グリーンセンスセラさんの競馬日記

「夏の王者」戸崎圭太騎手の最大の懸念は同じ地方出身の「あの騎手」の凋落ぶりか

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まさに「神ってる」!重賞9連続連対とJRA新記録継続中も「夏の王者」戸崎圭太騎手の最大の懸念は同じ地方出身の「あの騎手」の凋落ぶりか━Gambling Journal ギャンブルジャーナル / 2016年9月13日 7時9分
http://biz-journal.jp/gj/2016/09/post_1260.html


 リーディングジョッキーの大記録は、一体どこまで続くのか......。

 11日、夏季重賞の獲得ポイントで争うサマージョッキーズシリーズが終了し、通算41ポイントを獲得した戸崎圭太騎手(美浦)が初優勝を果たした。

「毎年このシリーズがあるのは意識していましたが、成績が良くなかったので、チャンピオンになれたのはうれしいです。馬も暑い中、一生懸命走ってくれたおかげです」と戸崎騎手らしい良心溢れるコメントだが、一方でその活躍ぶりは「凄すぎる」の一言に尽きる。

 この夏は、まさに「戸崎圭太の夏」だった。

 短期免許で来日した香港No.1のJ.モレイラ騎手の活躍も何かと話題になったが、ひと夏を通じて毎週のようにビッグレースで活躍を見せたのが戸崎騎手だった。

 春競馬を締めくくる宝塚記念(G1)の翌週、まさに夏競馬の開幕週に行われたラジオNIKKEI賞(G3)をゼーヴィントで勝ってからというもの、その勢いが止まらない。あれよあれよという間に、先週の土日両重賞でもしっかりと連対を果たし、現在『JRA重賞騎乗機会連続連対』を新記録「9」にまで伸ばしている。

 ちなみに、この活躍をまとめると下記のようになる。

tosakikekka.jpg  http://biz-journal.jp/images/tosakikekka.jpg

 まさに「神ってる」といえるだけの凄まじい勝負強さだが、特筆すべきは抜けた人気だったのが紫苑Sのビッシュくらいだったこと、さらには新潟記念のアルバートドック以外はすべて人気以上に持ってきていることだ。



 また、ハンデ重賞の多い夏競馬で新記録を打ち立てたことにも、大きな価値があるといえる。

「夏競馬の期間中だったのでG3ばかりですが、戸崎騎手はここにきて勝ち鞍だけでなく賞金王争いもトップに躍り出ました。勝率も首位のC.ルメール騎手に次ぐ第2位で、勝ち鞍、賞金、勝率の3部門でトップを獲った際に送られる『騎手大賞』も視野に入っている活躍です。これもまた2006年に武豊騎手が受賞したのが最後。激しい争いですが、ぜひとも達成していただきたいですね」(競馬記者)

 JRAの所属騎手にとって最高の栄誉となる『騎手大賞』は、1987年に創設されてから受賞者が岡部幸雄元騎手(2回)、武豊騎手(9回)の2人しかいない大記録。ここ9年間は「該当者なし」となっている。

■次のページ▶▶▶ 気になるライバルがひとり…

 世界的にも実績のあるルメール騎手やM.デムーロ騎手を相手に達成するのは至難の業だが、この夏の勢いを持続すれば可能性が高まってくるだけに、大きく注目されるところだ。



 だが、その上でひとつだけ気になることがある。

 まさに飛ぶ鳥を落とす勢いの戸崎騎手は、今回の活躍もあってここまで重賞11勝。もちろん単独トップの数字だ。しかし、昨年の秋競馬開幕時点で、この記録を上回る重賞13勝を上げている騎手がいた。

 ここ丸々1年間、重賞勝ちがない岩田康誠騎手である。

 昨年の9月6日、シュウジで小倉2歳S(G3)を制した時の岩田騎手も、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いだった。夏競馬だけで、今年の戸崎騎手を上回る重賞7勝の固め打ち。圧倒的な勝負強さで向かうところ敵なしだったのだが、まさかこれが最後の重賞勝利になるとは誰が予想しただろうか......。

 その後、ことごとく人気馬で重賞を落とし続け、今年になってからは次々にお手馬を失って騎乗馬の質まで下がってきている岩田騎手。絶好調時の強引な騎乗スタイルが問題視されたというウワサもあるが、戸崎騎手と同じ地方競馬出身の名手だけにどうしても気になってしまう。

「戸崎騎手は警告の少ない騎乗スタイルも然ることながら、常に気配りのできる人柄を高く評価している関係者も多い人格者だけに、強引な騎乗や強気な発言が目立った岩田騎手の二の舞にはならないと思いますよ。しかし、確かに昨年の岩田騎手も凋落の気配などまったくなかっただけに、可能性がゼロというつもりはありません。怪我も多く、常に弱肉強食が繰り返されている厳しい世界ですから、良績を継続することだけでも大変です」(同)

 先述した岩田騎手だけでなく、一時は栄華を極めた武豊騎手でさえ、怪我を機にスランプに陥ったことのある騎手の世界。成績が自分自身のパフォーマンスだけでなく、騎乗馬に大きく左右される世界だけに、絶好調の戸崎騎手でさえ決して安泰ではないということか。

 いずれにせよ、今は「重賞は戸崎から買えば勝てる」という状況。今週のセントライト記念(G2)で騎乗するゼーヴィントにも"戸崎人気"が集まることは間違いないが、果たして皐月賞馬ディーマジェスティ相手にどこまでやれるのか、絶好調騎手の腕の見せ所だ。

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