山崎エリカさんの競馬日記

本日の見所(阪神ジュベナイルFなど)

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2019年 カペラS、阪神ジュベナイルF
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●カペラステークス

カペラSはJRAでは唯一行われるダ1200mの重賞。ゆえに同年のG2~G3のスプリント戦で勝ち負けして来た馬や上がり馬など、強豪が集結し、例年ほぼフルゲート16頭立てで行われます。当然、スピード自慢のスプリンターが集うわけですから、出走馬16頭中、逃げ、先行馬が多く占めます。

しかし、カペラSが行われる中山ダ1200mは、高低差4.5mのダートコースの頂上に位置する2コーナー奥の芝のポケット地点からのスタート。緩やかに坂を下って行くコースで、最初の3コーナーまでの距離は約502m。芝スタート+下り坂でダッシュが付く上に、最初のコーナーまでの直線が長く、隊列形成がすぐに決まらないとなれば、当然、前半ペースが上がります。

しかも、中山は年間を通してもJRAのどのダートコースよりも時計を要すタフな馬場状態。前崩れの条件が揃ったも同然でしょう。実際に過去10年を見ても、ダ1200m戦ながら逃げ馬3頭、先行馬6頭しか連対できていません。(脚質は3コーナーの位置が基準で2~5番手以内が先行馬の扱い)

それもこのレースを逃げ切り勝ちした馬は、2014年のダノンレジェンド、2016年のノボバカラと、その後のG1でも連対している馬。また、昨年逃げて2着のサイタスリーレッドも、ダ1200mでハナを切った場合には、G1級の能力を発揮する実力馬です。つまり、逃げ馬はG1級の実力がないと通用しないし、先行馬も中団、差し、追い込み馬を上回れる実力が必要ということになります。


●阪神ジュベナイルフィリーズ

2歳牡馬は朝日杯フーチュリティSとホープフルSに有力馬が分散しますが、2歳牝馬はほぼここ一本道。それだけに例年、「2歳女王決定戦」と呼ぶに相応しい、錚々たる顔ぶれが集います。今年も 2戦2勝で前走重賞を制したウーマンズハート、リアアメリア、レシステンシアに、それに準ずる馬も集い、かなりの好メンバーです。
また、例年のこのレースは、前走ファンタジーSなどの短距離戦で逃げた馬や先行馬がスピードをコントロールしきれずにペースを上げ、平均よりもペースが速くなることがほとんど。このため逃げ、先行馬は苦戦しがちです。

実際にこのレースの過去10年の結果を見ると、逃げ馬の3着以内はゼロ。先行して優勝した馬は、2015年のメジャーエンブレムと2016年のソウルスターリングのみ。2着馬は2010年のホエールキャプチャ、2011年のアイムユアーズ、2012年のクロフネサプライズ。3着馬は2011年サウンドオブハート、2016年レーヌミノルと、その後のクラシック戦線で活躍した馬ばかりです。

つまり、正攻法の競馬で優勝するのは、来春のG1を勝てるような馬でないと難しいということ。2着、3着馬でも後のクラシック戦線で有力馬の一頭とみなすことができるほどです。2017年以降は馬場が軽くなっており、それ以前よりも先行馬が活躍しやすくはなっていると見ていますが……それでも本命馬とするには、実力がないと難しいでしょう。

また、2歳戦、特に重賞は成長比べですから、前走で大敗している馬はよほどの敗因がないと巻き返してこれません。過去10年の優勝馬を見ても前走の勝ち馬か、重賞連対馬でした。2着馬ならば、前走で多少負けていたとしても巻き返せていますが、それらは全て前走で不利なレースをしている馬たちの巻き返しでした(該当馬は、2010年のホエールキャプチャ、2015年のウインファビラス)。


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