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ここの目玉は凱旋門賞で推奨して馬券を取らせてもらったクロスオブスターズだろう。ゴドルフィンとしては地元で面目を保つためにも「負けられない」と考えているだろうが、気になるのが内弁慶ではないのか?という疑問符がつく点。フランス国外で唯一出走した一昨年の英ダービーでは、一度は先頭に立ちながらズルズルと下がってハーザンドの8着に終わっている。しかもその英ダービーで3着だったのがここにも出走しているアイダホ。強気に出たとしても負けすぎではなかったか。前走ダルシャーン賞の2着にしても、勝ったタリスマニックと比べて状態は今ひとつの感じがあった。日本でも認知度が高くなった馬だけに、ここは押さえ評価の△にするのが妥当と判断する。 ◎は2年連続で優勝馬を出している英国からポエッツワードとした。G1はまだ勝てていないが、昨年の愛チャンピオンSと英チャンピオンSで連続して2着になり、ハイレベルなメンバー相手でも十分やれることを証明している。英チャンピオンS後すぐに、今年のドバイシーマクラシックについてのコメントが聞かれたように、早い段階からここを意識していた。ぶっつけでも不安は少ない。 今回はデットーリ騎手との初コンビ。ポエッツワードの父ポエッツヴォイス、祖父のドバウィ、曾祖父のドバイミレニアムにも騎乗していただけに、この血統への本人も思い入れも強いはず。G1を勝ちきれないこの馬のプラスアルファを、確実に引き出してくれることだろう。 ○にはこのレースで実績のある牝馬のモズカッチャンを抜擢したい。4歳牝馬は昨年2着のセブンスヘブン、2015年1着のドルニヤ、2013年2着のジェンティルドンナと近年大活躍。54.5キロで走れるのは大きな魅力で、京都記念も最後は内にもぐり込んで伸びたように最内枠でも問題ない。フローラS1着、オークス2着の結果からも、むしろ好条件のはずだ。 レイデオロは▲。京都記念は重馬場やルメール騎手の騎乗停止など不運な条件下とはいえ、本来ならクリンチャー相手にコロッと負けていい馬ではない。ひと叩きした今回はこの面子相手で4着以下に落ちることはないとは思うが、過剰人気になりそうなので3番手に評価をとどめる。 △は前述のクロスオブスターズ、モレイラとのコンビで復活を期待してサトノクラウン、格下だが英ダービーとオールウェザーの前走以外は大負けがないカリーディまで。前哨戦のドバイシティオブゴールドを勝ったホークビルは、クロスオブスターズのためのペースメーカーに徹する可能性があるので、ここは買い控えたい。 |
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