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ホープフルS(G1)「存在感なし」にJRAも悲鳴!? 世代No.1ワグネリアンに続き、武豊グレイルも"無視"でG1の意義消滅......─ Gambling Journal ギャンブルジャーナル / 2017年11月27日 8時0分 http://biz-journal.jp/gj/2017/11/post_5142.html
25日に行われた京都2歳S(G3)は、武豊騎乗のグレイル(牡2歳、栗東・野中賢二厩舎)が優勝。不良馬場で行われたデビュー戦から10秒以上時計を詰め、デビュー2連勝を飾った。
落馬負傷後のコンディションが心配されていた武豊騎手にとっても会心の勝利。来年のクラシックへ大きな弾みとなった。だが、レース後話題を集めたのが、その後のローテーションだ。
「陣営は来年のクラシックに備えて、年内休養を考えているようですね。すでに賞金も確保できましたし、至って普通の考え方だと思いますが、これで面白くないのがJRAです」(競馬記者)
2000mの重賞を勝ったグレイルにマイルの朝日杯フューチュリティS(G1)に出走してほしいというのは、なかなか難しい願い出だ。しかし、JRAとしては今年G1の昇格させたホープフルS(G1)を「何としても成功させたい」という思惑がある。
そのため、いわば前哨戦となる京都2歳Sを勝ったグレイルには、是が非でも出走してもらいたかったに違いないだろう。
しかし、本馬が年内休養を決めたどころか、単勝1.7倍の1番人気で2着に敗れたタイムフライヤーもまた、当初はホープフルSに出走の意を示していたが、予定を変更する可能性が高まっている。
関西がダメなら、関東。前哨戦となる東京スポーツ杯2歳S(G3)が先日行われた。だが、その勝ち馬で現時点で「世代No.1」と噂されるワグネリアンも、すでに来年の弥生賞(G2)からの始動が発表されており、G1であるはずのホープフルSは"無視"といった状態......。
■次のページ これまで通りのホープフルSのレベルは保てそう、だが
2着に敗れたルーカスが出走する可能性は残されているものの、仮に東京スポーツ杯2歳Sでワグネリアンに3馬身差をつけられた本馬が勝とうものなら、それは「No.1」を決めるG1本来の役割を果たしているといえるのか、甚だ疑問だ。
「今のところ、重賞勝ち馬としてはデイリー杯2歳(G2)を勝ったジャンダルムが出走を予定していますね。武豊騎手が騎乗予定となり、上位人気は必至なので、JRAとしては一応"看板商品"は用意できたというところでしょうか。
ただ、他の重賞勝ち馬が出走する予定はありませんし、オープン勝ちまで広げても芙蓉Sのサンリヴァルがいるだけ。500万勝ちどころか、1勝馬も数多く出走しそうです。
まあ、これまで通りのホープフルSのレベルは保てそうですが、『頂上決戦』という趣はまったくないでしょう。勝っても『ワグネリアンとグレイルへの挑戦権を得た』という位置付けになってしまう可能性は高そうです。G1としての盛り上がりは不安視せざるを得ませんね......」(同)
今年から春の大阪杯と共にG1昇格を果たしたホープフルSだが、当初から「反対の声」や「疑問の声」が数多くあった。
すでに朝日杯FSや阪神JFがある中での2歳G1の設立。しかも、間隔が詰まりすぎているため、両レースを使うことができない間の悪さ。これでは出走馬の分散化を避けることはできない。言い換えれば、ホープフルSができたことによって、朝日杯FSや阪神JFにも「メンバーレベルの低下」の悪影響が出る可能性があるということだ。
また、開催時期が有馬記念(G1)後の12月28日に設定されていることも、大きな不評を呼んでいる。
■次のページ 裏に売上至上主義が見え隠れしていることは明白
競馬ファンにとって一年の総決算は有馬記念であり、その存在は今や国民的な行事として浸透している。そんな有馬記念の後にレースを開催すること自体が興醒めであり、ましてやそれが明確な意図が感じられない2歳G1の増設となれば、批判が集中するのも当然だろう。
JRAからは「年間を通じて多くのお客様に中央競馬を楽しんでいただけるよう」という旨が公表されているが、その裏に売上至上主義が見え隠れしていることは明白。無理のある計画が祟ったのか、ホープフルSはG1としての初開催を前に、興行面だけでなく、出走メンバーの確保でも大苦戦を強いられているようだ。
昨年はレイデオロが優勝し、そのまま日本ダービー馬となったホープフルS。JRAとしては願ったり叶ったりといった結果だったが、今年もそんな"ラッキー"は起こるのだろうか。
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