グリーンセンスセラさんの競馬日記

引退説のメイショウマンボ

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引退説のメイショウマンボは最愛の夫を次々失う「未亡人」!? 中山牝馬S(G3)出走へ大ベテラン柴田善臣騎手との"晩婚"にJRAが「ご祝儀」?─Gambling Journal ギャンブルジャーナル / 2017年3月9日 15時15分 http://biz-journal.jp/gj/2017/03/post_2792.html

 一体、この名牝の現役生活はいつまで続くのだろうか。
 先月26日、最愛のパートナーだった武幸四郎騎手が引退した際、時を同じくして「引退するのではないか」と囁かれていたメイショウマンボ(牝7歳、栗東・飯田祐史厩舎)だったが、どうやら今週の中山牝馬S(G3)に出走するようである。
 2014年のヴィクトリアマイル(G1)で2着になったのを最後に、ずっと二ケタ着順を続けているメイショウマンボ。2013年の最優秀3歳牝馬だっただけに繁殖としても期待されているが、頑なに現役生活を続けている。
「ここ2年くらいは武幸四郎騎手の引退が囁かれ、主戦騎手の引退という"区切り"まで共に歩むのではと大敗続きにも目をつぶっているファンも多かったのですが、今回の出走を受け驚きと落胆の声が広がっています......。確かに最近はもう完全に勝ち目のないレースを続けていますし、正直、未だに現役を続ける理由が見当たりません」(競馬記者)
 騎手と馬では現役生活の長さが大きく異なるため、馬が現役の内に主戦騎手に"先立たれる"のは珍しいケースだ。武幸四郎騎手の引退である意味"未亡人"となってしまったメイショウマンボだが、実はこれが2度目の別れとなったことはあまり知られていない。
「メイショウマンボが2歳だったデビュー戦と2戦目は、現調教師の飯田祐史が手綱を執っていました。その翌年に飯田騎手が調教師になるために引退するという理由で、武幸四郎騎手とのコンビが誕生した経緯があります」(同)
 それがまさか、今度は武幸四郎騎手が調教師になるために引退するのを見送ることになるとは......1度でも珍しいのに、2度目となれば記録的ですらある。


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 そんなある意味"悲劇的"な未亡人メイショウマンボが、今回の中山牝馬Sで初コンビを組むのは関東の柴田善臣騎手だ。今年で51歳を迎える大ベテランだが、近年は年々勝ち星が減少しており今年も未だ2勝......。
 ブレスジャーニーという"心の支え"がいるものの、まさかメイショウマンボにとって「3度目の別れ」とならないか、今から少々心配ではある。
 無論、柴田騎手は関東所属の騎手なので、関西馬のメイショウマンボとの長期コンビは難しい面もある。だが、柴田騎手が今回復活劇を演出すれば、話はまったく変わってくるはずだ。
 もちろんそれが容易でない......いや、限りなく難しいことは大敗続きの戦績が物語っている。特に前走のエリザベス女王杯(G1)では、2番手から積極果敢にレースを進めたが、早々に失速して12着大敗。
 一方で、14番人気だった逃げ馬プリメラアスールが5着に残り、3番手のシングウィズジョイに至っては勝ち馬からクビ差の2着だったのだから、その間の2番手で唯一大敗したメイショウマンボの"体たらくぶり"は相当なものである。
 しかし、そんな元女王に復活のチャンスを与えたのがJRAだとすれば面白い。


次のページ JRAが最後のチャンスをくれた?

 今回の中山牝馬Sはハンデ戦だが、メイショウマンボに課せられたハンデはなんと54㎏。いくらここ何年も見せ場がないとはいえ、過去にG1を3勝した馬に対するG3でのハンデがここまで軽量になったのは記憶にない。少なくともここ5年間で、ハンデ54㎏で中山牝馬Sに出走した馬のG1勝ち数は「0」である。
 それもメイショウマンボは、昨年6月に同じく牝馬限定のハンデ戦マーメイドS(G3)に出走し56㎏のハンデを課せられたばかり。あれから2戦しか走っていないが、いきなりの2kg減はなかなかの異例だ。
 それほどJRAのハンデキャッパーには"ダメ馬"に映ってしまったのだろうか......。
 いずれにせよ、柴田騎手とメイショウマンボにとっては大きなチャンスだ。復活に懸けるメイショウマンボにとっては「現役最後のチャンス」といえるかもしれない。
 そんなメイショウマンボが中山牝馬Sをきっかけに3度目の"恋"をして、いつか3度目の別れを告げるのは構わない。しかし、今度は見送る側ではなく、見送られる側であることを祈りたいところだ。

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