佐藤洋一郎さんの競馬日記

【電子版穴馬絞り  有馬記念 】

 公開

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【中山11R・有馬記念】

 皐月賞でクリフジ級の”化け物”と見込ん
だファンディーナを競り落として4着に粘
る”妖怪”が出現した。
 テンの4F46秒8で行きながら、ファ
ンディーナとクリンチャーが雁行した上が
り4Fすべて11秒台。この恐るべきラップ
から、スローに流れるダービーは圧勝、楽
勝だ!と【◎】を打った。キタサンブラック
の【◎】より数倍の確信、自信があった。
 キタサンは皐月賞より速い58秒台の急流
に飲まれたが、セントライト記念、菊花賞で
見込んだ通りただ者ではないことを証明した。
そのダービーでクリンチャーは、皐月賞より
3秒近く緩い流れにもかかわらず、まったく
行く気、やる気を見せずに傍観者のごとく先
行馬を見送った。
 なんだ藤岡、なにやってんだ!?と口走っ
たが、騎手ではなく馬がまったく動かない。
そうか、あの気まぐれジョージや希代のクセ
馬カブトシローのような手に負えない狂走馬
の血を引いているのかも…。

 「わからん、馬に聞いてくれ」と天皇賞取
材で栗東に行ったとき福永洋一騎手に一喝さ
れた。追い切りの感触とか馬の状態ではなく
「ゲート開いて1完歩か2完歩行ったときに
はじめて、お、今日はやる気か? それがな
いときはあかん」

 新馬で大敗して最低人気(単240倍)で
未勝利を楽勝、すみれ賞も勝って皐月賞での
爆走。セントライト記念がダメでも菊花賞で
ズドン!ならば、フランスの2戦など内容を
問う必要もない。カブト・ジョージ、妖怪ク
リンチャー。そのモメンタム(気勢、やる気)
を天才福永jrなら即座に察知し、あるいは鼓
舞して引き出すにちがいない。アーモンドア
イやキセキ(レコード走後の2走ボ(化)ケ
が匂う)のような化け物をも手玉にとれる妖
怪変化の世紀のパフォーマンスにメイチご祝
儀を弾みたい。

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