グリーンセンスセラさんの競馬日記

話題🐎:藤田菜七子の馬券がオイシイ理由。

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GⅠ好走の藤田菜七子の馬券は“今”がオイシイこれだけの理由─日刊SPA! 2019年03月01日 15時45分 https://nikkan-spa.jp/1555288

 2月17日に開催された第36回GⅠフェブラリーステークス(東京競馬場・1600メートル)では、藤田菜七子騎手(21)が話題をさらった。中央競馬所属の女性騎手としては初のGⅠ出場であり、デビュー4年目での快挙達成である。藤田騎手がコンビを組んだコパノキッキングは7枠から発進し、ハイレベルな顔ぶれとの競り合いをかわすように最後方で我慢。ラストの直線で駆け上がって5着につけた。
 かくして初めてのGⅠで手応えを掴んだ藤田騎手には、今年3月1日からさらに追い風が吹く。新導入の「女性騎手減量規定」が適用され、従来の斤量1kg減に加えて2kg減。つまり今週末に藤田騎手が騎乗予定のレース(3月2日&3日・小倉競馬場)では、斤量3kg減で走ることになる。愛らしい容姿にも注目が集まる藤田騎手の勝負の行方をどう読むべきか。人気競馬予想家のTARO氏&ナツ氏に語ってもらった。
◆短距離・斤量減一週目は買い!
――先週のフェブラリーステークスでは、コパノキッキングは4番人気に推されていましたから、藤田騎手の応援馬券を買った人は多かったはず。5着に入って掲示板に載ってきたので、GⅠデビュー戦としては快挙じゃないでしょうか。
TARO:コパノキッキングにはうまく乗れていましたね。
――予想家としては、色モノ扱いされがちな藤田騎手は、買い目になるんでしょうか?
ナツ:たぶんTAROさんと同意見な気がするんですけど、「1000メートル直線」なら藤田騎手は上手いですから、買いになると思います。
TARO:ずっと言われてる特徴ですけど、藤田騎手はスタートが上手なんで、短距離だとよく上位に来ますよね。本当にうまくなってきてる。ただ、買えるか買えないかって言ったら、現状はやっぱり馬券が売れてオッズが低くなっちゃうので、ちゃんとレースを選ぶ必要はあると思います。
ナツ:藤田騎手はやっぱり短距離ですよね。逆に、中長距離とか駆け引きが必要なレースっていうのは避けたくなりますね。ローカルの外枠だったら、断然に買いたいと思いますけど。それに、3月から斤量の減量ですよね。あれは本当に注目ですよ。
TARO:3月から女性騎手減量規定が適用されるので、これまでは斤量マイナス1kgでしたが、マイナス3kgになります。この2キロの差はかなり大きいですよ。しかも、3月頭の小倉のレースは短距離だし。斤量減は短距離で生きるので、買える要素になります
ナツ:2kgって激アツですよね。だけど減量1週目はまだそんなに他の騎手から注目されない気がするので、その隙に1週目は藤田騎手を買いまくろうと思います(笑)。おそらく1週目に藤田騎手が結果を出しまくって、その次の週から他の騎手にマークされる展開になるんじゃないかと。
◆小さなスピードタイプの馬への騎乗で菜七子は活きる!
――やっぱり、競り負けしちゃいますかね?
TARO:技術的なことをいえば、藤田騎手は十分に水準点はありますよ。やっぱりこれだけいろんな機会をもらっているから上手くなってきているし、負けん気が強いっていうのが見ててわかります。出走するレース場を選べばぜんぜん買えると思います。馬群を捌いたり、でかい馬を動かすってことは得意じゃないけど、ちっちゃい馬をスピードに乗せたり、神経質な馬を抑えて持ってくるっていうのはすごく上手です。
ナツ:たしかにたしかに。コパノキッキングの馬主のドクターコパさんもすっごい推してましたよね。
TARO:「コパノキッキングは武豊か藤田菜七子が合う」って、馬との相性を分析されてて、仰る通りだなと。折り合いをつけたり、ためて末脚を生かしたり、女性特有の柔らかさみたいなものが感じられますよね。でかい馬をガシガシ動かして持ってくるタイプではないので、使い方次第っていう感じがします。
――たしかに、乗るものが変わる競馬特有の事情を考えると、合う馬・合わない馬っていうのは絶対出てきますよね。
TARO:シンプルに、でかい馬に乗るレースは避けるべきです。データ上でも、藤田騎手は大きい馬はダメっていう傾向が出てるので。オルフェーブル血統のマルエンブレムっていう馬体300kg台の馬がいるんですけど、藤田騎手はすごく上手く乗ります。馬券を買う側にとっては、傾向にムラがあってたまにうまく乗っちゃう騎手よりも、「こういう馬はダメ、こういう馬はイイ」っていうのがわかったほうが買いやすい。そういった意味で、藤田騎手はわかりやすくて良いと思います。
◆菜七子が得意なコースは雨のダート・1000m直線・平坦・外枠!
ナツ:話は変わるんですが、藤田騎手のデータを調べてみたら、1~4枠の数字が極端に悪いんですね。1枠の回収率が単勝38%、複勝24%、2枠が単勝20%、複勝21%。対して、6枠が単勝82%、複勝44%。枠順によってめちゃくちゃ極端な数字が出てる。
TARO:逃げ切れるなら内でもいいんですけど、外が上手いんですよね。とくにダート・外枠。さらに言うと、良馬場の成績が悪いんですよ。
ナツ:ああ、そうなんですか? まぁ、雨の芝は重くなるけど、雨のダートは逆に軽くなりますもんね。
TARO:ダートの良馬場は重たいので、必死に動かさないとダメなんです。雨が降ってダートの馬場が軽くなると成績が明らかに上がってて、そこらへんもわかりやすいなぁと思います。それと同じで、腕っ節が必要な坂のあるコースより、平坦なコースのほうがスピードを生かしやすいから得意。内田博幸っていう騎手がいるんですけど、まさに対極です。元体操選手で、腕っ節も体幹もめっちゃ強くて、でかい馬を持ってくるのが上手くて、騎乗依頼もでかい馬ばかり来るんですよ。でも、スタートで馬が全然進んでいかないっていう(笑)。
――雨のダート、外枠、1000m直線、コースは平坦が藤田騎手の狙い所だと。
ナツ:まだありますよ。このデータもすごくないですか。藤田騎手の過去3年の逃げ・先行・差し・追い込みの成績なんですけど、逃げの回収率が単勝240%、複勝135%。追い込みの回収率が単勝3%、複勝12%っていう。
TARO:あ~、本当ですね。ただ、若手騎手はみんな逃げ・先行の成績が良い傾向があるから、藤田騎手に限ったことではないですよ。若手騎手はまず弱い馬に乗ることが多いので、追走しきれなくて後方にとどまってしまうことが多いんです。
ナツ:もう1個ビックリしたのが、これは人気なんで当たり前かもしれないけど、単勝回収率と複勝回収率が騎手のなかでも極端に低いっすね。こんな低いジョッキーいるんだ!? っていうくらい。単勝買うくらいなら、馬単買ったほうがマシですよね。
――実力以上にオッズで評価されているとしたら、藤田騎手を外したほうがオイシイ馬券を獲れるっていう考え方もできますか?
TARO:現状は穴馬騎乗のほうが多いですけど、たまにローカルで人気馬に乗っていることもあるので、もしそれがでかい馬だったり、内枠だったりするなら、買いなのか疑ってみるのはアリ。逆に、前向きな選び方でいえば、スピードが生きる条件っていうイメージは大事だと思います。もし重賞で最初に勝つとしたら、夏場の2歳ステークスあたりかなぁと。
ナツ:出た! 俺の得意な夏のレース!(笑) いやしかし、騎手をピンポイントで見てると面白いですね。もうちょっと勝ってくるとデータが蓄積されて傾向も見えてきますよね。
TARO:今年50勝もあり得るんじゃないですか。やっぱり若手騎手の場合は成長の幅があるので、デビューした年と直近1年とでは、傾向ががらりと変わっていることはザラにあるので。発展途上の藤田騎手に注目ですね。
【TARO】
競馬予想ブログとしては屈指の人気を誇る『TAROの競馬』を主宰する気鋭の競馬予想家。最新の著書に『万馬券の教科書』(ガイドワークス)、『回収率を上げる競馬脳の作り方』『回収率が飛躍的に上がる3つの馬券メソッド』(扶桑社)が発売中。
【ナツ】
弱冠20代ながら競馬歴24年という生粋の競馬育ちで、一撃回収の美学が持ち味。『予想家ナツの競馬予想ブログ』を主宰し、横浜で競馬ファンのためのバー『K-Sta』を経営している。Twitter:@natukeiba YouTube:競馬予想家ナツ
構成/野中ツトム、松嶋千春(清談社)

📷© FUSOSHA Publishing Inc. 提供 第36回フェブラリーSでJRA史上初となる女性騎手騎乗を果たした藤田菜七子騎手。相棒のコパノキッキングと臨んだレースは惜しくも5着となったが、その騎乗センスには注目が集まる。写真/産経新聞社

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