藤沢雄二さんの競馬日記

POGにおけるディープインパクト産駒の適正枚数とは?

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いよいよ皐月賞。
牡馬戦線は年明けの重賞を軒並みディープインパクト産駒が勝ったことで、ちらほらと2歳馬の話題が出てきている来シーズンのPOGに向けて
「だったら、指名馬全部ディープインパクト産駒でいいんじゃない?」
と思っている人も中にはいるのではないでしょうか。

ではそれにお答えしましょうw
例によって、私が参加している15頭持ちの某POGの現在進行形の実戦譜です。

※45節(桜花賞)終了時の順位
1. 藤沢 32,705 【21-10-6-32/69】(3頭) アドマイヤダイオウ・マウントロブソン
2. 30,565 【11-8-4-20/43】(3頭)
3. 27,050 【12-8-7-36/63】(2頭) リオンディーズ
4. 20,370 【12-8-6-38/64】(3頭) プロフェット・ナムラシングン
5. 20,265 【14-6-7-29/56】(5頭)
6. 18,841 【13-8-8-27/56】(5頭) ディーマジェスティ
7. 17,920 【13-5-8-21/47】(3頭) ドレッドノータス
8. 17,424 【11-10-2-24/47】(6頭) マカヒキ
9. 15,482 【10-13-11-33/67】(4頭)
10. 12,665 【11-10-8-32/61】(0頭)
11. 11,545 【8-5-4-31/48】(6頭) サトノダイヤモンド・ウムブルフ
12. 10,480 【7-5-10-26/48】(5頭)
13. 10,330 【8-6-3-17/34】(15頭)
14. 8,845 【7-5-6-33/49】(4頭)
15. 7,415 【5-6-5-33/49】(2頭)
16. 7,137 【4-8-7-54/73】(2頭)
17. 6,590 【4-7-11-26/48】(6頭)
18. 5,820 【7-3-2-18/30】(5頭)

※関心をお持ちの方は↓をご覧下さい
http://www.geocities.jp/jyukuwomiracle/2015pog/seiseki2015.html

参加者の名前は伏せておりますが、今回は全員の順位と着度数、カッコ内は獲得したディープインパクト産駒の頭数を示しております。そして各陣営が皐月賞に送り込んだ馬の名前を示しました。

目を引くのは13位の方でしょうかね。オール・ディープインパクトで挑んだ布陣ですけど13位と苦しんでおります。
実はこの人が15頭全部をディープインパクトで固めたのには伏線があったんです。
話は一昨年の5月に遡る。ちょうど2014~2015シーズンのドラフトの時期で、ここのPOGのドラフトはリスト提出式というのを採用している。全ての参加者の年齢と職業を把握しているわけではないけど、面識のある人を見ただけでもそれぞれにバラバラで、ましてや海外から参戦している人もいるので全員が時間を揃えるなんてことはまず無理なのだ。
で、ダービーから新馬戦までのインターバルがなくなってしまったことに加え、九州に在住の幹事さんがダービーはできることなら生観戦したいという意向もあるので、ドラフトはオークスの週の土曜日がリスト提出の締切なんですよ。
リストを提出した方は、幹事さんがブログでエントリーしている人の名前を赤文字にすることで告知しており、例年、自分が締切の30分ぐらい前に提出して全員のリストが出揃うという流れになるのだが、その一昨年は締切の日になっても、現在13位の方のリストが出ていなかった。例年なら2日ぐらい前には出ているのに。
その方は関西にいらっしゃるのだが、自分が関西に行った際には食事に行って競馬談義に花を咲かせることもあったので連絡先を知っていた。それで「締切、今日ですよ」とメールしてみたら、案の定、締切を勘違いしていた。
これは後々に聞いた話だが、当初はディープインパクト産駒とステイゴールド産駒を中心に他の種牡馬の産駒も検討しようと思っていたらしいのだが、締切を勘違いしていたことでそんな暇がなくなってしまい、手元に調べていたディープインパクト産駒とステイゴールド産駒からリストを提出したそうだ。
その結果、ディープインパクト産駒が10頭とステイゴールド産駒が5頭というかなり偏ったチーム編成となったのだが、そのシーズン、すなわち昨シーズンの成績は2位でその人の過去最高成績となった。それも勝ち星を挙げたのはディープインパクト産駒だけで、ステイゴールド産駒は全くの不振だったにもかかわらず。
そもそも2歳戦では2勝しかしていなかったのだが、ミッキークイーン・サトノラーゼン・クルミナルを擁して3歳戦は大躍進。オークス終了時にはチーム史上初の首位というシーンもあって、結果的に連覇を果たした自分よりも派手な立ち回りであった。
それまでずっと下位の成績だったのが、ディープインパクトで結果を残したのであれば、そりゃあ次の年もディープインパクトで固めるのは必定。そうなるのが目に見えているところだったので、交流があるのをいいことに自分も「やりきった方がいいですよ」と悪魔の囁きw
かくしてオールディープインパクトという布陣になったという次第ですけど、過ぎたるはなお及ばざるが如しというところでしょうか。
新馬戦がダービーの翌週から始まるようになって早期デビューの重要度が増した感はあるものの、ディープインパクト産駒は夏デビューは少し割引材料で、むしろ一昔前のような『秋デビューこそ王道』っぽいところはありますね。

改めて全体の順位表を見ていただきたいのですが、ディープインパクト産駒の頭数の多いところは出走回数は少なめですし、現状の上位4チームは2~3頭に止まっていることを思えば、ドラフトルールであればそんなにディープインパクト産駒をガメなくてもいいのかな、と。
さすがに0は心許ないとしても3頭ぐらいいれば十分に戦えるとは言えそうです。

そして皐月賞をPOG的観点から占ってみます。
このPOGでは、いわゆる3強はリオンディーズ(3位)、マカヒキ(8位)、サトノダイヤモンド(11位)の人が指名しています。
そこで過去の当大会での皐月賞馬の指名状況はどうだったかというと…

2008:キャプテントゥーレ→皐月賞時での首位の人が指名
2009:アンライバルド→指名者なし
2010:ヴィクトワールピサ→皐月賞時を2位で迎えた人が指名しており首位浮上
2011:オルフェーヴル→指名者なし
2012:ゴールドシップ→指名者なし
2013:ロゴタイプ→指名者なし
2014:イスラボニータ→皐月賞時での2位の人が指名
2015:ドゥラメンテ→皐月賞を3位で迎えた藤沢が指名しており2位浮上

オルフェーヴルとゴールドシップの指名者がいなかったんかい!ってツッコミはさておき、ざっくり言えば「上位争いをしている人が指名している」か「指名者がいなかった」かのどちらか。
これは皐月賞に限った話ではなく、桜花賞でもオークスでもダービーでも同様の傾向になっています。過去に当POGではキズナのダービーが5位からの逆転でしたけど、あれは『勝てば逆転』という局面でしたからね。
これを単なるジンクスで片付けられるものだろうか。
否、個人的にはPOGには『流れ』というのが存在すると思っています。駅伝に近いような気がするのですけど、箱根駅伝なんかそうだけど、復路の終盤なんて選手個々の能力ならどのチームもそんなに大きな差はないとは思うけど、実際に走ってみると順位の上の方のチームの選手ほど安定した結果を残せますよね。
例えばの話、箱根駅伝で復路でシード権争いにいるようなチームが、9区と10区で区間新記録を出して怒涛の追い込みで大逆転ってことはないでしょ?
POGもドラフトルールなら大体そんな感じになるかと。
ものすごい偉そうな言い方になってしまいますけど、今回の皐月賞に共に堀厩舎から出走するマウントロブソンとウムブルフ。未勝利戦を勝ち上がるところまではほぼ同じ結果だったのですけど、マウントロブソンは500万下→重賞と連勝したのに対し、ウムブルフが未勝利勝ち後に伸び悩み気味なのは『指名したチーム力の差』じゃないかと思ってます。

それを踏まえて話を“3強”に戻す。
今回の皐月賞で3強の中から勝ち馬が出るならリオンディーズだと思っております。
上記の通り、リオンディーズの指名者だけが上位争いに絡んでいるというのがその根拠なんですけど、おそらく他のドラフト制POGでも『3強の指名者がバラけて、なおかつそれぞれのチームのエース』という状況であれば、リオンディーズ持ち>マカヒキ持ち>サトノダイヤモンド持ち、という順位になっていることでしょう。
リオンディーズ:新馬戦①+朝日杯FS①+弥生賞②=9,900万
マカヒキ:新馬戦①+若駒S①+弥生賞①=8,000万
サトノダイヤモンド:新馬戦①+500万下平場①+きさらぎ賞①=5,220万
という戦績がその理由。他の戦力次第ではマカヒキ持ちはリオンディーズ持ちを逆転している可能性はあるけれど、サトノダイヤモンド持ちがリオンディーズ持ちより上にいるとは考えにくい。
そうなるとどういうことが起きるかというと、サトノダイヤモンド持ちに『絶対に負けられない』というプレッシャーが高まるということ。
野球なら優勝争いの押し迫ったところで『2.5ゲーム差の直接対決3連戦』、サッカーなら『残り4節、勝ち点5差で迎えた直接対決』みたいなものか。
それぞれのシチュエーションでは、野球なら追いかける方は3タテ以外に道はなく、サッカーでも勝利あるのみで、よっぽど追いかける方に勢いがない限り、追いかける方が不利なんですよ。どうしても強すぎる思いが足かせになってしまうから。
そう考えると、当POGで春のGⅠを中~下位のチームが勝ったことがないという説明はつくでしょ。

だから勝つ可能性が最も高いのはリオンディーズ。
次いで現在首位の藤沢が指名しているアドマイヤダイオウorマウントロブソン。
その次に『誰も指名していない』エアスピネルになるだろうか。

あくまでもPOG的観点からならアドマイヤダイオウとマウントロブソンは大崩れはなさそうだと言えそうですね(^^;
そんな我が陣営は今週は5頭使い。
土曜日の阪神でのイーストオブザサンとノガロは勝ち星を計算しております。
あと日曜日の中山でのエラクレーアが最も期待が高いかな。
とにかく皐月賞に向けていい流れを作ってくれることを期待します。

そしてアドマイヤダイオウとマウントロブソンが結果を出して、ディープインパクト産駒の狙い方をドヤ顔しながら書けますようにw

この日記へのコメント

藤沢雄二 藤沢雄二|2016年4月18日 22:30 ナイス! (1)

>かっちゃさん
遅くなりました(^^;

ディープインパクト産駒の“夏デビューは割引く”というのは
AとBのどちらかを選ぼうとした時の付帯状況みたいなもので
推し材料があるならディープインパクト産駒でも夏デビューを狙う手はあります。
一応、過去にハープスターは指名しております。

札幌2歳Sデーの1500の新馬戦ですか。
中央場所が始まる直前にわざわざ札幌を使うのは何かあるのかもしれません。

ただ、ドラフトルールだとあっという間にディープインパクト産駒は指名されてしまうのと
ウマニティPOGのルールでも9月の直前まで様子見は難しいでしょうね。
そこからして難易度は高そうな気がします。

かっちゃ かっちゃ|2016年4月18日 6:53 ナイス! (2)

おはようございます。
フタを開けてみますと、ディーマジェスティによってディープ産駒初の皐月賞制覇を果たしました。


>ディープインパクト産駒の夏デビューがダメとは言いませんけど
>より“長打”を狙うならディープインパクト産駒に限れば秋デビューの方がいいのかな、と。

うちは、例外項目を作ることにしました。
それは「札幌2歳ステークス当日に行われる2歳新馬(芝1500m)のディープ産駒は例外」です。
それも「2着になれ。1着になったらマズいと」いう、高難易度の条件が付きます(;´・ω・)

ダノンプラチナに続き、2年連続でGⅠホースを輩出しました、この新馬戦は神格化しそうです・・・

藤沢雄二 藤沢雄二|2016年4月17日 7:15 ナイス! (2)

>かっちゃさん
おはようございます(^^)

ディープインパクト産駒の夏デビューがダメとは言いませんけど
より“長打”を狙うならディープインパクト産駒に限れば秋デビューの方がいいのかな、と。

リオンディーズの気性、どうなんですかね?
ボク、パドックの様子にあまり明るくないので…(^^;

ディープインパクト産駒を皐月賞で割引く必要はないと思いますよ。
去年だって『キングカメハメハ産駒は牡馬のクラシックを勝っていないから割引』とさんざん言われていましたから。

今年の皐月賞のデータ分析で
リオンディーズがキングカメハメハ産駒であることを絶賛している手のひら返しぶりがおかしくて仕方ないですww

かっちゃ かっちゃ|2016年4月16日 23:02 ナイス! (2)

>ディープインパクト産駒は夏デビューは少し割引材料で、むしろ一昔前のような『秋デビューこそ王道』っぽいところはありますね。

うちは、「秋デビュー」よりも「函館・札幌の芝18デビュー組」に固執しています。
なるほど。後者には確かに、ディープ産駒は居ませんね・・・

うちの場合、ディープ産駒偏向というより、ノーザンファーム偏向にありそうです(;^ω^)


リオンディーズについて、弥生賞のパドックで大人しかったので、何だか変な感じでした。
荒れてナンボという印象を持っていますので、パドックで彼のタコメーターが振り切っていたら、
要注意したいです(マカヒキ持ちなもので)。

さてさて、ディープ産駒で初めて皐月賞を制覇するのは誰なんでしょうね?
それとも、来年以降の話なのか・・・

藤沢雄二 藤沢雄二|2016年4月16日 18:55 ナイス! (1)

>かっくん♪さん
昼間は埼玉スタジアムに行っておりまして、今しがたレース映像を確認いたしました。

3着…。
本音を言えば「アレを負けるか!?」ってところですが、通ったところの差が着順に出てしまったかな、と。
ゼンノは直線でブサイクな競馬をしていましたけどね(苦笑)
まあゼンノは勝ってもおかしくない戦績でしたけど、ロードに先着されたのは内容はともかく不満は残ります。
なんとか期間内に自己条件を勝ってくれればいいのですが。

かっくん♪ かっくん♪|2016年4月16日 13:53 ナイス! (2)

ノガロここは勝ち負けですねぇ。

2走前に自信の◎うったんですが、、、(苦笑)

いまでも間違ってなかったと思ってます!w

ただ、もう人気しすぎちゃって買えないお馬さんになっちゃいました。

藤沢雄二 藤沢雄二|2016年4月16日 8:41 ナイス! (3)

>緑坂さん
おはようございます(^^)

ウマニティPOGでもディープインパクト産駒は大人気ですね。
コスト面を考えたらディープインパクト産駒だったらキングカメハメハ産駒の方がお得ですね。
まあPPは下のカテゴリーなら普通のポイント(ユーザーの予想を買ったりウマニティWIN5の投票に使えるやつ)から
変換できますものね。
スペシャルワールドはポイントからの変換ができないのですけど、ミリオネアから下はそれが可能なので
それでマネーゲームになっちゃうのでしょうね。

ただ『投資回収率』のランキングを出しているのに
別に赤字になってもペナルティが課されるわけではないので
それだったら投資回収率に拘って思うような指名ができなくてストレスを抱えるよりは
割り切ってマネーゲームを制して欲しい馬を獲得するのがいいのかもしれません。
『投資回収率』や『勝率』、『出走回数』の部門は年間表彰はないので
モチベーションの置き所にはならないですね。

やっぱり部門賞も年間表彰はやるべきだと思っているし、何より最多勝を用意していないのは疑問です。

おい、ポグニティ!
ちゃんとこういうコメントも読んでおけww

イーストオブザサンはそんなに人気がないんですか?
浅見厩舎が岩田起用ならメイチでしょう。
脚質的にも今の阪神は合いそうなんですけど。

桜花賞→皐月賞は結構、連動性がありますものね。
連続してピサの可能性は0ではないですね(^^)

不的中にもほどがある 不的中にもほどがある|2016年4月16日 8:01 ナイス! (3)

おはようございます

自分は(も?)
「ディープ産駒は、(ほぼ)この世に存在しない」
という設定でやってます(笑)

POGは、ウマニティPOGしかやっていないので、他との比較はわからないのですが、ディープのバブり方は
「ちょっとおかしいだろ」
という印象で、かなり、引き気味になっています

・確率的には当たりが少ない(分母過多)
・GOLD大量投入者同士の落札争いになる(自分はPPにGOLDは使わない)

という部分で、色んな意味でのコスト高(遠回り)を避ける意味で、割り切って
「ディープの居ない世界」
で生きる事にしています(笑)

~~~

現シーズンは、ディープ仔の入札自体1頭でした
⇒落札し、1月デビューで新馬戦5着したのみ

~~~

イーストオブザサン、鞍上的に
・今日勝たないでいつ勝つの!?
と判断しています

現在
・5番人気、単勝10倍超え
なので、馬券的にも目の色が変わってきた次第です
(これからもっと人気するでしょうが、この時点でそんなもんなら、1番人気まではないでしょうから)

~~~

皐月賞は2週連続のピサでお願いします
(2~3着でもドヤ顔できますよね?(笑))

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