グリーンセンスセラさんの競馬日記

「ギャンブル絶対負けない」人は

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ギャンブルで絶対負けない「意外な人たち」の正体 プロギャンブラーも決して勝てない相手とは?━東洋経済オンライン / 2021年10月18日 20時0分 https://toyokeizai.net/articles/-/457740

勝てば天国、負ければ地獄。今も昔もギャンブルの世界で勝つことは難しい。しかし、一方で「ギャンブルで決して負けない」立場の人間もいる。一体、彼らは何をしているのか? 「お金」のことをまるで知らない編集者の丑久保氏が、ファイナンシャル・プランナーの渡邊一慶氏に教えを授かる新刊『定期預金しか知りませんが、私、本当にお金持ちになれるんですか?』より一部抜粋・再構成してお届けする。

――投資ってそんなに儲かるんですか? じつは何度か投資にチャレンジしてみようかと思ったんですけれど、未だにやったことないんですよ……。やっぱり難しそうですし、何か損をしそうで怖いです。

渡邊一慶(以下、渡邊):もちろん、投資が確実に儲かるとは言い切れません。投資にはリスクがありますし、よく勉強せずに始めてしまうと、損する人もいます。焦って投資を始める前に、まずはしっかりと、投資の知識を身につけましょう。まずは投資の基本から始めますが、丑久保さんは投資と聞いて、どんなイメージを思い浮かべますか?

――うーん、大儲けもするけれど、大損もしそうで、なんというか、ギャンブルみたいなイメージがありますね。

■投資とギャンブルはまったく違うもの
渡邊:そうですね。実際、多くの人が「投資=ギャンブル」だと考えていると思います。しかし、投資とギャンブルはまったく違います。「期待値」で考えるとわかりやすいですよ。

――期待値?

渡邊:はい。期待値とは、簡単にいうと、投資やギャンブルを、ずっとおこない続けた結果、どのくらい儲かったり損したりするのか、その平均的な数値のことです。

――なるほど。それで、投資とギャンブルはどう違うんですか?

渡邊:結論から言うと、投資の期待値はプラスであり、ギャンブルの期待値はマイナスです。つまり、投資を10年、20年、30年と長期間継続しておこなった場合、投資のリターンはプラスになります。一方、ギャンブルを10年、20年、30年と、長期間継続しておこなった場合、ギャンブルのリターンはマイナスになります。では、どうして投資の期待値がプラスでギャンブルの期待値がマイナスになるのかわかりますか?

――投資もギャンブルも、儲かるときもあれば、損をするときもありますよね……。うーん、どうして期待値に違いが出るのかはわかりません。

渡邊:それでは、まずギャンブルの期待値がマイナスになる理由から説明しますね。丑久保さんは、カジノに行ったことはありますか?
――ありますよ。海外に行くと、時々カジノに遊びに行きます。

渡邊:今までのトータルの収益はどうですか? 儲かってますか?

――いえ、おそらく負けてます。どうもギャンブルは苦手で……。

渡邊:それは仕方ないですよ。丑久保さんは次の3人のうち、ギャンブルで絶対に負けない人は誰だと思いますか?

①プロギャンブラー

②素人ギャンブラー

③カジノオーナー

――それは、①のプロギャンブラーでしょう。

渡邊:いいえ、絶対に負けない人は、③のカジノオーナーです。カジノオーナーは、みんなの賭け金の中からあらかじめ利益を確保します。そして、カジノオーナーの儲けを引いた残りの金額を、ギャンブラー同士で奪い合うのがカジノです。だから、プロギャンブラーは、勝つこともあるけれど負けることもあるのです。反対に、素人でもビギナーズラックで勝つこともありますよね。

――そうか。僕が時々は勝つこともあるのは、そういう理由なんですね。

■胴元が必ず儲かる理由
渡邊:はい。これは、競馬や競艇、競輪など、ほかのギャンブルにも当てはまります。ギャンブルは、オーナーなどの経営陣があらかじめ利益を確保し、残った金額をお客同士で奪い合うビジネスモデルなのです。このオーナーの利益のことを「控除率」と呼びます。

ギャンブルの種類によっても異なりますが、だいたい5〜25%程度の手数料が取られているのです。言い換えると、みんなの賭け金が100だとしたら、オーナーの手数料を差し引いて、残った95〜75のお金を、参加者で奪い合っているということなんです。

――えっ! そんなに手数料を取られているんですね。もう絶対にギャンブルはやりません!! ただ、ギャンブルの期待値がマイナスである理由がわかりました。

渡邊:ちなみに、みんなが一攫千金を夢見て買う宝くじの控除率は、約55%です。宝くじの売上金のうち、45%をみんなで奪い合っています。だから「300円しか当たったことがない」という人が多いんです。これほど期待値が低いギャンブルもなかなかありません。1等当選なんて、夢のまた夢のような気がしてきませんか?

――でも、ギャンブルに控除率があるなら、それは投資でも同じことではないですか? 金融商品を買うときに、手数料とかかかりますよね。

渡邊:いいところに注目しましたね、その通りです。金融商品を買うときも、もちろん手数料が必要です。そういう意味では、投資にも控除率はあります。しかし、ギャンブルと投資とでは、控除率が圧倒的に違うんですよ。金融商品を買うときの手数料って、どのくらいだと思いますか?
――うーん……5%くらいですかね?

渡邊:そんなに高くありません。金融商品の種類によっても異なりますが、投資の手数料は高くても1〜3%程度です。安いものになると0.1%くらいの商品もあります。

――ギャンブルの控除率が5〜25%なのに、投資はかなり安いんですね!

■「手数料=悪いもの」ではない
渡邊:私は、手数料を取ることや利益を確保すること自体は、悪いことではないと思っています。どんなビジネスでも、営利企業である以上は、利益を出さないと事業を継続できませんからね。実際に、ギャンブルや投資以外でも、製造業や飲食業など、さまざまな業界でサービスを提供している企業は、しっかりと自社の利益を確保しています。

――利益がなければ、いろんな会社が潰れてしまいますからね。

渡邊:その通りです。でも、必要以上に高い手数料を払い続けていたら、今度はお客さん自身が儲からなくなってしまいます。お客様から手数料をいただくことで、安定したサービスを提供できる一方、その料金が適切かを見極める必要があるのです。

――投資とギャンブルの違いは、控除率の違いにあることがよくわかりました。

渡邊 一慶:ファイナンシャル・プランナー

📸ギャンブルで決して負けることのない人物とは?(写真:ppart/iStock)

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