グリーンセンスセラさんの競馬日記

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京都記念(G2)レイデオロ「代打バルジュー」は大正解!?「不安要素」と囁かれるイタリアの名手が「マジになる」理由─ Gambling Journal ギャンブルジャーナル 2018年2月4日 16時38分 http://biz-journal.jp/gj/2018/02/post_5744_1.html

 昨年の日本ダービー馬レイデオロが、11日の京都記念(G2)から始動する。

 昨年は日本を代表する名伯楽・藤沢和雄調教師に、悲願の日本ダービー制覇をプレゼントした同馬。秋には神戸新聞杯(G2)で、後の菊花賞馬キセキを相手に2馬身差の完勝。ジャパンC(G1)でも敗れはしたものの、キタサンブラックに先着を果たす2着と「世代No.1」という評価は揺るぎないものとなっている。

 そんなレイデオロにとって、今春のターゲットはドバイシーマクラシック(G1)となる。

 同レースには英国のクラックスマンも出走を予定しているが、同馬は昨秋の英国チャンピオンS(G1)を7馬身差で圧勝したことで、レイデオロの同厩となるソウルスターリングに替わって「世界最高のフランケル産駒」の座に君臨。レイデオロ陣営にとっては、世界の舞台で ライバルを叩いておきたいところだ。

 そのためにも負けられない今回の京都記念。皐月賞馬アルアインを始め同世代の猛者が顔を揃えたが、受けて立つレイデオロにとっては再び「世代No.1」を証明する絶好の機会といえる。1週前追い切りでは主戦のC.ルメール騎手がわざわざ栗東から駆けつける念の入れ様。併せ馬で遅れたものの「馬が朝の調教で頑張っても賞金は出ないことをわかっている」と笑い飛ばせるほど、状態は良好なようだ。

 そんな昨年のダービー馬以上に、この一戦に並々ならぬ意欲を燃やしているであろう男がいる。今週末から短期免許で来日するD.バルジュー騎手だ。

 主戦のルメール騎手が騎乗停止になったことで、突如舞い込んだレイデオロの騎乗依頼。今回で2年ぶり11度目の日本競馬参戦となるイタリアの名手にとっては、2014年以来となるJRA重賞制覇の大チャンスが巡ってきたことになる。

🏇次のページ ピンチヒッターとしての役割を果たすことで“汚名”を返上しておきたい存在がいる

 すでに2003年の朝日杯フューチュリティS(G1)を勝つなど、日本でも確かな実績のあるバルジュー騎手。だが、実は2015年と16年にJRAの新規騎手免許試験を受験しながら、いずれも不合格という辛い過去がある。

「バルジュー騎手は2002年の初来日以来、親日家として知られています。同じように日本競馬に惚れ込んで、JRAの騎手試験に合格した同郷のM.デムーロ騎手が今、大活躍していることもあって、以前から積極的に日本語の学習に取り組むなど相当努力しているとか......。

現在は簡単な会話ができるほど日本語をマスターしたようですが、それでもルメール・デムーロに続く"第三の男"となる壁は決して低くないようです」(競馬ライター)

 昨年はJRAが外国人騎手の短期免許の基準を引き上げた都合で来日が叶わなかったバルジュー騎手だが、国内に専念したことで再びイタリア・リーディングを獲得。今年は胸を張っての来日となるだけに、京都記念の勝利を通じて日本の競馬関係者にその手腕を大きくアピールしておきたいところだ。

 また、バルジュー騎手としてはレイデオロで勝利し、ピンチヒッターとしての役割を果たすことで"汚名"を返上しておきたい存在がいる。レイデオロの父キングカメハメハだ。

 現役時代8戦7勝という圧倒的な実績を残し、歴史的名馬の1頭に数えられるキングカメハメハ。だが、唯一の敗戦となる京成杯(G3)で手綱を握っていたのがバルジュー騎手だった。

 当時、まだ馬が本格化を迎えていなかったため「仕方のない敗戦」という擁護の声もあるが、やはり記録として自らが騎乗した時にだけ負けているのは印象が良くない。バルジュー騎手としては、その息子であり有力な後継種牡馬候補となるレイデオロを勝利に導くことで、14年前の借りを返しておきたいところだろう。

 昨年、バルジュー騎手がリーディングを獲得したイタリア競馬は相変わらず衰退の一途を辿ったままだ。サラブレッドの年間生産頭数は2014年に620頭を記録するなど1000を割って久しく(日本は約7000頭)、イタリアダービーやミラノ大賞といった国を代表するレースがG2に引き下げられるなど危機的な状況に瀕している。

 本人は「自分やミルコ(デムーロ)はオーナーサイドとの契約もあるし、そのまま母国で騎乗を続けても困窮する状況ではない。母国の苦しい経済状況から逃れるためにJRAの騎手を目指す訳ではないということだけは、ぜひ分かってほしい」と親日ぶりをアピールしているが、状況的にも1年でも早くJRA騎手として活躍したいこと明白。今年、3度目の受験があっても不思議ではないだろう。

🐎次のページ “代打バルジュー”は「悪くない選択」といえるのかも

そのためにも大きく注目される今回は、きっちりと結果を残したい。

 レイデオロにとっては前哨戦でも、バルジュー騎手にとってはここが「本番」と述べても過言ではないはず。無論、心象で騎手試験の合否が決まるわけではないが、ファンや周囲の後押しがあるに越したことはないだけに、良いイメージを残しておきたいところだ。

 一部のファンからは「不安要素」と囁かれているバルジュー騎手だが、そういった意味でも"代打バルジュー"は「悪くない選択」といえるのかもしれない。

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