グリーンセンスセラさんの競馬日記

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横山典弘騎手が息子のデビュー戦で「親子ポツン」!? 焦って勝ちに行った息子へ父が示した"伝統芸"の「極意」─Gambling Journal ギャンブルジャーナル/2017年3月5日 9時0分 http://biz-journal.jp/gj/2017/03/post_2753.html

初勝利こそ見られなかったが、その"伝統芸"は父から子へ継承されていくのかもしれない。
 4日の中山競馬。この日は今年デビューを迎える新人騎手たちの晴舞台であり、朝からどこか華やかな雰囲気があった。中でも注目されていたのが、1Rでデビューした横山武史騎手と、その父横山典弘騎手との「親子対決」だ。
 武豊騎手以上の天才と称される関東のトップ騎手・横山典弘をして「アイツは相当なもんになる」と言わしめた武史騎手。競馬学校でも全8戦で総合ポイントを争う「競馬学校チャンピオンシップ」で見事優勝を果たすなど、その実力は同期でも抜けた存在のようだ。
 そんな横山武史騎手が、デビュー戦で騎乗したのはルーナデラセーラー。
 10番人気という低評価ながら、同じ中山ダート1800mで行なわれたここ2戦が4着、6着とワンチャンスありそうな馬だ。ただ、スタートに課題を抱えているだけに、まずはレースの流れに乗れるかが肝心とされていた。
 ゲートが開くとルーナデラセーラーはまずまずのスタートを切ったものの、案の定ダッシュがつかず、ズルズルとポジションを下げていく。横山武史騎手も初騎乗からかどこか戸惑っている様子で、気が付けば他馬から大きく置かれた最後方まで下がってしまっていた。
 いや、もう一頭、集団から大きく置かれている馬がいる。横山典弘騎手のナムラアヴィだ。
 まるでスタートで大きく出遅れた息子を心配して見に行った父親のように、集団から5、6馬身遅れて1コーナーを周っていく横山親子。この様子を見たファンは「親子でポツン!」と大いに盛り上がった。
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「ポツン」とは、横山典弘騎手がしばしば見せる極端な最後方待機である。時として不可解な敗戦を喫することもあれば、この騎手にしかできないような豪快な騎乗を見せる、これまでも数々の賛否を生んできた横山典弘騎手の"十八番"だ。
 まるで「ポツン」のレクチャーでもしているかのように、悠然と最後方待機を決める横山親子。だが、向正面に入ったところで父と息子で、大きな違いが生まれた。残り1000mを切った辺りで横山武史騎手が進出を開始したのだ。
 本人もレース後に「勝ちに行った」と話しており、そのための早め進出だったが、そんな息子に対して、父はまったく慌てる様子もなく後方で脚を溜め続けている。完全に腹をくくっており「これこそがポツンの極意」と言わんばかりにまったく動じない。
 見ている側としては当然、勝ちに行った横山武史騎手のルーナデラセーラーに注目したが、結果的に強引な進出が仇となって大外を回らされ、一度は先頭集団に並び掛けたものの直線ではズルズル後退......。
 その一方で敗色濃厚のルーナデラセーラーを、外から抜群の手応えで交わしていく馬がいた。道中ずっと"死んだふり"に徹していた横山典弘騎手のナムラアヴィである。
 田辺裕信騎手の1番人気ビジョッテが早々に抜け出し、2着も3番人気のエナホープが確保しそうな脚色。力の抜けた2頭が抜け出したものの、最後はナムラアヴィがメンバー最速の末脚で3着を確保。一方で、先に動いたルーナデラセーラーは7着に終わった。
 ルーナデラセーラーは3、4コーナーの手応えに目を見張るものがあっただけに「スムーズな競馬ができれば、どうだったか」と思わせる走りだった。いわば、強引に動いた騎手の「若さ」が出てしまった結果だ。

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