グリーンセンスセラさんの競馬日記

マイルチャンピオンシップ(G1)

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マイルCS(G1)はこの秋「最大の混戦」模様!? 超新星ネオリアリズム━ Gambling Journal ギャンブルジャーナル/2016年11月13日 12時00分00秒 http://biz-journal.jp/gj/2016/11/post_1789.html

 モーリスという絶対的な王者が不在となり、再び群雄割拠の時代を迎えつつあるマイル戦線。秋のマイル王を決めるマイルチャンピオンシップ(G1)は、既存勢力と新勢力が入り乱れた歴史的な混戦模様となりそうだ。

 そんな中でも、まず注目したいのが既存勢力の筆頭格に登りつめたサトノアラジン(牡5歳、栗東・池江泰寿厩舎)だ。

 富士S(G3)2着から挑んだ昨年のマイルCSは4着。さらに今春は京王杯スプリングC(G2)を制して安田記念(G1)に挑んだが、ここでも4着と今一歩足りない状況が続いていた。

 しかし、約半年ぶりの休み明けとなった前走のスワンS(G2)は、遅咲きのディープインパクト産駒の本格化を色濃く示した走り。スタートで立ち遅れながらも、後方13番手から上がり最速の33.6秒の"鬼脚"を繰り出し1馬身1/4の完勝。重賞2勝目を挙げた。

 まさに充実一途の時を迎えているサトノアラジンだが、カギを握るのは今一歩足りない競馬が続いているマイル戦への対応だろう。しかし、単純な着順だけに目をやれば"目の上のたん瘤"だったモーリスが不在となった今、順当に行けば馬券圏内は固い状況。あとはそこから勝ち切る競馬に持って行けるかが、最大の焦点となりそうだ。

 だが、そんな本命候補のサトノアラジンにとって、最も厄介なのが未対戦の新勢力だ。

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 その中でもこの夏の札幌記念(G2)でモーリスを破ったネオリアリズム(牡5歳、美浦・堀宣行厩舎)は、一気のG1制覇があってもまったく驚けない存在だろう。

 前走の札幌記念は、全国の競馬ファンの度肝を抜いた走りだった。好スタートからハナを奪うと、そのまま逃げ切り勝ち。ノーマークの逃げで展開に恵まれた感は否めないが、それでも稍重の札幌で1000mを59.9秒で引っ張りながら、最後まで粘り切ることは並みの馬にできる芸当ではないだろう。

 それも、後に同じ2000mで天皇賞馬となるモーリスに2馬身差の完勝劇。底知れぬポテンシャルを秘めたネオリアリズムに、世界NO.1騎手のR.ムーアが騎乗するとなれば、もう伏兵扱いはできない。同厩舎のモーリスの跡を受け継ぐ形で、堂々の新マイル王に名乗りを挙げる。

 その上でカギを握るのが、キャリア初となるマイル戦への対応だ。その点で兄に安田記念(G1)を勝ったリアルインパクトがいる点は心強いが、いきなりの頂上決戦。世界のムーアがどう乗るかも要注目だ。

 マイル戦に不安のある2頭と比較すれば、マイル戦を3連勝中のヤングマンパワー(牡4歳、美浦・手塚貴久厩舎)には一日の長がある。

 今年6月に多摩川S(1600万下)を勝ってオープン入りを果たすと、新潟の関屋記念(G3)で一気の重賞制覇。さらには前走の富士S(G3)で重賞連勝と勢いが止まらない。スニッツェル産駒という地味な血統のせいで、走っても走っても人気にならないヤングマンパワーだが、今回も伏兵扱いされるなら穴党にはおいしい馬になりそうだ。
 しかし、今回は同馬を3連勝に導いた戸崎圭太騎手がフィエロに騎乗するため、短期免許で来日中のM.バルザローナ騎手が騎乗する。腕は確かなフランスのホープだが「勢い」という点では手の合った騎手を確保できなかったことが微妙に影響するかもしれない。

 もう一頭、新勢力といえば、やはり若い3歳馬のロードクエスト(牡3歳、美浦・小島茂之厩舎)の巻き返しは驚異だろう。

 桜花賞馬ハープスターに匹敵するといわれた新潟2歳S(G3)の勝ちっぷりや、メジャーエンブレムに食い下がったNHKマイルC(G1)2着など、すでにマイル戦では世代トップクラスの力を示してきたロードクエスト。

 今年の3歳世代は「近年稀に見るハイレベル世代」といわれているが、秋初戦として迎えた京成杯オータムハンデ(G3)では、後方から一捲りで完勝。1番人気の支持に応え、まさに今年の3歳のレベルを証明した一戦だったといえるだろう。

 ところが前走の富士S(G3)ではスタートで後手を踏み、まさかの完敗。後方から脚を使ったが、ほぼ何もできずに敗れた内容に評価が急落している。こちらも地味なマツリダゴッホ産駒ということで、その分評価が落ちるのも速い。今回は正念場の一戦といえるだろう。

 他にもスプリンターズS(G1)2着から再びマイル戦に矛先を向けてきたミッキーアイル。さらにはこのレースで2年連続2着ながら、前走のスワンSの敗戦で評価が急落しているフィエロ。今年はマイル一本に絞ってきた皐月賞馬イスラボニータなど、伏兵陣にもマイル王の資格十分。

 この秋、最大の混戦となるマイルCSを制し「新マイル王」に君臨するのはどの馬か。混迷を極めるマイル界の頂上決戦は20日(日)の15時40分に発走予定だ。

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