qazさんの競馬日記

勝負馬券の発想法 ~馬券力向上のキモ~

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qaz

いつもですが、今回も長文です。
気に入ったら過去の日記にも馬券のヒントが転がっていると思いますので、
目を通していただけると幸甚です。

まずは、今回お話する「馬券力」の定義ですが、
単に本命馬の選択にとどまらず、投資した資金を回収するまでの一連のプロセスを指します。

本命馬を選択する「予想力」
勝負レースを選択する「レース選択眼」
個々のレースにおける「資金管理力」
実際に行動に移すだけの「胆力」
の4つに分けてお話してみたいと思います。

本命馬を選択する「予想力」には、能力分析(一頭の調子の見極めや、ライバルとの横比較)、血統による好走可能性を探る力、展開や枠順による好走可能性の判定、調教による好走の可能性の判定など様々である。

どんなファクターを使ってもいいし、組み合わせの妙で継続的に結果を出すのでも構わないが、本命馬の単勝回収率もしくは複勝回収率が均等買いで130%以上ならプロ級。
予想は楽しいし、馬券本の類もほとんどが予想力をUPさせることを目的としたものであることがほとんど。


レース選択眼は、自分の得意なレースの選択、荒れそうか堅そうか、
一日のうち自分の予想で的中しそうな美味しいレースを選択する力のことだ。
レース選択眼に長けると、畢竟購入するレース数は限られることになる。
一日36R均等買いすることは、大数の法則の壁に真正面から衝突することとなり、
JRAの控除率の前に敗れ去る結果となってしまう。一日36頭勝負馬がいることなどありえないし、もし居るというならレース選択眼がないということになる。
私自身は、素人が参戦するし、金額を気にせず張れる、なにより情報が多いという理由で重賞のみしか購入しない競馬ライフを続けているが、重賞の中でも、どの重賞で大きく勝負するのか、少額で遊ぶのかの判断をしているので、やはり軽視できない項目だと考えている。


資金管理力は、予算からそのレースにどれくらいの金額を配分するのか。
広義ではそのレースにおいてどの程度の配当を期待して、その結果がどの程度の確率で的中しうるのか仮定する力も含まれる。
予想力が低くても、資金管理力が上級クラスなら馬券の勝ち組に回ることも不可能ではない。
当たらなそうなレースはケンして、的中すべきレースに淡々と資金配分できるならば
当然だが回収率は上がってきてしまう。
逆の見方をすると外し続けることは難しいのだ。期待値に対して、適切な資金配分さえできれば今のままの予想力でもプラス収支に持ち込むことも出来うる。

資金管理の重要性について、特化して説明した本やWEBコンテンツがほとんど見られない理由は・・・重要な要素ではないから。ということではなく、ツマラナイからだ。
競馬というエンタメと、ツマラナイ要素は共存しにくい。
投資家の私は、お金が減ることを許容してまで競馬を続けることを許容しない性格だ。
続けるために、なんとか年間プラス収支を続けてきたし、これからも続けていくために
資金管理の重要性を無視できない。

重賞だけ勝負する競馬でも、(私個人の)エンタメとして充分に機能しているし、仮に
重賞の結果が思わしくなかったらダート単距離専門の馬券を購入するプレーヤーになってでも、生き残る道を模索していたかもしれない。

言うまでもないが、資金管理力が一番難しい。
理論的に説明ができたところで、エンタメ要素の強い競馬で、理論的に振る舞うことは
非常に難しい。そして、資金管理力は直前のレースの的中・不適中によって変わりゆく感情の中で求められる対応力。浮き沈みのある感情と、レースへの高揚感を前に、文章で
の説明は意味を失うことが多い。

自分で意識しなければ、管理しようとも思わないのが普通だし、ギャンブルであることがそういった当たり前の分析を遠ざける側面も否定できない。
それでも、一年間TOTALでの収支を考える場合には、何らかのルール化によって、
控除率の壁を超えるほどの取り組みを施さない限り、これまで同様の結果が待ち受けていると言わざるをえない。

最後に胆力を取り上げる。
胆力とは、自分の予想上、最上位馬が穴馬だった場合に突っ込むことができるか、
複勝転がしで10万を転がすことができるか、決めたルール通りに行動できるかなどだ。

今回を例外としてしまう理由は、作ろうと思えば20個も30個も作れてしまうのだ。

私の場合は、胆力を磨きたい気持ちは小さくなかった。
変幻自在といえば聞こえは良いが、その都度コロコロ勝負する馬券を変えていては、
胆力が磨かれる感覚が得られにくかったのだ。
結果として、控除率の小さい単複が馬券のメインとなったし、ワイド1点勝負で転がしの
1発目を狙っていくスタイルが固まった。

馬連ではなく、ワイドにした理由は・・・
馬連より3倍的中しやすい馬券なのにも関わらず、配当は3分の1以上になることが多くおいしい馬券だからです。私の場合、人気上位馬を一頭絡めることになるので、穴&穴のワイドより美味しいことが多くなります。この理由を説明するとさらに長くなるので今回は割愛します笑


今回の要旨は、資金管理力が年間収支向上のキーポイントになっていること。
そしてそれは、何度も何度も、合理的に正しいと思われる練習を繰り返すことでのみ、技術が向上するということです。

予想は誰かに乗っかることができても、資金管理力は自分で身に着けるしかないのが実情。
私は、連敗によって資金管理に悪影響が及ぶのが嫌だったから、連敗の少ない予想を磨いたのです。

自分の予想の特徴によって、資金管理の方法も変わるし、
それぞれの経済環境で取るべき戦略も変わります。

現在は、PATで入金した分しかBETできない特殊な環境下ですので、
入金する必要があるのかないのかで、明確な勝敗が認識できるはずです。

勝つ必要がある方には
なんとなく勝っている、(もしくは)なんとなく負けている状況から、
脱皮するための行動や考え方を、実践していく気持ちになっていただけたら
嬉しいです。ではまた。

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