出(ドバイ、香港など)を防ぐため」という誰にでもわかりやすい理由もあれば、年末のホープフルSのG1昇格検討など、イマイチ納得できる意図が見えてこないものも多数ある。

 中でも12月に行なわれている金鯱賞(G2)は、コロコロと開催時期が変わることで有名なレースだ。

 近年でこそ12月の初旬の開催で有馬記念(G1)の前哨戦として板についてきたが、以前は5月に宝塚記念(G1)の前哨戦として位置づけられていた。その前は6月、さらに以前は7月。1月や3月、11月に開催されたこともある。

 無論、JRAも単なる遊び心で変更しているわけではないので、移動のたびに何かしらの理由が存在するのだろうが、こうも身勝手に変化すると周りのファンの認識がついていかなくなる。

 その典型が、今週末に京都競馬場で行なわれるドンカスターC(1000万下)だ。

 このレース、開催時期は11月から動いたことがない。レース当日にはエリザベス女王杯(G1)も行われることから、同じ英国つながりとしての兼ね合いもあるのだろう。

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 レースが創設されたのは、平成元年となる1989年。英国のドンカスター競馬場と京都競馬場が姉妹競馬場となったことが発端である。それから今年で28年。OPレースから始まって1600万下になったり、1000万下になったりしているが、そんなことがどうでもよくなるような一貫性のなさである。

 下記にドンカスターカップ(ステークス)の"壮絶"な「変更の歴史」を掲載してみた。是非ともご覧いただきたい。

2016年 ドンカスターC(1000万下、ダート1400m)
2015年 ドンカスターC(1000万下、芝1600m)
2014年 ドンカスターC(1000万下、ダート1200m)
2013年 ドンカスターC(1000万下、芝1600m)

2012年 ドンカスターC(1000万下、ダート1200m)
2011年 ドンカスターC(1000万下、芝2000m)
2010年 ドンカスターC(1000万下、芝2200m)
2009、08年 ドンカスターS(1600万下、ダート1800m)

2007年 ドンカスターS(1600万下、芝1800m)
2006年 ドンカスターC(1000万下、ダート1400m)
2005年 ドンカスターC(1000万下、芝1800m)
2004年 ドンカスターC(1000万下、ダート1400m)

2003~01年 ドンカスターS(オープン、芝3000m)
2000年 ドンカスターS(1600万下、芝3000m)
1999年 ドンカスターS(1600万下、芝1800m)
1998~95年 ドンカスターS(1600万下、芝1200m)※
1994~89年 ドンカスターS(オープン、芝2400m)
※1996、95年は1500万下で開催。

 ご覧いただいた通り、ほぼ毎年施行条件が変わるという酷い有様である。

 競馬ファンからすれば「何が何だかわからない」といったところだろう。一体JRAは姉妹提携をしている英国のドンカスターをどう考えているのだろうか......。それとも毎年のように変化し続けることこそが、ドンカスターCの特徴なのだろうか。

これだけ施行条件が変化すると当然、勝ち馬にも様々なバリエーションが出てくる

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 1992年(芝2400m)には後にジャパンC(G1)を勝つことになるレガシーワールドの名がある。そう思えば、1998年(芝1200m)は高松宮記念(G1)にも出走したヤシマジャパンが勝っている。翌年の1999年(芝1800m)ではテイエムオペラオーの最大ライバルだったメイショウドトウが勝ったかと思えば、2004年(ダート1400m)にはダートの短距離戦線で活躍したサミーミラクルの名がある。

 言い換えれば、彼らが共通して勝ったのが、このドンカスターC(S)である。

「英国のドンカスター競馬場はイギリス・クラシックの最終戦であり、菊花賞のモデルにもなったセントレジャーS(G1、距離約3000m)が開催されることで有名です。

 したがって、2000年から4年間続いた京都の3000mというのが最も相応しいと思える施行条件なのですが、長距離レースの需要が減っている問題で長続きしませんでした。その後は、まさに迷走していますね......。ちなみにカップとステークスが入れ替わっているのは、英国の"本家"ドンカスターC(G2)との兼ね合いかもしれません」(競馬記者)

 ちなみに今年は2006年以来、11年ぶりにダート1400mで開催されるドンカスターC。しかし、そこに大きな意味はないだろう。

 そして、来年もまた秋の京都でエリザベス女王杯に寄り添うようにひっそりと開催されるのだろうが、やはり施行条件は変更しているのではないだろうか。

 ちなみに、あと1400mと3200mで開催すれば、京都競馬場の芝コースを完全にコンプリートすることになる。そんなことが目的ではないだろうが、ここまで来くれば是非とも達成してもらいたいものだ。

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