グリーンセンスセラさんの競馬日記

ムーア登場で戦々恐々

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武豊もベテラン騎手も戦々恐々。今年もアイツが日本にやってくる!マカヒキ、モーニンほか有力馬強奪の衝撃!━ Gambling Journal ギャンブルジャーナル/017年02月10日 23時00分00秒 http://biz-journal.jp/gj/2017/02/post_2552.html

最強騎手のライアン・ムーアが来日

 ダービー馬マカヒキの復帰や来週に控えるフェブラリーステークスなど競馬も大きく盛り上がってきたが、ここにきてアノ男の来日が話題となっている。その男こそ最強外国人ジョッキーとして知られるライアン・ムーアだ。

 ムーアは1983年生まれの現在33歳、まさに脂がのった時期であり、ここ数年は日本競馬を席捲する活躍を見せている。特にモーリスとのコンビはお馴染みで、昨年は第154回天皇賞・秋、第30回香港カップを優勝。さらに日本のG1未勝利だったリアルスティールを第21回ドバイターフ(G1)で勝たせ、マカヒキが大敗した第95回凱旋門賞ではファウンドに騎乗して優勝と、まさに世界で活躍する名手なのである。

 ムーアにぞっこんなのは社台グループ関係者で、特にノーザンファームの吉田勝巳代表が惚れ込んでいる。昨年の天皇賞・秋を優勝し、暮れの香港遠征が決定したときにも、どのレースに出走するかは「ムーアが乗れる方」と答えたほどだ。今回の来日も身元引受人はノーザンファーム御用達の美浦・堀宣行調教師で、契約馬主は社台グループの大御所吉田和子氏。2月11日から28日までの3週間の短期免許だが、この期間に多くの有力馬への騎乗が予定されている。

 ムーアの短期免許での滞在はこれで6年連続となるが、特に過去3年の成績は下記のように見事なもの。2016年のリーディングジョッキーである戸崎圭太と比較すればその凄さがよくわかる。
2014~2016年JRA騎乗成績

ライアン・ムーア&戸崎圭太

2016年◎ムーア
[17.8.6.35]
勝 率 25.8%
連対率 37.9%
複勝率 47.0%

2016年◎戸崎圭太
[187.134.102.546]
勝 率 19.2%
連対率 33.0%
複勝率 43.5%


2015年◎ムーア
[16.10.1.38]
勝 率 24.6%
連対率 40.0%
複勝率 41.5%

2015年◎戸崎圭太
[130.121.102.587]
勝 率 13.8%
連対率 26.6%
複勝率 37.5%


2014年◎ムーア
[23.11.12.57]
勝 率 22.3%
連対率 33.0%
複勝率 44.7%

2014年◎戸崎圭太
[146.96.86.86.644]
勝 率 14.9%
連対率 24.7%
複勝率 33.5%


 騎乗数の違いはもちろんある。それにしても、すべての成績でムーアが優れた数字を残している。



 その勝負強さは人気馬の成績でも表れている。ムーアは2016年1番人気馬に21回騎乗して勝率47.6%という成績。ちなみにルメールは勝率36.8%、戸崎は勝率37.8%という成績だった。ご覧の通り昨年激しいリーディングジョッキー争いを繰り広げた二人を圧倒しており、「落とせないレースは絶対に勝ちたい馬主」にとって、ムーアが最重要ジョッキーであることは間違いない。


非情な乗り替わり

 例年他国の競馬がオフシーズンとなる11~12月へ来日していたが、今年は初めて2月にやってくることになった。今回の3週間の滞在では京都記念(G2)のマカヒキ、フェブラリーステークス(G1)のモーニンといった有力馬への騎乗が決定しているが、その他にも多くの実力馬がムーアに乗り替わりとなっている。その煽りを多く受けているのが中堅騎手という状況であり、武豊といったベテラン達も戦々恐々としていることだろう。

 中でも強烈だったのが、土曜東京の銀嶺ステークスに出走するイーグルフェザーだ。前走は田辺が騎乗し2着敗退、今回は田辺が他の馬に乗る予定があったため柴山に騎乗を依頼したが、ムーアが確保できるとわかると柴山に断りを入れてムーアの騎乗を決めた。

 さらに土曜東京7R4歳以上500万下のタイセイプレシャスは前走2着の田辺からムーアに乗り替わり。オーナーはまだ今年未勝利のため、関係者は勝利に向けてなりふり構わず勝負を仕掛けてきたようだ。

 また日曜の京都2R3歳未勝利に出走するシンギュラリティは前走ルメールが騎乗して2着に好走。今回ルメールは東京のため不在だが、ルメールのエージェントが担当する浜中が空いているにも関わらず、ムーアが騎乗することになった。エージェントの豊沢氏からすればムーアがいなければ浜中が騎乗できたかもしれないだけに、複雑な心境だったのではなかろうか。

 極めつけはデムーロからムーアへの外人騎手の乗り替わりだ。日曜京都7R4歳以上500万下のソリティールは前走デムーロで2着、しかし今回はデムーロがいるにも関わらずムーアへの乗り替わり。社台グループの馬とはいえ、これはかなりデムーロには厳しい決断だ。

 そして最後に京都記念(G2)のマカヒキ。これは今後を踏まえてのこともあるだろうが、マカヒキを日本ダービー馬に導いた川田がいてもお構いなし、何の躊躇もなくムーアへ乗り替わりとなっている。

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