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フェブラリーS(G1)大野拓弥「サウンドトゥルー降板」の裏......オーナーとの亀裂と「ミナリク」侮るなかれ─ Gambling Journal ギャンブルジャーナル/ 2018年2月14日 8時26分

 ダートの頂上決戦、フェブラリーS(G1)が今週末に開催される。今年はディフェンディングチャンピオンのゴールドドリーム、新星テイエムジンソクの一騎打ちになるのではないかと早くから見られている。

 そんな状況の中、虎視眈々と機を伺っているのが、ダート界の古豪・サウンドトゥルーだ。

 これまでも安定した好成績を誇っているサウンドトゥルー。今年は川崎記念(G1)で始動していたため、出走間隔が近いフェブラリーSは回避するものと思われていた。しかし、陣営は先週に出走を表明。しかも今回は長年手綱を取ってきた大野拓弥騎手ではなく、短期免許を取得して来日しているF.ミナリク騎手と新タッグを結成しての参戦だという。

 代わりとして発表されているミナリク騎手はこれまで4度、ドイツでリーディング1位を獲得した名手。先週の共同通信杯(G3)で10番人気だったエイムアンドエンドを3着に持ってくるなどいきなり活躍している。彼が手腕を発揮することでサウンドトゥルーも上位進出が見込めるかもしれない。

 だが、降ろされた大野騎手はこれまで多くの栄光をサウンドトゥルーと勝ち取ってきた名パートナー。そのため、この突然の交代劇は多くのファンから驚きを持って迎えられている。

「この乗り替わりの大きな原因は前走の川崎記念とされています。レースは先行したケイティブレイブらがそのまま上位に入る典型的な前残りのレース。サウンドトゥルーに騎乗した大野騎手がレース後『早めに動こうとするも動かなかった』と語っていたように、脚を繰り出すタイミングが遅すぎたため5着に終わりました。

 そしてどうやらこの騎乗が、同馬の実質的オーナーである岡田牧雄氏の目には無気力に映ったようで、大野騎手に激怒したとか。馬の状態も悪くなかったみたいですので、岡田氏としてはもう少し健闘できたと考えたのかもしれません」(現場記者)

 長年のパートナーを失ってしまった大野騎手。騎手の乗り替わりが多い昨今とはいえ、長年のパートナーに見切りをつけるのはいささか早すぎる気もしてしまうのだが......。

🏇次のページ 徐々にオーナーサイドからの信頼を失いつつあった!?

「前走の結果に加えて、大野騎手から幸英明騎手に乗り替わったルールソヴァールが好成績を残しているのも遠因のひとつだそう。徐々にオーナーサイドからの信頼を失いつつあった中、前走の騎乗が決定打になってしまったのでしょうね。しばらく岡田氏の息がかかったところからは騎乗依頼がないと考えられています。

 加えて大野拓弥騎手が昨年、エージェント契約を解消したことも岡田氏との関係悪化につながったようです。仲介者を入れることなく、自ら騎乗馬を確保する道を選んだ大野騎手ですが、そのため彼の騎乗をフォローしてくれる人がいなくなってしまったと。もしオーナーと親しく付き合っているエージェントがうまく仲を取り持っていれば、このような事態には陥っていなかったかもしれません」(別の現場記者)

 さらに大野騎手は切ったエージェントからもなにかと疎まれており、最近では騎乗数も減少傾向。今後苦境に立たされることになるかもしれない。

 現在、騎手が成功するか否かは騎乗依頼仲介者となる「エージェント次第」といわれるほど影の実力者として存在感を。しかし、大野騎手のように態勢を疑問視する人も多く、さらに、なかなかうまくいっていないのが現状だ。エージェント支配の時代がまだまだ続く競馬界。できることならば、エージェント制度の見直しを図ろうとはしているJRAには大ナタに期待したいところだが......。

 とにもかくにも、サウンドトゥルーを失ってしまった大野騎手。今後はグレーである。

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