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「神の領域」モーリスに対し、やまない「史上最強マイラー」の声。そして「ありがとうタイキシャトル」━ Gambling Journal ギャンブルジャーナル/2016年12月14日 12時00分00秒 http://biz-journal.jp/gj/2016/12/post_2077.html
11日の香港C(G1)を、直線一気の、まさに「目にも止まらぬ」末脚で圧勝したモーリス。現役引退の花道を衝撃とともに迎えた同馬に、いまだ賛辞が鳴りやまない。
現地のサウスチャイナ・モーニング・ポストは「日本のヒーローは神の領域に達した」と、これ以上ない表現で同馬の絶対的な強さを表現。香港マイル、チャンピオンズマイル、そして今回の香港Cと香港遠征では無敗。香港競馬界にとっては「史上最強の外国馬」として語り継がれることとなるだろう。
それもそのはず、めずらしくスタートで出遅れたモーリスだったが、直線では後方インコースから前の馬をかきわけるように進出したにもかかわらず、他馬が止まって見えるほどのスピードを示し、残り100mの時点で後続を置き去りにするという信じがたい内容。これほどのパフォーマンスを示した馬は、香港競馬の歴史の中でも少ないに違いない。
この異次元の活躍には、当然ながら日本でも絶賛の嵐。「史上最強マイラー」「レジェンド」との声が上がるのも自然だ。
そして、モーリスの偉業達成により、今再び注目を集める馬が1頭。90年代後半から現在まで、長らく「史上最強マイラー」の地位を保持し続けてきたとされるタイキシャトルだ。
「ファンの間では『ついにタイキシャトルを完全に超えた』『1600~2000で無双は前代未聞』『モーリスこそ史上最強』という声が多い一方、『20年近く最強マイラーでいたタイキシャトルはすごい』『ありがとうタイキシャトル』という声も。
フランスのマイルG1を含むG1競走5勝のタイキシャトルの偉業には変わりないですが、マイルと中距離で世界のトップクラスに立ったといっても過言でないモーリスの存在は、それに匹敵するものがあります。G1勝利数もモーリスのほうが上ですし、戦ってきた相手も強い印象。こういった声が出るのも自然ですね」(競馬記者)
海外遠征が当たり前とは言えなかった当時、タイキシャトルがフランスのジャック・ル・マロワ賞を制したことは紛れもない大偉業だ。そして、国内でのパフォーマンスも圧倒的だったため、長らくマイル界の王座は彼のものだった。
しかし、ようやくその地位を超える存在が現れたということか。2つの領域でチャンピオンとなったモーリスには、その資格がある。
モーリスの素晴らしさを称えるとともに、多くの日本馬が超えられなかった壁であり続けたタイキシャトルへの畏敬の念を禁じえない。
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