グリーンセンスセラさんの競馬日記

シュヴァルグラン「生涯最高」

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本格化したシュヴァルグランが「生涯最高のデキ」で王者サトノダイヤモンドを迎え撃つ!超A級ステイヤーに起きた見た目にも明らかな「進化」とは─Gambling Journal ギャンブルジャーナル / 2017年3月17日 8時0分 http://biz-journal.jp/gj/2017/03/post_2873.html

 この春、「最も堅いレース」と言われている19日の阪神大賞典(G2)。
 昨年の有馬記念(G1)を制した大本命サトノダイヤモンドが早くから始動戦に定めていたこともあって、出走は今年もわずか10頭に留まった。レースは「新世代の王者」の船出を見守る、穏やかな雰囲気さえ漂い始めている。
 そんな中、ただ一頭、週中から怪気炎を上げ続けている陣営がいる。「新世代の王者」から、あえて"逃げなかった"シュヴァルグラン(牡5歳、栗東・友道康夫厩舎)と、その陣営だ。
 昨年の覇者だけに、得意の長丁場に懸ける気持ちは充分に理解できる。だが、昨年の有馬記念(G1)ではサトノダイヤモンドの前に0.5秒差の完敗。下馬評では、相当厳しい立場に立たされていると述べざるを得ない。
 しかし、『サンケイスポーツ』の取材に「不安より期待の方が大きい」と意気込むのは、シュヴァルグランを管理する友道康夫調教師だ。その発言の"真意"は、15日に栗東の坂路で行われた本馬の最終追い切りに集約されていた。
 出した時計こそ4ハロンで52.8秒。自己ベストを更新し、併せ馬のインヴィクタ(3歳オープン)に2馬身先着を果たしたものの、タイム自体は特筆すべきものではない。ただし、このシュヴァルグランの場合は「坂路で追い切った」ということ自体に大きな意味がある。
 昨年までのシュヴァルグランは、Cウッドコースでの追い切りが主だった。もともと体の絞りづらい馬で、実際に昨冬は思うように体が絞れず、有馬記念の惨敗は過去最高を記録した馬体重が原因とされていた。
 そのため、普段からCウッドコースで長めに乗られての体重管理が常套と化していた本馬だったが、この春は動きそのものが変わってきたようだ。


次のページ 明らかにこれまでの動きとは異なっており「ひと皮もふた皮もむけた」と絶賛


 主戦の福永祐一騎手を始めとした陣営が口をそろえているのが「調教で動くようになった」というもの。普段の調教でしっかりと動けているからこそ、体重も比例してしっかりとシェイプアップされ、結果的に最終追い切りが異例の坂路で行われることとなった。
 つまりは、もう身体が仕上がっているのでCウッドで追い切る必要がなく、坂路で微調整になったということである。なお、この最終追い切りに『サンケイスポーツ』の調教班は最高ランクの「S」を付けている。
 さらに「調教捜査官」の異名を持つ競馬ライターの井内利彰氏は『netkeiba.com』で自身が連載するコラムで、シュヴァルグランを「走りが素軽くなった」と評価。明らかにこれまでの動きとは異なっており「ひと皮もふた皮もむけた」と絶賛している。
 無論、サトノダイヤモンドを負かすのは容易ではない。相手は昨秋から一度も負けておらず、この春で更なる進化を遂げている。管理する池江泰寿調教師も「超難関国立大の学生ですよ。全ての教科で高い点数を取れるからね」と最大限の評価を与えている。
 だがシュヴァルグランにとって、昨年の阪神大賞典はキャリアでも「ベストレース」といえる内容だった。陣営も相手の強さを認めつつ「長距離なら付け入るスキがないか」と白旗は上げていない。状態は、まさに絶好調。完全に本格化した今ならば、一矢報いる可能性が充分にありそうだ。
 姉はヴィクトリアマイル(G1)を連覇したヴィルシーナで、妹は秋華賞馬のヴィブロス。この馬とてG2・2勝で留まる器ではないはずだ。
(監修=下田照雄(栗東担当))

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