グリーンセンスセラさんの競馬日記

7 『DMMバヌーシー』内訳

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JRA参戦『DMMバヌーシー』の「出資内訳」が明らかに! 画期的「返還システム」とその詳細とは─Gambling Journal ギャンブルジャーナル// 2017年8月5日 16時0分
http://biz-journal.jp/gj/2017/08/post_4019.html

8月5日の20時から公開予定の新1口馬主サービス『DMMバヌーシー』。
 募集口数は1万口に近い単位で調整されており、その1口価格は数万円程度。また、これにランニングコストなども含まれているため追加投資はなし。既存の1口馬主クラブとは一線を画した、まったく新しいスタイルで気軽に一口馬主になることができる。
 もちろん他の馬主と同様、出資者はレースの結果に応じて5着までの賞金や出走手当、8着までの出走奨励金などの分配金を受け取ることが可能(DMMドリームクラブが賞金・手当の3%取得で、クラブ会員は77%取得)。JRAには他にもさまざまな手当があるようだ。
 また万一の死亡時や、早期引退時は購入代金の一部返金も保証されている。今回、ギャンブルジャーナルはDMM.com証券から許可をいただき、募集馬の1頭である「ラヴズオンリーミーの2016(牝、1口価格:3万2000円)」を例に金銭的内訳を記す「交付書面の別紙」を表示させていただくこととなった。
 以下が「ラヴズオンリーミーの2016」を1口購入した際の費用内訳である。

※1 当該出資馬については、当該出資馬の取得時に第三者に対して、取得権を有償で付与していることから、募集の時点で募集総額から取得権の対価相当額を控除しております。
※2 上記金額には、消費税が含まれております。但し、保険料及び調整金は非課税となります。
 先日のセレクトセール2017で購入した「ラヴズオンリーミーの2016」の「競走馬出資金」は172,800,000円(税込)だが、1口購入者への「募集総額」は317,664,000円となっている。1口購入者の投資した金銭がどういった部分に割り当てられるのか、その内訳が上記画像に記されているというわけだ。

 特徴として、まず出資した金額内で「返還対象となる部分」と「返還対象とならない部分」とに大別できる。「競走馬出資金」はもとより同馬を購入するための資金であり返還対象ではなく、「募集総額」の20%(税別)が割り当てられる「販売手数料」も返還対象ではない。なお、「販売手数料」に関しては、すでにJRAに提出した今年の事業計画の決定事項であるため、今回募集する馬に関しては20%としているが、今後はセレクトセール時の落札金額が大きい馬にはその割合を縮小する方針のようだ。


●次のページ▶▶▶ 例外的なのが「取得権対価」

 一方、上記画像の【備考】部分において対象期間が定められている項目は「返還対象となる部分」である。育成牧場でのトレーニングを積むための「育成費」や入厩後の「厩舎預託料」などは、定められた期間内で馬が競走能力を失ってしまったり死亡した場合、残り期間分の金額が「返還される」ということになる。「治療費」や「登録料・輸送費その他」に関しては、利用されなかった手付かずの金銭、または利用されても残ってしまった金銭は返還される。
「情報料」も返還については同じで、『DMMバヌーシー』の特徴である近況動画や、馬の紹介VTR、厩舎紹介VTR、騎手や厩務員の紹介VTRの撮影、並びに撮影班の移動費などに割り当てられている。DMM.com証券側はこのサービスあってこその『DMMバヌーシー』としており、出資者には是非ともこの部分の出費を納得いただきたい思いが強いとのこと。
「システム利用料」に関しては、『DMMバヌーシー』アプリやDMM.com証券の金融データベースシステム、バックシステムなどにかかる費用。現在募集馬が9頭と少ないため、1頭あたりにかかる「システム利用料」が初期はどうしても高くなる。だが、仮に募集馬が今後10倍の90頭になった場合、現在の費用の1/10の「システム利用料」になるなど、将来的に負担を軽くする方針を打ち出すようだ。
 さらに、DMM.com証券のカスタマーサポートなどにかかる「ファンド運用管理費」が全体の1.6%、DMMドリームクラブの管理費となる「クラブ法人運用管理費」が全体の0.4%の割合で設定されている。
 返還の有無は以上だが、例外的なのが「取得権対価」。出資した馬が牡馬の場合、引退後に種牡馬として販売されると代金の20%がクラブの手数料となり、残りの80%は出資者に分配される。またリース供用が開始された場合には20%が手数料となるものの、残額から繁殖預託料などの経費を引いた額が出資者に分配される予定だ。
一方、「ラヴズオンリーミーの2016」のように牝馬の場合は、また違うプランが用意されている。牝馬は馬の購入代金の30%で繁殖牝馬(6歳3月末時点)として売却される契約が結ばれている。そして、この売却代金は同馬のファンド購入金額に充てられているようだ。これにより、1口単位の額をさらに安価にすることが可能になる。たとえば、ジャパンC連覇のジェンティルドンナの全妹であるドナブリーニの2017は3億7000万円で落札されているため、販売価格は約1億2000万になる。これは決して少なくない額だ。
以上を踏まえた上で、「ラヴズオンリーミーの2016」が故障等のトラブルで死亡、引退した際の『返還』の金額や内訳をシミュレーションする。


●次のページ▶▶▶ DMM.com証券側は「投資効率」重視ではなく……





「case1」の場合はまだデビュー前の段階で死亡しており、返還の割合が高い上に保険料が入ることとなる。「case2」では同じ死亡や引退でも、すでにデビューして「3歳10月」を超えているため保険の適用外となり、返還金額は下がるということだ。
 この『DMMバヌーシー』のユーザーが出資できるのは、2016年の年度代表馬キタサンブラックの全弟にあたるシュガーハートの2017(牡、1口価格:4万4000円)をはじめ、全兄にドバイターフ(G1)を勝利したリアルスティールがいるラヴズオンリーミーの2016(牝、1口価格:3万2000円)、さらにジャパンC(G1)、宝塚記念(G1)2着のデニムアンドルビーの全妹であるベネンシアドールの2015(牡、1口価格:4万2000円)など。またこれら以外にも絵に描いたような良血がズラリと並ぶ。
 DMM.com証券側は「投資効率」重視ではなく、出資した馬が成長する喜び、レースに出る喜び、好成績を残す喜びを多くの人々が抱き、感動を共有することこそがこのサービスの目的であるとしている。3歳10月以降の未勝利馬は出走機会が減るため、合理的に引退させることが一般的になっているが、馬が出走条件をクリアできる限り出走を続けられるよう全力を尽くすと思いを語っていた。
 競馬界にとって新たな試みとなる『DMMバヌーシー』。どれだけの申込みが集まるのか、今から楽しみだ。

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