グリーンセンスセラさんの競馬日記

> 戸崎圭太の真実

 公開

486

JRA「引きこもりリーディング」戸崎圭太の真実。彼が真のNo.1になるためには?──Gambling Journal ギャンブルジャーナル/ 2017年7月7日 14時59分 http://biz-journal.jp/gj/2017/07/post_3789.html

「やっぱりダメだったか...」
 そんな声が聞こえてきそうである。
 現在JRAのリーディングジョッキーである戸崎圭太はここまで86勝をあげ堂々と首位の座を守っている。しかしその内訳を見ると少々情けない数字があるのも事実だ。というのも戸崎は関西のトップジョッキーであるルメールやデムーロと鎬を削っているものの、今年は彼ら二人が拠点とする関西(阪神・京都)への遠征は行っていないのである。
 関東を拠点に活躍する戸崎は東京競馬と中山競馬の騎乗がほとんど。今年489回の騎乗に対し東京競馬場が245回、中山競馬場が190回で全騎乗の約89%がこの2か所に集中している。そして前述したように阪神競馬場と京都競馬場への遠征はゼロであり、その結果大阪杯や桜花賞、そして天皇賞や宝塚記念といった関西のG1レースに騎乗していない。
 昨年の春は関東中心の騎乗ではあったものの、それでも阪神と京都へ9回も遠征しており、それなりに勝っていたことを考えるとこれは異例のこと。それだけに今年の「地元優先」の偏った騎乗によるリーディングジョッキーは、今一つピンとこないのが正直なところだ。
 逆にルメールやデムーロは積極的に関東にも遠征し、デムーロは全84勝中21勝を関東であげ、ルメールはオークスや日本ダービーなどのG1レースを勝ち、東京競馬場では全競馬場の中で最多の34勝を記録している。この2名のように場所を問わず結果を出せるのがトップジョッキーとしてふさわしい姿と言っても過言ではないだろう。
 さらに数ではなく質に目を向けてもその差は歴然だ。重賞勝利数はルメールがG1レース3勝を含む10勝、デムーロもG1レース2勝を含む10勝をあげているのに対し、戸崎はG1レースは未勝利で全5勝、JRAの重賞はG3クラスを3つしか勝っていないのである。
 つまり戸崎は全国レベルで活躍しているのではなく、関東に閉じこもって下級条件戦で勝ち星を量産しているに過ぎず、内容的には残念ながら外人2名に惨敗しているのだ。

次のページ▶▶▶ 先週7月2日の戸崎は3月26日の高松宮記念以来となる中京競馬への遠征

 先週7月2日の戸崎は3月26日の高松宮記念以来となる中京競馬への遠征。関東以外の遠征は3カ月ぶりというのだから相当な引きこもりだ。しかしそこでの騎乗内容は散々なものであった。
 日曜はメインレースのCBC賞を含め10レースに騎乗。さすがにトップジョッキーらしく多くの実力馬の騎乗依頼が舞い込み、1番人気は4回、2番人気は2回、3番人気が2回と騎乗馬のほとんどが上位人気だった。
 しかしその結果はひどいもので、4回騎乗した1番人気は9着13着2着10着と惨敗。2番人気でも3着10着に敗退し、3番人気では7着14着。さらに残り2回の騎乗も6番人気17着、5番人気10着と大敗。なんと騎乗したすべての馬が人気以下の着順となってしまったのである。
 前日の福島競馬場では10度の騎乗で4勝2着1回3着2回という成績をあげただけにこの落差は大きく(ちなみに勝ったのはすべて条件戦)、多くの競馬関係者、そして馬券を購入したファンの期待を裏切る形になってしまったのである。
 1レースや2レースならいざ知らず、戸崎ほどのトップジョッキーがすべてのレースで人気以下の着順というのはかなりレアなケース。この結果にはネット上でも多くのファンから「やる気ない騎乗」「内弁慶」といった書き込みが見られ、またある馬主関係者からは「これなら関西の若手を乗せておいた方が良かった」という声も聞かれた。
 確かにレース内容を見るとよくわかる。例えばメインレースのCBC賞で騎乗したのは一番人気のメラグラーナ。レースはスタートから後方に下げ、直線は目の前が空いたにも関わらず、わざわざ他馬が密集する外側に馬を持ち出し、他馬と接触して伸びきることができず人気に応えることができなかった。同じような位置取りからスムーズに差し切ったシャイニングレイの北村騎手とはその騎乗内容の違いが目立ったといえる。
 しかもこの騎乗は同じメラグラーナで挑んだ高松宮記念とまったく同じという見方もある。3か月前の高松宮記念は今回と同じ中京競馬場の芝1200mという条件。そしてレース内容も今回とほぼ同じ内容で直線をスムースにさばけず敗退。直線で選択したコースも今回とほぼ同じであり、進路に他馬がいたのも同じ。そして高松宮記念も今回と同じ10着という着順であり、同じ轍を踏んでしまったのである。

次のページ▶▶▶ 「東京と中山と違って阪神や京都だと積極性がなくなるので、もっと思い切って乗ってほしい」

戸崎騎手は地方競馬出身で現在3年連続リーディングジョッキーに君臨するなどまさに日本を代表するジョッキー。しかし今一つ競馬ファンの支持を得られず武豊の様な人気がないのは、成績が偏っていることと誰もが納得するような騎乗をすることができないからであろう。以前戸崎に騎乗を依頼した関西某厩舎の厩務員は
「東京と中山と違って阪神や京都だと積極性がなくなるので、もっと思い切って乗ってほしい」
 と戸崎について語っていたことがある。確かに今回の中京遠征でも10レースに騎乗しながら、一度も逃げるようなレースもしくは2~3番手からの積極的な競馬がなかった。
 特に前走3番手からの競馬で快勝していたジャーマンアイリスを大外枠とはいえ後方からの競馬で大敗させたレースや、先行馬フランドルを後方からの競馬で10着に敗退させたのは残念な内容。土曜の福島では10レースに騎乗して6度も逃げ先行と強気の競馬を見せていただけに、この中京遠征は消極的な騎乗だったといわざるを得ない。
 確かに今の戸崎は勝利数の上でリーディングジョッキーかもしれないが、ファンが求めているのは地元に閉じこもって下級条件戦で勝ち星を稼ぐような姿ではないはず。関東圏の競馬場だけでなく全国の競馬場で活躍し、2013年以来勝利していない関西のG1レースを勝つことができれば、本当の意味で誰もが認めるリーディングジョッキーという称号を得ることができるだろう。

 ナイス!(6

この日記へのコメント

コメントはありません。

関連競馬日記

新着競馬日記

人気競馬日記