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勝てば1億円のボーナス! 米ベルモントSの計らいで「米三冠」勝利の日本馬誕生?━Gambling Journal ギャンブルジャーナル /2017年01月05日 17時00分00秒 http://biz-journal.jp/gj/2017/01/post_2238.html
ニューヨーク州競馬協会(以下、NYRA)は、17年に開催されるベルモントSに参加した日本馬が優勝した際、賞金とは別に100万ドルのボーナスを出すことを決定したと発表した。ベルモントSの優勝賞金は80万ドルと設定されており、もし日本馬が勝利を上げることができたならば、その賞金額は180万ドルと1着2億円の賞金が設定されている東京優駿に見劣りすることのない額を手にすることができる。
ベルモントSはアメリカで行われ、ケンタッキーダービー、プリークネスSともにクラシックを3冠と称されるレース。昨年はラニが武豊を鞍上に迎え、この3冠に皆勤賞で参戦し、大いに話題になった。ラニはケンタッキーダービー9着、プリークネスS5着、そしてベルモントS3着で終えている。だが、このベルモントSではクリエイター、デスティンらの後塵を拝したものの、最後の直線では鋭い末脚を見せ、あわや勝利を収めるかと思うほど、惜しいレースを見せていた。
このNYRAの発表に大きな驚きがもたらされているようだが、この決断を後押ししたのはどうやら日本の競馬ファンの存在が大きかったようだ。
15年春に実施された競馬法改正により、今年から日本にいながらも、海外馬券を購入することができるようになった。そして海外馬券第1弾として設定されたフランスの凱旋門賞では、日本からの売上は約41億円、これは現地の売上の約2倍に達したともいわれており、まぎれもなく大成功を収めていた。このジャパンマネーに目をつけたNYRAが日本の競馬ファンを捕まえるべく、日本馬に対してのボーナスを設定したのだろう。
また、日本馬の出走を促す活動はこれだけにとどまらず、昨年からチャーチルダウン社とJRAが提携し、「JAPAN ROAD TO THE KENTUCKY DERBY」と銘打ったケンタッキーダービー出走馬選定ポイントシリーズシリーズの開催されている。これは、カトレア賞とヒアシンスステークスの両レースの上位4着に入った馬にそれぞれポイントを付与し、その合計の最上位馬にケンタッキーダービーへの出場切符を与えるというもの。これまで、日本馬が参戦するためにはラニのようにドバイのUAEダービーで勝利するなどしなければ、出走権を手にすることはできなかった。だが、「JAPAN ROAD TO THE KENTUCKY DERBY」の創設で出走へのハードルは幾分下がったことは間違いない。
これまでアメリカと日本は同じ競馬というスポーツを行いながら、距離的な問題もあったものの、両者の間には明確な隔たりが存在していた。だが、今回挙げたように両者が徐々に歩み寄る姿勢を見せ始めているため、今後はより参戦へと動く陣営が増える可能性も高い。
まだこの制度は始まったばかりだが、日本馬の海外参戦が増え、さらに日本のファンからの"後押し"が増加すれば、さらに日本馬招致への動きを見せる海外レースが続々と誕生することも考えられる。海外クラシック重賞の歴史に日本で誕生した馬が名を連ねる日も、今や夢物語ではなくなってきているのかもしれない。
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