グリーンセンスセラさんの競馬日記

クイーンズリングが戴冠!

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エリザベス女王杯(G1)は覚醒した「未完の大器」クイーンズリングが戴冠!出遅れながらも驚異の末脚で新女王に輝く!━ Gambling Journal ギャンブルジャーナル/2016年11月13日 17時00分00秒
http://biz-journal.jp/gj/2016/11/post_1792.html

「未完の大器」が、ついに大輪の華を手にした。

 13日に京都競馬場で行われたエリザベス女王杯(G1)。今年も牝馬の頂上決戦に相応しい強豪が集ったが、大方の予想は今年の宝塚記念(G1)を制したマリアライトと、昨年の2冠馬ミッキークイーンとの「一騎打ち」とみられていた。

 1、2番人気には、そのマリアライトとミッキークイーンがほぼ横並びの人気となり、前哨戦の府中牝馬S(G2)を勝ったクイーンズリングがそれに続く3番人気。昨年の3着馬タッチングスピーチが、R.ムーア騎手騎乗ということもあって4番人気の支持を集めた。

 レースは、クイーンズリングがゲート内で暴れたタイミングでスタートが切られる。ただ、鞍上のM.デムーロ騎手にとって幸いだったのは、それで半馬身ほどの出遅れで済んだことだ。

 戦前からスローペースが予想されていたが、外からプリメラアスールが楽にハナを切った時点でほぼスローが確定。武幸四郎騎手から池添謙一騎手に乗り替わったメイショウマンボが積極策で2番手、シングウィズジョイも続き、大外からスタートしたパールコードも早めの競馬で前に取り付いた。

 マリアライトとミッキークイーンの人気両頭は、ちょうど中団で馬体を併せて睨み合いのような恰好。それを見るようにして、出遅れ気味だったクイーンズリングが内からスルスルと上がってきていた。

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 向正面に入ってもペースは上がらず、1000mの通過は61.8秒。稍重だった昨年の60.7秒よりも1秒以上遅いペース。レースは完全に前が有利の瞬発力勝負の様相を呈していた。

 各馬のペースが上がり20馬身ほど開いていた馬群が凝縮されたのは、3コーナーの下り坂を越えてから。最後の直線に入っても、逃げていたプリメラアスールが1馬身差で先頭。この馬が14番人気の大穴だけあって、如何に楽なペースだったのかがわかる。

 そこに2番手から脱落したメイショウマンボを交わして、シングウィズジョイとパールコードが逃げ馬に襲い掛かる。ペースが上がった際に、まったくついて行けなかったマリアライトはすでに脱落し、中団からクイーンズリングとミッキークイーンが叩き合う感じで鋭く伸びてきた。

 残り200mを切って逃げ粘るプリメラアスールを交わして先頭に出たのが、シングウィズジョイだった。この時、多くの人がこの馬の鞍上がC.ルメール騎手だったことに気付いて青ざめたに違いない。

 だが、これで決まったかと思われた直後、馬群を縫ってきたクイーンズリングが猛烈な勢いでシングウィズジョイを捉えきってゴール。最後は大舞台に滅法強いデムーロ騎手が、完璧な競馬をしたルメール騎手を捉えきるという、今や"お馴染み"となった光景だった。

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「すごく切れのある馬なので、しっかり伸びてくれた。勝ててよかったし、本当に強い馬です。これからが楽しみ」

 勝利騎手インタビューに応えたデムーロ騎手の言葉通り、メンバー最速となったクイーンズリングの上がり3ハロンは驚愕の33.2秒。「スタートは少し悪かった」と話していたが、それが逆に腹を括った競馬に繋がったのかもしれない。

 なお、デムーロ騎手は意外にもこれが京都のG1初勝利。本人も気にしていたようで「勝ててよかった」と喜びもひとしおだ。

 クビ差の2着には12番人気の定評を覆したシングウィズジョイ。スローペースからの好位粘り込みに懸けたが、最後の最後で勝ち馬に捉えられた。

 3着には、最後にパールコードを交わして意地を見せたミッキークイーン。クイーンズリングと併せるような形で直線に向いたが、勝ち馬にやや後れを取ったところは、やはり休み明けが響いたのかもしれない。

 一方で1番人気のマリアライトは、前を捉えきれず6着惨敗。勝負所での反応が鈍く、スローペースからの純粋な末脚勝負になると苦しいようだ。

 結局、5着に逃げ粘ったプリメラアスールを始め、先行馬にとって有利なレースだった今年のエリザベス女王杯。だからこそ、その流れを中団から差しきったクイーンズリングの勝利には価値がある。

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