Mr.11さんの競馬日記

第96回箱根駅伝の見どころと注目選手

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名前の後ろに※がついている選手は、補欠登録されている選手。起用されるかは予想込み。

【1区】
後半のスパート合戦が見もの。順位よりもトップとのタイム差が重要。2位以下は、先頭が見える位置で襷を渡したい。

[注目選手]
鬼塚(東海大)
東海大学四天王と言われた世代もいよいよ最終学年。しかし、その4人(鬼塚・阪口・関・館澤)も順風満帆とはいかず、今回区間エントリーされたのは鬼塚のみ。他3人の思いも背負ってひた走る。1区は自身三度目。

西山(東洋大)
前回、前々回とこの区間1位のスペシャリスト。実績は随一も、今季思うように走れていないのが気がかり。昨年もそのようなことを言われながらも区間賞を獲得した意地に期待。

中村(駒澤大)
安定感が光る4年生。個人的には区間賞候補に推す。先日MGCを制し、東京五輪マラソン代表に内定した同姓の先輩中村(匠吾)も駒澤大4年時に同区間1位と記録も後押し。

湯原(青学大)※
前回大会の経験者が減った青学大がスターターに誰をもってくるのかが正直、読めないところでもありカギでもある。全日本駅伝で1区に起用された湯原で無難に滑り出したいが、戦略はいかに。

藤木(國學大)※
エントリーでは補欠に回ったが、満を持して主力の一人をここに投入してくると予想。今大会台風の目と目される同校は、往路に惜しみもなく主力を起用し、往路優勝を狙う。

ムセンビorヴィンセント(東国大)※
もしここに投入され、スピード十分の外国人留学生がハイペースを演出し、レースを動かすようなら、後続の日本人集団がどう反応するかなど、見どころが増える。

中谷(早大)※
予選会でまさかの苦戦を強いられた早大。1区での出遅れは命取りとなるので、ここに実績ではチーム随一の中谷を起用と予想。

舟津or田母神(中大)※
箱根では随一の実績を誇る伝統校も今年はエース不在で苦戦模様。序盤の流れに乗りたい。ここは経験者の舟津か。田母神はトラック中心の中距離から駅伝に転身した異色の選手。大学駅伝初出場が箱根1区となれば、注目も集まる。

他にも、福岡大牟田高校出身の選手が4人もエントリーしている点にも注目。鬼塚(東海大)、米満(創価大)が同期。その一学年下に原田(順大)、吉里(学連選抜)。


【2区】
各校のエースが集う花の2区。順位だけでなく記録にも注目。

[注目選手]
岸本(青学大)
原監督期待のルーキー。層の厚い同校において1年生からエース区間に起用される選手の怖いもの知らずの走りに注目。

相澤(東洋大)
現時点で学生最強ランナーと称して疑いのない選手。速いし強い。仮に1区で出遅れても、相澤で十分に巻き返せるのが強み。気象条件さえ整えば、1時間6分30秒前後のタイムも夢ではない。

山下(駒澤大)
3年連続2区を任される経験豊富な最上級生。集大成の走りに期待。

土方(國學大)
チームの浮沈を左右するWエースの一人。出雲駅伝で初優勝に導いた走りは記憶に新しい。ここで上位争いをしていれば、浦野が待つ山(5区)が俄然面白くなる。

伊藤(東国大)
予選会日本人1位の実力者。他校のエースと互角に戦える力は十分。シード権獲得のためには伊藤の好走が必要条件。

金丸(筑波大)
26年ぶりに箱根路に戻ってきた同校。エントリー選手中、唯一の4年生の走りに期待。

ヴィンセント(国士大)
ここにもヴィンセント。前回この区間でトップに立ち、大いに湧かせたことは記憶に新しい。今回はどんな位置からどんな走りをするか。


【3区】
エースから受け継いだ流れを生かす区間。ここにエース級を配せるチームは強い。

[注目選手]
西川(東海大)
ケガや不調に苦しむ四天王を精神面でも支えてきた同じ4年生。心でも繋がっていることを走りで証明したい。

鈴木(青学大)
王者青学大の味を知るベテラン選手。最後の箱根で意地の走りを見せたい。

越川(神大)
前回は2区を走った同校のエース。持ちタイムも同区間エントリー選手の中では上位で、実力通りの走りを見せれば区間賞争いも可能。

橋本(順大)※
補欠に回っているが、過去二度経験しているこの区間に起用と予想。

阿部(明大)※
10000mの持ちタイムは全日本人選手の中でトップ。2区に起用される可能性も高いが、前回安定した走りを見せたこの区間で再度好走を狙うか。


【4区】
地味ではあるが、山へのお膳立てをするためには重要な区間。各校が当日のエントリー変更で実力者を入れてくる可能性の高い隠れエース区間。

[注目選手]
野口(順大)
全日本駅伝1区4位の実績は見逃せない。このあたりからじわじわ順位を押し上げていきたいところ。

館澤(東海大)※
ケガの復調がどこまでなのかが気になるが、走れればここに起用か。駅伝では抜群の安定感を誇る選手。前回同区間2位。

吉田圭(青学大)※
補欠に回った同校のエース。他校の出方を見たうえで、ここに起用してくる可能性が高い。区間賞も十分圏内。

田澤(駒澤大)※
全日本駅伝で華々しいデビューを飾ったスーパールーキー。往路のどこかで投入してくると明言されていることから、あるのはここか。プレッシャーを感じずに果敢に攻めの走りをしてほしい。


【5区】
箱根駅伝を象徴する名物区間。3~5分のタイム差も一気に逆転できる超重要区間。個人の持ちタイムだけでは強弱は比較できない。今回は山中でどんなドラマが待ち受けているか。

[注目選手]
青木(法大)
同校の山の請負人。三度目となる山上りに挑戦。有終の美を。

浦野(國學大)
前回同区間で青木(法大)が注目される中、快走を見せ区間賞を獲得した新・山のスペシャリスト。チーム力も増した今大会は、往路優勝のテープを目指して一気に山をかけ上がる。

畝歩夢(中学大)&畝拓夢(中大)
双子がともに山へエントリー。二つの「夢」が一つの現実に。驚くべきは10000mの自己ベストも同タイム。家族の思いも胸に、山へ挑んでほしい。ちなみに歩夢が兄。

鼡田(国士大)
3年連続の山上り。子(ねずみ)年に鼡(ねずみ)田選手の快走が見られるか。チュー目したい。


【6区】
こちらも名物山下り。10分差一斉スタート組は、見た目とは違う見えない敵を追っていくことになる。

[注目選手]
今西(東洋大)
自身三度目となる専門区間。卒業した小野田(青学大)、欠場の中島(東海大)不在の今大会は、我こそ主役と意気込んでいるに違いない。

島貫(帝京大)
前回同区間58分台の実力者。前回経験者がズラリと残る同校において、復路で順調に滑り出せば、今回も上位争いが見えてくる。

坪井(法大)
こちらも前回同区間58分台の実力者。山に自信をもつ同校は、二日がかりで前との差を詰めていきたい。


【7区】
優勝争いとシード権争いという二つの舞台に分かれ始める区間。

[注目選手]
三輪(明大)
前回裏返しの4区で4人抜きを見せた選手。箱根路にはいいイメージをもって臨めるはず。シード権争いに勢いを。

阪口(東海大)※
四天王の一人をここに投入か。前回同区間で逆転優勝のお膳立てをし、本当のMVPは自分だと言っていただけに、今回も思いは人一倍強いはず。


【8区】
つなぎの区間と言われるが、気温の変化や起伏など、コースは非常に難しい。甘く見ると痛い目にあう区間。上りに強い選手が適している。下位チームは、繰り上げスタートも気になる。

[注目選手]
小松(東海大)
前回大会MVP選手。区間記録保持者。もう一度その小松をここに使える同校の層の厚さ、盤石さがうかがえる。

藤井(中学大)
全日本駅伝で好走。中学大は毎年8区が強いイメージがあるので、今回も期待してみる。

岩見(青学大)&酒井(明大)&矢野(中大)
兵庫須磨学園の同期が同区間にエントリー。三人が並んで走るなんていうシーンが見られると、おもしろい。


【9区】
復路のエース区間。徐々に優勝チームが絞られてくる。なんといっても繰り上げスタートギリギリの襷渡しは見もの。

[注目選手]
神林(青学大)
ルーキーイヤーから期待されていた選手が3年目にしてようやく箱根デビューか。ドラマ「陸王」にもランナーとして実名で出演したことは、ファンの間ではお馴染み。

定方(東洋大)
今季力をつけた最上級生が復路のエース区間に登場。ロードに強い同校を象徴するような走りを見せたい。

名取(東海大)※
補欠に回っているエース格は、おそらくここでお目見えか。全日本駅伝アンカーで見せたような走りをすれば、連覇がぐっと近づく。


【10区】
アンカー区間。歓喜のゴール、涙のゴール、苦悶のゴールと結末は様々。チームの順位に直結する最終区間だけに、4年生を起用するチームが多い。タイムより順位が重視される区間。

[注目選手]
郡司(東海大)
前回優勝のゴールテープを切った選手が同区間にエントリー。アンカー決戦にもつれても、ここに郡司を配置できるのは心強い。

石綿(中学大)
最終区間でのシード権争いを予想してか、チームのエース格をここに配置。長い距離には自信をもっているはずで、自分の走りに徹したい。


【あとがき】
この日のために一年間努力をし続けてきた選手達。切に願うのは、各選手の快走。気づくと(自分の)手のひらが汗びっしょりになっているブレーキやアクシデントはできれば見たくない。2020東京五輪の年。歴史的な祭典に弾みをつける学生アスリート達の輝かしい共演が新春から見られることに、今から心躍っている。この先を見据える選手。これで競技生活にピリオドを打つ選手。思いは様々。それが箱根路という一つの舞台に集結する。今大会もドラマやスターがたくさん生まれる大会になるだろう。一年の始まりを箱根駅伝とともに過ごすようになり約四半世紀。また、その日が迎えられようとしていることに感謝しつつ、文章を閉じたい。

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