サンダーガルチさんの競馬日記

ダービー出走有力馬 配合診断③ ガロアクリーク

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ダービーに出走を表明している馬の配合診断、
本日はキンシャサノキセキ産駒のガロアクリー
クです。

短距離馬の父のイメージとは全く異なる馬のよ
うです。

主な成績 スプリングS 1着、皐月賞 3着

主なクロス
Lyphard 4×4

Northern Dancer 5×5・5

Wild Risk 5×6

Ribot 5×7

この馬も「クラシックパターン」といえる
Lyphardのクロスを持った馬である。

キンシャサノキセキは高松宮記念を勝った馬で、
戦績は1200~1600米に集中しており、スプリンタ
ーと見ることができる。しかし、当馬には母に、
Ksar、Djebel~Tourbillonなどのフランス系のス
テイヤーの血が息づいいる。フジキセキには8代
目になんとかKsarがひとつあるだけで、クロス馬
が生じず、こうしたフランス系のステイヤーの血
が逆に欠陥となり、短距離馬で終わることになった。

しかし、ガロアクリークの母、ゴールドレリック
には、フランス系ステイヤーの血、Ksar、Djebel
があり、キンシャサノキセキとクロスしている。

他にも、フランスのステイヤー、Wild Riskのクロ
ス、Ribotのクロスを持っている。Ribotは戦後す
ぐのイタリアの名馬で、17戦17勝の成績を誇る。

これらのクロス馬を見ると、ガロアクリークはス
テイヤー資質の強い馬であることがわかる。

短距離馬の仔というイメージは捨てた方がよい。

細かく見ると、まずLyphardのクロスを持つ馬は、
近年の日本競馬での顕著な成功例で、そのキー
ホースNearco、Mahmoud、Hyperionが血統表の7
~8代目にまんべんなく配置されている。

Wild RiskとNasrullahのクロスがあるが、この
両者はBlandfordで結びついており、親和性が非
常に強い。両者のクロスで走っていたのがテイ
エムオペラオーである。彼は、両馬のクロスに
よるシンプルな構成で勝ち続けたが、Nasrullah
だけでは完全にスピード不足。彼が、スローペ
ースでしか勝てず、時計決着になると負けてい
たのも納得がいく。

ガロアクリークの場合、NasrullahkとWild Risk
はあくまでアシストであり、主導はLyphardの
グループである。

他にLyphard、Pharmond、Fair Trialなど多様な
スピードの血を有しており、日本の馬場でもそ
の能力を発揮できる。

スタミナを伝える母の母の母方にはDjebelのク
ロスがあり、スタミナも申し分がない。

これらのことを見れば、ガロアクリークは、ス
ピードとスタミナを兼ね備えた見事な配合であ
ることがわかる。

弱点はいくつかあるが、コントレイルやサリオ
スに比べるとはるかに軽微。

ただ、やや古臭い面があるのも事実。現在でも
この血の流れで通用するのか、本番が楽しみな
一頭。

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