藤沢雄二さんの競馬日記

情熱と冷静の間…~皐月賞展望~

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さて皐月賞である。
POG的にはペルシアンナイトとダンビュライト(こちらは主戦場のPOGで指名)が出走するので力が入るのだが、馬券では思いっきりペルシアンナイトに期待するのだが、POGのスコアメイク的には3着を確保できればOKぐらいにしか考えていない。

我が指名馬のペルシアンナイトで負けない!という理由は後述するとして、まずは敵情視察。

1番人気が予想される牝馬のファンディーナ。やはり焦点は「牡馬相手のGⅠで通用するのか?」というところにあると思われる。
新馬戦を9馬身差、前走のフラワーCを5馬身差で勝利とそれが伊達や酔狂ではできない芸当であるのは認める。
だけど『前走の牝馬限定のGⅢで強烈な勝ち方をした馬がレース間隔を理由に牡馬相手のGⅠに矛先を向けて人気になる』って、どこかで聞いたような話じゃないか?
そう、去年の朝日杯FS。まだ4ヶ月ちょっと前の話である。その時のミスエルテは「中4週の阪神JFじゃダメなんかい!?」と言いたくなるような気性面に端を発していたと思っているので、一概には今回のファンディーナとは比較できないだろうけど、歴史を紐解いていけばトライアル→本番というのは中2週だったわけで、時代が変わっていると言えばそれまでなのだろうけど中3週を理由に皐月賞参戦というのは消極的な理由に映る。
エアグルーヴが秋の天皇賞を勝って時代の扉をこじ開けた訳だが、それまでは牝馬が牡馬相手の中距離以上のGⅠに挑戦して大敗してもノーカウントみたいな風潮はあった。まああれだ、リックフレアーがNWAの防衛戦で戦況が悪くなってくるとレフェリーをぶん殴って反則負けを選ぶ、そんな感じだ。
(なおルールによりベルトは移動しない)

まあエアグルーヴにしろ、ダービーのウオッカにしろ、実績があっての牡馬挑戦だったわけで、そこへいくとファンディーナはまだフラワーCを勝っているだけにすぎない。
そしてそもそもの話として、年明けデビューの皐月賞馬っていつ以来出ていないのか?という話。今をときめくキタサンブラックだって、年明けの東京デビューから3連勝で皐月賞に駒を進めたが3着が精一杯だった。牝馬69年ぶりの勝利がどうこう言うより、この年明けデビューの件の方が現実的な問題ではなかろうか?


ここ5年で共同通信杯から直行している馬が4勝していることで俄然注目度が高くなっているスワーヴリチャード。ぶっちゃけると、POG的にはこの馬に勝たれるのが最もよろしくないw
極端なことを言うと他の16頭には勝たれてもどうってことはない。あくまでもPOG的な話では、この馬だけは潰さなくてはいけないのである。

で、スワーヴリチャードを消したい理由はちょっとオカルト的なのだが『5連勝って難しいよね』ということ。
極めて個人的なことで恐縮なのだが、ボクはミッキーアイルが好きで、都合が合えば現地に応援に行っていた。で、シンザン記念→アーリントンC→NHKマイルC→スワンSと観戦機会4連勝で迎えた高松宮記念で3着に負けた。
サッカーの話でいえば、浦和レッズは近年の対戦成績でガンバ大阪とはあまり相性が良くないのだが、自分が参戦した時は4連勝中だったんですよ。それが先日の吹田スタジアムの試合は引き分けで連勝ストップ。
そう、なかなか5連勝というのは経験しないのですよ。
現に先週の桜花賞でもソウルスターリングが5戦目にして初黒星。今年のJ1も開幕4連勝したヴィッセル神戸は5節の浦和戦で初黒星。これらは決して偶然ではないと思うのよ。

で、皐月賞は目下『共同通信杯からの直行組が出走機会4連勝中』である。一昨年のドゥラメンテは共同通信杯2着からだったから「共同通信杯を勝っていない」という事で嫌った人も多いだろう。去年のディーマジェスティは「人気がない」とか「4回目があるのか?」とかの理由で嫌った人も多いだろう。
が、今回はそれに懲りた人が多数出てくる頃である。ましてや空前絶後の大混戦みたいな言われ方をしているわけだし。
なので『まだはもうなり』に賭けてみたい。

そしてレイデオロ。この馬の場合はやはり年明け初戦がどうなのよ?と。
調整の過程で弥生賞を使うのが難しく、まあスプリングSなら使えないこともないけど今さら1800を使う理由はない。それはわかるのだが、ソウルスターリングのコメントで「100回の調教より1度のレース」と言っていた人が若葉Sを考えなかったとは思えない。かつてペルーサで若葉S→青葉賞というローテーションを組んだ人なのだから。それだからこそ、やはり年明け初戦というのは大きな不安材料なのではないか?

そして我がペルシアンナイト。
ザックリと言えば、ドゥラメンテを擁して戦った一昨年のPOGの展開によく似ているのよ。直感的にはそれに尽きるのだが、それはテメーの話だろうと言われるとそれ以外の何物でもないw
まあ真面目に理由を挙げていけば、近年の皐月賞のゴール写真を見れば勝ち馬は馬場の真ん中に写っている。決して内ラチに近いところの勝ち馬の姿はない。
で、今年の出走馬の勝ったシーンを振り返ってみた時に、皐月賞のゴール前を一番イメージできるのがアーリントンCのペルシアンナイトだということ。
言いたいことはたくさんあるけど、最大の理由はコレ。きっとミルコが手をパーの状態にしてカメラ目線バッチリで先頭でゴールに飛び込んで来るハズだから。

あとこれだけは言っておきたいのだけど、土曜日のはなみずき賞に出走するエクレアスパークル。若葉S2着で皐月賞の優先出走権を得ておきながら、皐月賞に登録すらせずに同じ週の自己条件を使うって、さすがにそれはナシでしょう。GⅠを冒涜しているよね。これは行き過ぎた馬優先主義だと思う。調教師に何らかのペナルティは必要だと思う。こんな使い方をするようでは、少なくともこの調教師とは同じ夢は見られない。

この日記へのコメント

藤沢雄二 藤沢雄二|2017年4月15日 6:16 ナイス! (1)

>草薙さん
おはようございます。

エスメラルディーナだとハープスターにヌーヴォレコルトの年ですか。
あの馬の使われ方もよくわからなかったですね(^^;

まあ桜花賞でシーズン終了というのはない話ではないと思うのでヴィゼットジョリーはともかく
やはりパールコードは納得いかないと思いますよ。

大人の事情…。
その辺りはなんとも言いがたいですが。

不的中にもほどがある 不的中にもほどがある|2017年4月14日 17:37 ナイス! (2)

こんにちは

皐月賞はダンビュライトに任せておけば良いとして
「GⅠの優先出走権を得ながら他のレースへ出走」
に食い付きです

自分は2013シーズンに
・エスメラルディーナ
(斎藤誠)
で体験しました

・Fレビュー3着

・桜花賞不出走

・兵庫CS出走(3着)

今回のエクレアスパークルほどの状況ではないにしても、Fレビューを使った時点から意味不明だし、仮想オーナーとしては納得できませんね

こういうのって「政治的圧力」みたいなものもあるんじゃないでしょうかね

あと、中内田厩舎で言いますと、自分の仮想オーナー馬でニアミスみたいな事も起きてます

・昨年:パールコード ⇒ フローラSで権利獲得もオークス出ず(休養)

・今年:ヴゼットジョリー ⇒ 春は桜花賞で終了らしい

藤沢雄二 藤沢雄二|2017年4月14日 10:09 ナイス! (1)

>昭島のよっちゃんさん
関東への輸送が嫌というのは違うと思うのですけどね(^^;

ただ「賞金を加算したから他に選択肢が出来た」というなら百歩譲って認めるとしても、優先出走権がないと出走できないレースをスルーして自己条件を使うのは失礼を通り越して無礼以外の何物でもない、そんな感じです。

GⅠを使うことよりも500万を勝つことが大事なのか?
それは直接問い詰めたいですね。

(退会ユーザー)|2017年4月14日 8:21 ナイス! (3)

藤沢雄二、おはようございます

おっしゃる通り、皐月賞の優先出走権を得ているのに、同じ週に自己条件での出走はないと思います

関東への遠征が嫌なのか?  優先出走権を得たかった他の馬の関係者はどう思っているのか?

色々な事を考えさせられますね!

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