グリーンセンスセラさんの競馬日記

> 【川崎記念(G1)展望】

 公開

507

【川崎記念(G1)展望】武豊アウォーディー「世界制覇」へ絶体絶命!?"落ち目"のダート王が絶対に負けられない理由─ Gambling Journal ギャンブルジャーナル / 2018年1月30日 11時30分

 31日には、川崎競馬場で2018年G1開幕戦となる川崎記念(G1)が開催される。
 
 過去にはホッコータルマエが3連覇を達成するなど、ダートの超一流馬が順当に勝利を収める印象があったが、昨年はオールブラッシュが初重賞勝利をG1で決める波乱の決着となった。今年もダート界のトップホースが顔を揃えたが、2018年最初のG1で勝ち名乗りを挙げるのは、どの馬か。

 強豪が集ったものの、崖っぷちに立たされているアウォーディー(牡8歳、栗東・松永幹夫厩舎)は何としても結果が欲しい。

 一昨年のJBCクラシック(G1)でダート無敗の6連勝でG1初制覇を飾った際、この馬を誰がG1・1勝で止まると思っただろうか。一時、次代のダート界の主役として、将来を約束されていたアウォーディーがもがき苦しんでいる。

 昨年はドバイワールドC(G1)に挑戦するなど、日本のトップホースとしてG1戦線を走り抜けたが結局、未勝利。それも3→4→5着と徐々に着順を落とし始め、年齢からくる衰えを指摘する声も小さくはない。

 汚名返上を懸ける今回は2年連続のドバイワールドC出走に向け、何としても結果が必要な一戦。ここで惨敗するようなら、昨年の5着馬が招待されない可能性もある。幸い、川崎の2100mは初G1を飾ったJBCクラシックと同じ舞台。主戦の武豊騎手と共に今度こそ結果を残し、名実ともに日本代表として世界に挑みたい。

 そのアウォーディーと同世代のサウンドトゥルー(セン8歳、美浦・高木登厩舎)は3度目の正直を狙う。

 衰えが見え始めた感のあるアウォーディーと比べて、こちらはセン馬ということもあって気力十分。前走の東京大賞典(G1)でも上がり最速で2着を確保するなど、現役屈指の鋭い末脚は健在だ。

▶▶▶次のページ 川崎記念初挑戦ながら、2100mが合いそうなアポロケンタッキー

 サウンドトゥルーにとって川崎記念は2年連続で2着と、あと一歩足りない舞台だ。最後の直線が短いため、いつもより早めの競馬をする分、どうしても最後に詰めの甘さが顔を出してしまう印象だ。主戦の大野拓弥騎手と共に3度目となる今回、どういった競馬を見せて3度目の正直を達成するか期待が集まる。

 昨年の5着馬ケイティブレイブ(牡5歳、栗東・目野哲也厩舎)は、陣営の願いを背負っての出走となる。

 昨年は若き挑戦者として2番人気に支持されるも5着と、人気を裏切る格好となったケイティブレイブ。しかしその後、福永祐一騎手との新コンビで名古屋大賞典(G3)を制覇。帝王賞(G1)を制し、G1馬として昨年のリベンジに挑む。

 また、本馬を管理する目野哲也調教師は2月一杯での定年が迫っており、残されたG1挑戦の機会は本当に限られている。ケイティブレイブは引退の花道を飾れるか、主戦の福永騎手の手綱さばきにも注目だ。

 川崎記念初挑戦ながら、2100mが合いそうなアポロケンタッキー(牡6歳、栗東・山内研二厩舎)も怖い1頭だ。

 一昨年の東京大賞典でG1初制覇を飾ったアポロケンタッキーだったが、昨年はタイトルの上積みならず。しかし、日本テレビ盃(G2)でサウンドトゥルーやケイティブレイブを下して優勝するなど、その末脚の破壊力は健在だ。

 現在9勝を上げている本馬だが、その内3勝となる2100mは相性の良い距離。久々の挑戦となるが、距離が延びることによって新味が出れば面白い存在だ。28日に根岸S(G3)を制した鞍上・内田博幸騎手の勢いに乗りたい。

 距離が魅力なのはG1初制覇を目指すメイショウスミトモ(牡7歳、栗東・南井克己厩舎)も同様だ。

▶▶▶次のページ 復活を期すグレンツェント、大井のディアドムスが連勝中と元気

ここまでG1では壁にぶつかっている印象があるメイショウスミトモだが、昨年はシリウスS(G3)で重賞初制覇を飾るなど充実。3歳秋には芝の菊花賞(G1)にも出走した苦労人の素質がようやく開花し始めている。

 特に前走の名古屋グランプリ(G2)では、好位から危なげなく完勝。2000m以上の距離に適性を示しており、かつてのダート王ウイングアローの近親という血統背景も魅力。フェブラリーS(G1)の本命候補テイエムジンソクの主戦を務める古川吉洋騎手と共に、ここは真価が問われる一戦となりそうだ。

 他にもJRAからは復活を期すグレンツェントがスタンバイ。迎え撃つ地方勢は昨年移籍した大井のディアドムスが連勝中と元気。一矢報いるとすればこの馬か。

 いずれにせよ、ドバイワールドカップで世界の挑戦を目指す馬アウォーディーにとっては負けられない舞台。果たして王者復活なるか、それともサウンドトゥルーらライバルが壁となって立ちはだかるのか――。

 注目の川崎記念(G1)は1月31日に川崎競馬場で開催される。

ニュースサイトで読む: http://biz-journal.jp/gj/2018/01/post_5691_3.html
Copyright © Business Journal All Rights Reserved.

この日記へのコメント

コメントはありません。

関連競馬日記

新着競馬日記

人気競馬日記