サンダーガルチさんの競馬日記

2020 安田記念 アーモンドアイ完敗!

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212

ぼくからすると「やっぱり」でしかないが、メ
ディア的、あるいはファン的には「まさかの」
というべきなのだろう。

アーモンドアイは安田記念で完敗だった。

なぜ彼女は勝てなかったのか? レース面から、
また競馬番組論者の視点から書いてみたい。

まずパドック。

フジテレビの「みんなのKEIBA」を見ていたのだ
が、パドック解説の細江純子が「立派に作って
来ましたね」といった。

この言葉を聞いて今日は勝てないかもなと思った。

「立派」・・・これはどういう意味なのか。

かつて、大川慶次郎氏がパドックで太めの馬を
「少々立派ですねえ」と言っていた。

「太目だから今日はダメですね」などというと
関係者筋から因縁をつけられたりするから、こ
ういう穏当な表現にしたのだろうが、大川氏ら
しいうまい言い方だと思う。

つまりアーモンドアイは細江さんから見て「立
派」=太目に見えたのだろう。

芝のレースでは太めの馬はまず走らない。

もっとも、中2週だから、すでに仕上がってい
るし、強めの調教など必要ないから、無理はな
いかもしれない。

そして、返し馬。

なぜか先出で出てきた。これを見てぼくはます
ます今日はダメだなと思った。

先出をする馬には多馬と一緒に出すといきり立
ってしまうとか、いろいろ理由があるが、その
時点で何らかの不安点があるということだろう。

レースでは出遅れ。

あっ、これで完全に勝てないなと思った。

もっともノースフライトなんかは重馬場で盛大
に出遅れてしまい、それでも三角まくりで勝っ
てしまうのだから、出遅れが響いたは理由には
ならない。

結局、芝生が目に当たり負傷しながらもうまく
乗った池添のグランアレグリアが完勝した。

レース面の敗因はいくつも見られる。

調整の失敗が最も大きいかもしれない。しかし、
強めにすると気持ちが高ぶりレースではもっと
ひどいことになってしまったかもしれない。結
局は使うべではなかったということになる。

しかし、競馬番組論者から言わせていただくと、
安田記念でのアーモンドアイは完全に負けるべ
き馬だった。

彼女が古馬になってから勝ったGⅠはふたつ。

昨年の秋天と3週前のヴィクトリアマイルである。

昨年の秋天はどんなレースだったか。内容では
ない、仕様である。

こんなことを考えてもいない人にはさっぱりわ
からないだろうが、副題に「天皇陛下御即位慶
祝」が付いたレースだった。

こんな天皇賞は過去にも未来にも存在しない。
つまり、再現不可能な天皇賞である。

そして、3週前のヴィクトリアマイル。覚えて
おられる方もいらっしゃるだろうが、2頭の出
走取消が出た。

今年のヴィクトリアマイルは、2つのゲートを
空にしてスタートするという異例のレースだった。

おそらくこんなことはまずないだろう。

つまり、アーモンドアイという馬は二度と再現
できないレースとなると、勇躍直線で先頭に躍り
出るのである。

「レースの副題とか取り消しとか、そんなこと
馬には関係ないじゃないか」と大半の方が言う
に違いない。

しかし、JRA競馬はほぼすべてのレースがゲ
ームとして行われている以上、異例の事態が生
じた際に走る馬、何の変更もない通常のレース
で走る馬というのはだいたい決まってくるもの
なのだ。

それは各馬がどのようにしてそのレースにたど
り着いたのか、その履歴を見ればある程度見え
てくる。

アーモンドアイはかくして敗れた。では、秋は
どうなのか。

現時点で、彼女が勝てるGⅠがあるとは思えな
い。しかし、取消や除外が発生すれば、彼女は
再び直線で先頭に立ち、後続を一気に突き放す
ような走りを見せるのだろう。

それはレース当日にならないとわからない。

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