グリーンセンスセラさんの競馬日記

有馬記念は復活ドラマ?

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有馬記念(G1)「一攫千金」の鍵は復活ドラマ!? 劇的勝利を飾ったオグリキャップ、トウカイテイオー、ジェンティルドンナの意外な「共通点」とは─ Gambling Journal ギャンブルジャーナル / 2017年12月20日 10時0分 http://biz-journal.jp/gj/2017/12/post_5376.html

24日の中山競馬場では一年の総決算となるグランプリ有馬記念(G1)が行われる。

 今や紅白歌合戦などと並ぶ、年末の国民的行事となった有馬記念。1996年には875億円を売り上げ、ギネス認定を受けたように、ギャンブルの夢「一攫千金」を求め、ここで大勝負する人も少なくはないようだ。

 しかし、そんな人々の希望的観測とは裏腹に、実際の有馬記念はとにかく荒れない。グレード制が導入され本競走がG1となった1984年以降、1番人気の成績は[14.7.3.9]。勝率42%、連対率64%、3着以内率に至っては73%という「超堅実」な数字が並んでいる。当然ながら、全人気の中で断トツの成績だ。

 現実は無情......。ましてや今年の1番人気はおそらく、「あの」キタサンブラックだ。無謀な夢や希望を捨て、現実と向き合った者が得をするのが有馬記念の傾向である。

 ただ、その一方で有馬記念が国民的な人気を得ているのは、これまで人知を超えた「数々のドラマ」が生み出されてきたからだ。

 有名なところでは、国民的英雄ディープインパクトが初めて敗れた2005年のハーツクライ、1年ぶりのレースで見事な復活を遂げた1993年のトウカイテイオー、1990年のオグリキャップのラストランに至っては、未だに「生涯最高の有馬記念」と語る競馬ファンも少なくはない。

 そう、有馬記念が織り成すドラマの多くは「名馬の復活劇」によって生み出されているのだ。

 そして実は上記したハーツクライ、トウカイテイオー、オグリキャップに加え、2014年のジェンティルドンナ、1998年のグラスワンダーといった有馬記念で劇的な復活を遂げた名馬には、ある共通点が存在する。

 それは、彼らがすべて「4番人気」に支持されていたことだ。


●次のページ 4番人気には「かつて強かったが最近は……な実力馬」が支持されることが多いようだ

 有馬記念では「全盛期を迎え、最も勝ちそうな馬」が1番人気。その次に「逆転まである、今にも勝ちそうな馬」が2番人気。さらには未知なる魅力があり「上手くいけば、2強に割って入るだけの馬」が3番人気に支持される傾向がある。

 例えば、昨年のキタサンブラック、ゴールドアクター、サトノダイヤモンド。そして、今年のキタサンブラック、シュヴァルグラン、スワーヴリチャードといった上位人気馬は、まさにその「典型」といえるだろう。

 その一方で、4番人気には「かつて強かったが最近は......な実力馬」が支持されることが多いようだ。配当的にも、その馬の知名度的にも、有馬記念に夢やロマンを託したファンの支持が最も集まるのが4番人気という絶妙なポジションなのだろう。

 そして、実はこの4番人気の勝率は24%と1番人気に次ぐ数字を誇っている。第3位となる2番人気が約半分の勝率12%であることからも、1番人気を"敵"に回し、堅い決着を嫌う"穴党"にとって、最強にして最大の砦は紛れもなくこの4番人気といえる。

 その上で、今年の4番人気はおそらくサトノクラウン、もしくは牝馬のミッキークイーンになりそうだ。

 4番人気が演出してきた「復活劇」をテーマに考えると、サトノクラウンは前走のジャパンCで大敗。ミッキークイーンの方も春に阪神牝馬Sを勝って以来、勝利がない状態が続いている。オグリキャップやトウカイテイオーほど劇的でないにせよ、2014年のジェンティルドンナくらいには、まずまず"劇的"だ。

 ただ、その4番人気候補となる両者では、あえてミッキークイーンに注目したい。「復活劇」として推したいのは、イマイチ劇的さに欠ける馬ではなく「人」、つまりは主戦の浜中俊騎手だ。

 かつて「ポスト武豊」として、関西若手騎手の中で最も人気を博していたのが浜中騎手だった。しかし、昨年のマイルCSではミッキーアイルで"斜行勝利"。勝つには勝ったが、浜中騎手には異例の長期騎乗停止処分が下った。

●次のページ 「モヤモヤをミッキークイーンと一緒に吹き飛ばしたい」

 さらにこの春には、またも重賞レースで斜行。取材にしたマスコミに「もう、いいでしょう」と告げて現場をあとにした態度には、大きな非難が浴びせられた。その後、騎乗馬のレーヌミノルが池添謙一騎手に乗り替わって桜花賞を勝つという、浜中騎手にとっては悲惨な末路までついてきたことを記憶している人も多いはずだ。

 あれから約半年。発端となったマイルCSからは1年以上が経っている。浜中騎手は今週発売された『週刊ギャロップ』(サンケイスポーツ)にて、騎乗停止やケガなどが続いたこの1年間を振り返り「もったいない1年。最低でした」と反省の弁を綴っている。

 その上で「そんなモヤモヤをミッキークイーンと一緒に吹き飛ばしたい。精一杯頑張りますので、応援をよろしくお願いします」と有馬記念に向けた抱負を語った。

 今年はまだ重賞4勝と、4年間続いているG1勝ちをまだ達成していない浜中騎手。年末の大一番で、人馬共に復活劇を飾れるだろうか。まずはファンの支持を集め、サトノクラウンとの「4番人気争い」に競り勝ちたいところだ。

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