モズ@さんの競馬日記

昨年のエリザベス女王杯振り返りとデムーロ騎手余談

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12.5 - 11.5 - 12.5 - 12.7 - 12.6 -
12.6 - 12.5 - 11.9 - 11.5 - 11.2 - 11.4


先団は理想的なペース運び。

レース後半は押し上げるポイントがなく、
内目をロスなく立ち回れた馬が有利な流れ。

向正面からの動きを見ると
掛かって馬を制御しきれなかった浜中騎手と
無駄をなくして完璧な運びをした
デムーロ騎手との違いが見えてしまうレースでもあった。



1着クイーンズリング

駐立が悪く出遅れも
内枠と序盤の緩さが味方して
1~2角では好発を切ったミッキークイーンの直後へ。

向正面でミッキークイーンがフラフラ走っていたため、
空いた内を突こうとデムーロ騎手が仕掛けると
それを見た浜中騎手は坂の上りでペースアップ。

そんな浜中騎手をデムーロ騎手は当然のように追い掛けず、
相手に消耗させる運びをさせて自身は最内でじっと我慢。

コーナーで無理に加速させることなく流れに乗り、
直線でも落ち着いて馬の間を縫っていくと
残り200手前から余裕を持って追い出し、
一瞬の脚が持ち味のクイーンズリングの長所を完璧に活かす騎乗。

出遅れから無駄脚を使うことなく中団に取り付き
向正面でも無理のない範囲で相手を煽ってあとは我慢。

直線入口で前に進路がなくても全く慌てることなく、
スピードの維持に努めて終いのもう一脚を引き出す運び。

デムーロ騎手の巧さが集約された一戦だったと思う。



2着ミッキークイーン

好スタートを切るが
直線で行きたがるような素振りがあり、
鞍上が抑えにかかったため
1角過ぎではもうデムーロ騎手に背後を取られる形。

向正面に入った所で完全に掛かってしまい、
馬を抑えながら左右にフラフラ走っていると
空いていた内にクイーンズリングが割り込み。

それに気づいた浜中騎手が位置を奪われないようにと
坂の上りにも関わらず馬を押し上げて行くが、

進路上にシングウィズジョイがいたため
結果押し上げきれず中途半端に脚を使っただけの運びに。

そうこうしているうちに
クイーンズリングに再び差を縮められてしまい、

直線では道中の消耗も多少響いたのか
完全にキレ負けする運びで3着までが限界。

馬の掛かり癖が一番の敗因ではあるが、
乗り役としての差を見せつけられた内容でもあった。



5着プリメラアスール

行き脚があまり速くない分
出していくのに消耗した感じはあるが、
道中のペース配分はこれ以上なく綺麗。

もう少し追い出しを我慢できれば良かったが、
どのみち直線でキレ負けはしていたか。

今年は福島記念に出走?



8着タッチングスピーチ

ムーア騎手鞍上で人気を集めたが、

向正面からの運びを見ると
鞍上のイメージ以上に反応の悪い馬だった感じで、

苦手のコーナリングでもどんどん追っていくしかなくなり
何とかスピードを落とさずに走らせるのがやっと。



9着マキシマムドパリ

先団後方から勝負所で動かず、
消耗を減らす走りで直線に臨んだが完全にキレ負け。

この展開では能力的に厳しい。



11着デンコウアンジュ

地力が足りないのに
最後方外目からの攻めになってしまっては
さすがにどうにもできない。







競馬は馬8:人2なんて言われ方もするけど、

デムーロ騎手に関しては
それが全く通用しない人なんだと思う。

馬質が良いのも確かに間違いないけれど、
大一番でこういった騎乗ができる人なんだから
良い馬に乗せたくなるのは当然だし、
G1での実績が増えていくのもまた当然ではある。


日本人騎手にも頑張ってほしい気持ちはあるけども、
現状ではやっぱり難しさも感じてしまう。

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