藤沢雄二さんの競馬日記

フェブラリーSを考える①

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まずは3頭がエントリーしてきた地方馬から。

・イグナイター
2022年の黒船賞とかきつばた記念、2023年のさきたま盃とJBCスプリントで交流重賞4勝を挙げている兵庫の雄。
さも兵庫生え抜きのようなイメージはあるものの、デビューはJRAで新馬勝ちはまさにこの東京ダート1600m。
2戦目の小倉の1勝クラスで7着に敗れると早々に大井へ移籍して京浜盃2着、羽田盃8着、ユニコーンS15着を経て兵庫へ。
兵庫移籍初戦の楠賞を勝った後は交流重賞路線を突き進んでいるので、対JRA勢で位負けをする事はないし、今年のこのメンバーなら堂々の主役候補。
昨年の南部杯でレモンポップに2.0秒千切られたとはいえ、後続を封じて番手を死守したことへの一応の評価はできるが、昨年で唯一崩れたかしわ記念7着を見ると、マイルは正直言って長いとは思います。
好走のためには、道中で多少のごまかしが必要になるかとは思います。

まあ馬の実力は認めたところで、心配のタネは陣営が余計なことを言うことw
今回、JRAの西村淳騎手に依頼したのは
「JRAの規定で(現主戦の)笹川騎手が乗れない」ことなのだが
(※地方馬がJRAに遠征する時に地方競馬の騎手が乗る場合は同地区から)
その笹川騎手はそもそも2月は短期免許でカタールに遠征する事を発表しており、規定に関係なく乗らないのですよ。
それを、さも規定が邪魔したと言わんばかりにアピールしているのは、卑しい野党根性と何も変わらないわけですよ。
ズバッと言えば馬主が気に入らない。

こういう感情に左右されるのは良くないのはわかっているけど、そんな事情でイグナイターはビタ一文買いません。
真っ先に消します。


・スピーディキック
昨年6着に続いての参戦。
昨年は「持ち時計不足」を理由に(マイルだけでなく川崎2100mの結果なども踏まえて)
全然競馬にならないだろうぐらいの見立てでいたのですが、結果は6着と健闘。
それも直線では不利があったにも関わらずなので、スムーズだったらもう少しやれたでしょうね。
なので東京1600mへの適性はそれなりに高いと思われます。

ただ、その後の成績が物足りず。
かしわ記念は、南関東の牝馬で船橋所属でない限りは船橋コースを使う理由は特にないので
「コースが合わなかった」などの理由は立つのですけど
川崎のスパーキングレディCでレディバグに競り負けているようでは昨年以上を望むのは…というところでしょうか。

中央挑戦ならオープン特別が妥当であり、馬券的な狙いも立ちそうですけど
現実的にはグランダムジャパンシリーズを狙うのがいいのでは?


・ミックファイア
ご存じ、昨年の南関東三冠馬。
東京大賞典で中央古馬勢にねじ伏せられて、デビューからの連勝はストップしたものの、まだ明け4歳でこれからの馬というところ。
ただ、キャリアも浅いので、ポジティブな面もネガティブな面も含めて未知の部分が多いのも実情だと思われます。

今回は御神本騎手がスピーディキックに騎乗するために矢野騎手に乗り替わりますが
これは御神本騎手が捨てたというよりは
そもそも羽田盃の登録時点でミックファイアの出走順位が相当下だったこともあって、騎乗経験のあった矢野・本田正重両騎手が既に埋まっていたという事情があります。
要は除外対象だったミックファイアが出走枠に滑り込んで、さらに幸運なことに御神本騎手が空いていた。
そして羽田盃が圧勝だったこともあって御神本続投という経緯から、ミックファイア陣営が快く送り出したと見るのが自然でしょう。

さてミックファイアの東京1600mへの適性ですけど、
2走前の盛岡のダービーグランプリが左回りが初めてではあったものの、思っていたよりは弾けなかった印象を受けました。
それが、東京大賞典時もそうでしたけど、下半期は調整に苦慮していたことに由来するのかどうかというのは一概には言い切れない気はします。
でも左回りは、右回りほどは上手くはなさそうです。

東京大賞典はスルッとウィルソンテソーロにハナを叩かれると何もできなかったので、戦前から懸念されていたようにコンディションの問題もあったと思います。
なので今回も状態面で復調があるのかどうかが最大のポイントになるのでしょうが、好走のためには
「外枠引いて揉まれなければ」という条件は付くと思います。

地方馬3頭の序列では
イグナイター>スピーディキック>ミックファイア
と見ておりますが、上記の理由でイグナイターを買う気はサラサラないので、地方馬3頭は個人的には無印ですね。

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