とらきち社長さんの競馬日記

天皇賞春想定上位人気馬+穴馬候補分析

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ジャスティンパレス
立ち回りが器用でスタミナや持久力が売りのステイヤーではなく、道中インでじっくり脚を溜められる馬。前走もその形での勝利だったが、直線前が詰まって追い出しが遅れるロスがありながらも上がりはメンバー中でも自己でも最速を使えていた。もともと使える上がりに限度があった馬なのでここに来てスピード力が強化されたとなれば阪神開催より後半のスピードが要求される京都開催での天皇賞春に向かうにおいては好感。血統的にも京都開催では父サンデーサイレンス系、特にディープインパクト産駒との相性が良いのでこれもアドバンテージ。

アスクビクターモア
前走は出遅れから最後まで見せ場を作れず、良くも悪くも馬のリズムを重視する田辺騎手なので無理をさせなかったのもあるが、初経験の不良馬場も合わなかったか。キャラをタイプとして分けるとしたらディープ産駒らしいスピードがあってそれをスタミナタイプの母系をもって持続できる馬。早め先頭から押し切った菊花賞はもちろん、ドウデュースやイクイノックスの究極のトップスピードには敗れたものの3着まで残したダービーでもこの特長を発揮していて後半力がいる京都替わりは魅力。ただ、テンションが上がりやすく乗り難しいところもある馬なので遠征に加えてのテン乗りは不安。ここを乗り越えれば巻き返しのチャンスは大きい。

ディープボンド
前走はラスト5Fが11秒台で推移してレース上がりも34.4と後半のスピードが必要となったレースで持久力・スタミナ勝負に持ち込みたいこの馬には厳しい流れ。ただ、京都はこの後半力がどうしても必要になってくる舞台なので適性的には阪神で速いペースの方が良さそう。もともと反応が速い馬ではないが、ここに来て加齢によってズブさも出てきて歳下馬に比べると条件的にも年齢的にも買いにくい。アフリカンゴールドやタイトルホルダーが飛ばして上がりがかかってくれば馬券内の可能性は十分だが、頭まではどうか。

ボルドグフーシュ
前半は後方でじっくり構え、2周目3〜4コーナーから強引にポジションを押し上げて持久力勝負に持ち込むスタミナ系のステイヤーでこの内容で共に2着の菊花賞や有馬記念の内容はここでも通用するもの。ただ、前走の内容に関しては若干疑問で、近走とは違い乗り替わりの川田騎手らしく前半からある程度ポジションを確保すると、2周目向正面からは近走を踏襲する形で外に出しての持久力戦に持ち込んだがラストはイマイチ伸びきれずジャスティンパレスにアッサリ離されてしまった。これが前哨戦でそこまで仕上げてなかったことや川田騎手が本番に向けて試したものなら良化の余地があるが、前半出していった分が響いた形ならポジション力を大事にする川田騎手と手が合っているかやや疑問。脚質的に勝ちきれなさもあって頭では狙いづらい。

タイトルホルダー
2021菊花賞、2022天皇賞春を制しているステイヤーG1では現役最強の立場にある馬。また2022宝塚記念ではスタミナと持久力を活かした圧勝劇を披露した。不安点はやはり後半のスピード力に対応できるかどうか。2022天皇賞春のラスト3Fは11.5-11.7-13.2とラスト200mまでに勝負を決めてしまう形だったし、宝塚記念もラスト4F減速し続けるラップ。京都での天皇賞春らしい上がりが求められるラップだと疑問点は残る。ただ、この馬の強みはラップを自ら刻めること。馬券的にタイトルホルダーを軸にする場合は、タイトルが連れてくる馬がどの馬かを考える必要があるし、逆にタイトルホルダーを消すのならタイトルが飛ぶときにどんな展開・どういった適性の馬が来るのかを考えた馬券を組む。

マテンロウレオ
前走の大阪杯は横山典弘騎手が「負けただけ。最高の競馬だった。」とコメントで表現したように完璧に乗られて4着。まだG1を勝つには足りないかというところ。ただ、関西圏のレースでは全て馬券内だったり、上がりも34秒台後半ラインなら出せること、ハーツクライ産駒はシュヴァルグラン・カレンミロティック・フェイムゲームなど京都での天皇賞春と好相性なのも考えると上位人気馬が崩れたときに一席あってもおかしくない。

ディープモンスター
例年の京都開催では京都実績がある馬が穴になりやすいが、今年はさすがに上級条件で戦ったことがある馬は少ない。そのときに参考にしたいのが平坦小回り実績。改修工事前最後の京都開催での2020天皇賞春では2着スティッフェリオ(2019小倉大賞典優勝)、3着ミッキースワロー(2019七夕賞優勝)など平坦小回りの実績馬が好走した。この馬は重賞タイトルはないが、2走前の関門橋Sで小倉2000mオープンを勝利。暴走レッドベルオーブが刻んだラップで最後ガッツリ前が止まったので展開面も恩恵があったが小回り平坦への適性を示した。実は新馬戦を京都で勝っている実績もあり、相性の良いディープ産駒。前走の金鯱賞は派手に詰まったマリアエレーナに隠れて、この馬もだいぶ進路に困った5着でスムーズなら3着争いができていた。マテンロウレオと同じく上位人気馬が崩れたときの一席を狙う。

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