春の歌さんの競馬日記

毎日王冠 予想

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<解説>
まずは東京1800mのコース特性の紹介。

芝1600mと同様に下りスタート、スタート地点から2コーナーが間近なのでそれほどペースが上がることはない。遅めの平均ペースがこのコースの主流。年間60レース程度行われ、新馬からG2まで使用される。内枠に利があるコースで、大外は若干、割引。オープン以上になると、この傾向に拍車がかかる。新馬&未勝利、500万、1000万&1600万、オープンの4分類で見ると、1番人気は68.8%⇒74.1%⇒69.8%⇒61.1%で全体的に高めの値を示す。逃げ馬は24.6%⇒33.9%⇒41.1%⇒25%、新馬と1000万ではよく逃げ残りが見られるが、他のクラスはやや渋め(重賞は29.2%)。上がり最速馬は75.4%⇒70%⇒60.9%⇒52.3%、クラス上昇と共に率が悪くなる特徴を持つ。種牡馬はディープインパクト(36.4%)、ハーツクライ(29.4%)、シンボリクリスエス(28.8%)、キングカメハメハ(28%)で、クラスを問わずディープ産駒は走っており、特に新馬(58.8%)は異常な高さを示している。ハーツクライ、シンボリクリスエスは条件戦で、キングカメハメハはオープン以上で好走率アップ。一方、ネオユニヴァース(17.1%)、ステイゴールド(20.5%)は苦戦傾向を示す。騎手は北村宏(37.1%)の成績が良く、重賞以外で買い。他は戸崎、蛯名。遠征組だと、デムーロ、ルメール、福永が40%越えで、武豊(36.4%)と続く。前走は同コース(30.3%)、京都&新潟1800mなど同距離組の好走が多く、距離延長組は割引。特に、1200m(7.1%)&1400m(8.5%)組は大不振となっている。生産牧場はノーザンF(34.8%)が圧倒的で、以下、社台C(27.4%)、社台F(26.6%)、追分F(14.8%)と続く。オープン以上なら、社台CとノーザンFが狙い目(社台Fは12.6%)。マイル戦とは全く異なる性質を持ったコースで、新馬、未勝利、条件戦は上がりの使える人気馬を、オープン以上は内枠の先行馬を狙いたい。

1番人気の信頼度が高いコースですが、オープン以上になるとややダウン。上がり最速馬はクラスアップと共に下降するのが大きな特徴で、毎日王冠でも、毎年のように差し馬の有力どころは苦戦をしています。かといって、逃げ馬が良いというとそうでもなく、オープン・重賞ではそこそこも、全体的には決して良い数字とは言えません。ここらへんはクラスによる使い分けが必要になります。種牡馬はディープ、騎手は北村宏&リーディング上位騎手、生産牧場はノーザンFと社台C、前走は同距離または距離短縮、このあたりが一つの目安になります。もう一つ、ピックアップしたいのは枠。オープン以上になると内枠の好走が増えるので、そこは抑えておきたいです。最後は馬場。今日は雨の重馬場スタートなので、長く良い脚を使える切れないがバテないタイプの馬を狙いたいです。

まず1番人気のルージュバックですが、同コース組、戸崎、ノーザンF生産馬、そして、前走のパフォーマンスと買える要素は十分。昨晩までは◎の予定でしたが、「クラスアップと共に1番人気の率が若干、下がること」、「外枠の差し馬に該当すること」、「マンカフェ産駒の得意コースとはいえないこと」の3点を割引。「レースの結果を受けて天皇賞秋にするか、エリザベス女王杯にするか決める」と言っていることから、陣営のルージュへの評価は「まだ半信半疑」と読みました。エプソムカップはかなり強い勝ち方で適性の高さを示しましたが、今回は大幅にメンバー強化で、しかも、タフな馬場状態。そう簡単にはいかないと見て、今回は対抗に留めることにします。

次いで、2番人気のアンビシャスと3番人気のステファノス。アンビシャスは陣営が「状態8分」と言っており、目標は中2週でのぞむ天皇賞秋なのは明らか。気性に難のある馬で、休み明けは(0‐1‐0‐2)。ディープ産駒&ルメール&ポテンシャルの高さを評価しつつも、今回は抑えまでとします。ステファノスは渋った馬場の方が合いそうなのと、ディープ産駒&ノーザンF生産馬の点を評価。距離短縮組にも該当しますし、好走条件多しと見て、アンビシャスより上に取ることにします。ただ、この手のタイプは内枠より中枠から外枠向きで、今回の2枠を生かせるかは不透明。決して、レースが上手なタイプではありませんし、コース特性で見ると危うさも感じるので、今回は3番手とします。

となると、どの馬に◎を打つかですが、冒頭で示した「G1になると足りない馬の好走」、そして、「渋った馬場がプラスになりそうな馬」、この二つに重きを置いて、ディサイファ、この馬に◎を打つことにします。コース特性で見れば、ディープ産駒と武豊はプラス材料で、東京1800m(3‐1‐1‐1)という抜群の適性の持ち主でもあります。スッと出て好位を取れるセンスがあり、切れないがバテないタイプにも該当。東京1600mからの距離延長組という点に不安はありますが、そもそも、安田記念はこの馬にとっては適性外のレース。得意の距離に戻ると考えれば、変に意識する必要はありません。肝心の枠ですが、5枠と言っても12頭立ての5番ですから、ロスなく回って長く良い脚を使う当馬にとってはプラスになる枠と見てよさそうです。G1ではワンパンチ不足の馬が、通用してしまうのが近年の毎日王冠のトレンド、そこに目を付けてディサイファを狙うことにします。

対抗ルージュバック、3番手ステファノスは前述の通り。妙味馬には渋った時のステイゴールド産駒ということでマイネルミラノを指名します。G2で丹内騎手を買うのは若干、気が引けますが、重賞になると逃げ馬の率が少しアップするのが東京1800m。有力どころが後ろにいるので、まさかの前残りに期待してみます。

以下、能力上位のアンビシャス、レースセンス抜群&重馬場血統のロゴタイプを抑えに回します。ロゴタイプに関してはもっと高い評価を与えても良かったですが、東京1800m重賞になると極端に率を落とす社台Fという点と、距離延長組に該当する点を割り引いて、この評価にしました。

穴は内枠の先行馬に該当するクラレント。あれこれと減点材料はありますが、近走の走りから衰え無しとの結論を出したのと、ワンパンチ足りない馬の激走の点から狙うことにしました。

<予想>
◎ ディサイファ
○ ルージュバック
▲ ステファノス
☆ マイネルミラノ
△ アンビシャス
△ ロゴタイプ
穴 クラレント

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