グリーンセンスセラさんの競馬日記

ムーア騎手「ゴタゴタ事情」

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R.ムーア騎手「ゴタゴタ事情」に怒り爆発!? 有馬記念(G1)サトノクラウンが前走ジャパンCで大敗した「真相」は英国人の"手抜き"仕上げ?─ Gambling Journal ギャンブルジャーナル /2017年12月18日 9時00分 http://biz-journal.jp/gj/2017/12/post_5370.html

 年末のグランプリ有馬記念(G1)を彩る「最後のピース」として名乗りを上げたのは、キタサンブラックと何度もしのぎを削ってきた強豪サトノクラウン(牡5歳、美浦・堀宣行厩舎)だった。

 前走のジャパンC(G1)では単勝5.7倍の3番人気に推されたものの、まったく見せ場のない10着。思わぬ大敗のダメージが心配されたが、慎重で鳴らす堀宣行調教師がゴーサインを出した以上、状態は問題ない......というのが、各メディアの主張である。無論、関東を代表する名伯楽の"ジャッジ"にケチをつけるつもりはない。

 だが、どうやら前走サトノクラウンが「ジャパンCで大敗に至った経緯」は、決して単純な力負けではないと主張する関係者もいるようだ。

 今回の有馬記念でサトノクラウンと2014年の東京スポーツ杯2歳S(G3)以来、約3年ぶりにコンビを組むのは"元"世界No,1のR.ムーア騎手。世界の主要G1をポイント制で争う『ロンジンワールドベストジョッキー』において、豪州のH.ボウマン騎手との首位争いに敗れてしまったため、先日から「元」という不名誉な称号が付くようになってしまったのだ。

 そんなムーア騎手だが、この秋もゴールドドリームでチャンピオンズC(G1)を勝つなど、世界トップクラスの手腕は健在。しかし、近しい関係者の話では、今秋このイギリス人騎手が来日したのは「サトノクラウンに騎乗すること」が大きな目的だったという。

 先述したように、ムーア騎手が本馬に騎乗したのは約3年前。各メディアがこぞって「約3年ぶりのコンビ復活」と書き立てているように、一見すると接点は薄いようにも見える。

しかし、先日行われたサトノクラウンのジャパンCでの最終追い切りでは、レースで本馬に騎乗しないムーア騎手が追い切りをつけるという珍しいシーンを記憶している人も多いだろう。

 この"異例の展開"は、実はムーア騎手が希望して実現したもの。それも堀厩舎サイドには「海外でも、この馬をいつも気に掛けていた。是非、乗ってみたい」とベタ惚れであったことを明かしている。

 一体何が、この世界中の名馬を乗りこなすスーパージョッキーの心を射止めたのだろうか。

●次のページ 今年の“お目当て”は紛れもなく親交の深い堀厩舎のサトノクラウン

「実は、サトノクラウンがムーア騎手に強烈な印象を残したのは、3年前の東スポ杯ではなく、昨年の香港ヴァーズです。

このレースでムーア騎手は世界有数の実力馬で、前年の王者でもあるハイランドリールに騎乗していました。各国のブックメーカーで断トツの1番人気に推され、最後の直線でも後続を6馬身半ぶっちぎる堂々のレースを展開したのですが、その半馬身前を走っていたのがサトノクラウン。ムーア騎手からすれば、信じられない光景だったと思います。

そこから本人の言葉通り、ムーア騎手はサトノクラウンにベタ惚れ。昨年、モーリスを目当てに来日して天皇賞・秋と香港Cを勝ったように、今年の"お目当て"は紛れもなく親交の深い堀厩舎のサトノクラウンでした。

その思いは相当強かったらしく、前走までサトノクラウンに騎乗していたM.デムーロ騎手も降板を覚悟するほど。一時は『もしもサトノクラウンに乗れるのなら優先させてほしい』という条件付きで、代わりにシュヴァルグランの騎乗オファーを受けていました」(競馬関係者)

 しかし、そんなムーア騎手の熱意は、思わぬ形で裏切られることとなる。

 念願のサトノクラウンとのコンビで参戦が予定されていたジャパンCの直前に、自身が主戦を務めるA.オブライエン厩舎のアイダホの来日が決定。ムーア騎手は契約により、泣く泣くサトノクラウンを諦めることになった。

 だが、この時ばかりは普段ほとんど感情を表に出さないクールガイも「セカンドジョッキーじゃダメなのか!」と激情を露にしたという。

 それもそのはず。ムーア騎手はただサトノクラウンに騎乗するというだけでなく、『ロンジンワールドベストジョッキー』の最終戦となるジャパンCを勝つことによって、首位を走るボウマン騎手との一発逆転を狙っていたのだ。

●次のページ サトノクラウンのジャパンCの追い切りは、いうなら“違和感全開”

 しかし、アイダホが来日したことですべてがご破算......それも結果的にサトノクラウンにM.デムーロ騎手が騎乗したことによって、本来なら騎乗馬がおらず、ジャパンCでのポイント加算の可能性が皆無だったボウマン騎手に空いたシュヴァルグランが回ってきてしまったのだ。

 その結果はご存知の通り。ジャパンCで見事シュヴァルグランをG1初制覇に導いたボウマン騎手が世界No.1の称号を獲得。ムーア騎手は元王者なってしまった。

「サトノクラウンは10着に大敗したのだから、ムーア騎手が乗ったところで結果は変わらないのでは」という主張はもっともだ。今春のオークスからG1騎乗機会10連続3着以内だった"絶好調男"デムーロ騎手をして、何の見せ場も作れなかったのだから、さすがのムーア騎手でも勝つのは至難の業だったに違いない。

しかし、そこにはある"カラクリ"があった。「サトノクラウンのジャパンCの追い切りは、いうなら"違和感全開"でしたね......」と前出の関係者が語る。

「レースで乗らないムーア騎手がわざわざ騎乗したことも然ることながら、問題はそのタイム。この日の美浦の南ウッドで4ハロン54.7秒、ラスト13.3秒は緩すぎ。併せ馬も格下の馬に遅れましたし、とてもG1に向けた最終追い切りには見えませんでした。

しかし、上がってきたムーア騎手が珍しく『パーフェクト』なんて言うもんですから、集まったメディア関係者はそりゃあ信用しますよ。結果的に新聞には『サトノクラウン万全』という文字が躍っていましたが、その裏では見守った人間の大半が半信半疑でした。

その後、レース前日に放送された『競馬予想TV』(フジテレビ系)では、美浦のトラックマンのヒロシさんが『これ(この内容)で、何故ムーア騎手がパーフェクトなんて言ったのか......まあ、嘘くさいなと(笑)』と本音をポロリ。ムーア騎手からすれば『次(有馬記念)に乗る予定だから、ここはダメージが残らないように......』というのが"心の声"だったのかもしれませんね」(同)

●次のページ 2度目の正直に賭けるムーア騎手の「タダでは帰れん」という“熱望”

まるでそれを証明するかのように、14日に行われた有馬記念の1週前追い切りでは、5ハロン65.6秒、ラスト11.5秒と"キレキレ"だったサトノクラウン。

 場所がポリトラックコースに替わったとはいえ、今回は今週末の阪神C(G2)に出走を予定のキャンベルジュニアと併せ馬を行い、しっかりと併入している。堀調教師が合格点を出すほどの、見事な変わり身といえるだろう。

 事前から、有馬記念に「出るかはわからないが、出るとすればムーア騎手」と異例の"事前指名"を行っていたサトノクラウン陣営。その裏には、2度目の正直に賭けるムーア騎手の「タダでは帰れん」という"熱望"があったことは想像に難しくない。

 ジャパンCの大敗により大手競馬ポータルサイト『netkeiba.com』の予想オッズではキタサンブラック、スワーヴリチャード、シュヴァルグランの「3強」どころか、宝塚記念で実力の差を見せつけたはずのミッキークイーンに抜かれて、単勝5番人気に甘んじているサトノクラウン。

 だが、今回の有馬記念"滑り込み"出走は、単に同世代の盟友キタサンブラックとの最後の思い出作りに来たというわけではなさそうだ。

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