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【南関東重賞展望】神奈川記念2023 底を見せていないキャリックアリードを中心視

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【南関東重賞展望】神奈川記念2023 底を見せていないキャリックアリードを中心視


【神奈川記念・レース概要】
今年2023年限定で行われる中央・地方交流の重賞競走。神奈川県内にある8つの畜産組合主催で年に春秋2回の競馬開催が行われるようになって100年を記念して実施される。また来年から川崎記念エンプレス杯の施行時期が4月に変更されることから、この時期に重賞競走が組まれるに至った。
ダートグレード競走のひとつとして行われるが、格付けは行われない。また南関東の重賞グレードもない。ダート1600m戦を舞台に争われる。

【神奈川記念・検討のポイント】
昇級初戦となるJRA所属馬2頭が人気となりそうだが、中でもまだ馬券圏内から外れたことがないキャリックアリードがどんなレースぶりを見せるのかが見どころと言えるだろう。キャリックアリードの相手探しと考えてもいいかもしれない。

【神奈川記念・出走馬概要】
キャリックアリード
現在4歳だが体質や脚元に問題があり、昨年6月に東京の未勝利で遅いデビューとなった。通算成績は6戦4勝3着2回と、まだ馬券圏内を外していない。7月に3勝クラスを勝ち上がって以来の一戦で、休養明けや昇級戦などといった課題はあるが、当歳で2019年のセレクトセールに上場され、注目を集めてきたキズナ産駒の牝馬でもあり、ダート戦線における遅れてきた大物の走りに注目したい。今回は御神本訓史騎手が手綱を取る。

ヴィブラフォン
キャリックアリードと同じ4歳牝馬。11月に福島で3勝クラスを勝ち上がって、このレースに駒を進めてきた。今回が15戦目だが、順調に使われている上に、前走は逃げ切り勝ちを決めるなど、安定感という点ではキャリックアリードを上回るという見方もできそうだ。前走同様、H.ドイル騎手が手綱を取る点にも注目したい。

オマツリオトコ
昨年の全日本2歳優駿で2着に入った実績がある。その前の兵庫ジュニアグランプリを勝利している重賞ウイナーでもある。2走前に佐賀のサマーチャンピオンで2着に入っているが、前走の東京盃(11着)を見る限り、もう少し距離があったほうが良さそうで、経験済みである川崎のマイル戦は適した舞台と言えるかもしれない。横山武史騎手に手が戻るのもプラス材料と言えるだろう。

上記3頭以外では川田将雅騎手が手綱を取るユティタムに注目が集まりそうだが、人気を裏切る結果となった前走の福島民友カップの走りをどう評価するのかがポイントとなりそうだ。JRAからは他に、バーデンヴァイラーやニューモニュメントといった重賞での実績がある馬も参戦するが、いずれも斤量面で不安がある。

地方勢は層が薄く、実績からは今年のクラウンカップを優勝した3歳馬ポリゴンウェイヴが大将格となりそうだが、その後は勝ち星がなく、JRA勢との対戦となる今回は厳しい戦いを強いられそうだ。ポリゴンウェイヴよりもJRAから川崎に移籍後の初戦となるフォーヴィスムのほうが面白いかもしれない。


(文・菅野一郎)

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