覆面ドクター・英さんの競馬日記

覆面ドクター 英 の  朝日杯フューチュリティステークス 2023

 公開

865

まずは先週の回顧から。本命打ったキャットファイトは思った以上に穴人気となってしまい、しかもゲート良すぎてハナに立たんとする勢いで掛かり気味で失速してしまいました。本質的には血統通りダートの方がいいのかもしれませんね。北村宏騎手はケガなどもあり、しばらく地味な存在となっていましたが、しっかり勝ち切りましたね。やはり早めに賞金稼いで、ゆとりのある日程でみっちり鍛錬積むのが現代の理想ローテなのでしょう。あと、香港もなかなか難しく、スプリント路線はやはり香港勢で買っとけ、という話でしょうか。

では、今週の朝日杯FSの話へ。個人的には、紛れのあるトリッキーなコースである中山時代の方が好きだったのですが、2歳のチャンピオン決定戦なのだからよりフェアなコースでやるべきと言われちゃうとしょうがないですよね。だいたいノーザンF生産馬が瞬発力を生かして勝つ、というのが一般論的には正しいのでしょう。

それでは恒例の全頭診断へ。
<全頭診断>
1番人気想定 ジャンタルマンタル:新馬とデイリー杯2歳Sを連勝してきての参戦。社台RHの黄色と黒の以前はG1を席巻したシマシマ軍団で、阪神優勝年らしく、競馬でも古豪軍団復活なるか。父はスマートストライク系のパレスマリス。究極の瞬発力勝負となると分が悪いのかもしれないが、なかなかのスケール感で、ここも好勝負必至。鮫島騎手から川田騎手に乗り替わるのは、最近の流れからすると必ずしも良くないのでは。先週本命打ったキャットファイト同様サンデーの血を引かないので、阪神マイルの瞬発力勝負で微妙なのかもしれないが、調教の動きは鋭い。

2番人気想定 ダノンマッキンリー:新馬、秋明菊賞(1勝クラス)と1400Mで川田騎手で連勝してきた。ノーザンF生産、セレクトセールで2.4億の高値がついたモーリス産駒で藤原英厩舎&ダノン軍団と人気になる要素満載だが、前走の鋭さみると、将来性はともかく現段階のマイル路線では断然強く、本命はこの馬でいいのでは。かなり行きたがる気性のようだがルメール騎手だけに、距離1F延長もこなせるはず。調教の動きは普通。気性的に強くやれないのかも。

3番人気想定 シュトラウス:新馬戦は9馬身ちぎって強い勝ち方だったが、2戦目のサウジアラビアRCは出遅れもあり3着と、アレ?という結果。前走の東京スポーツ杯2歳Sはきっちり勝って巻き返してきた。モーリス×ブルーメンブラットというG1馬同士配合の良血馬でノーザンFらしく瞬発力も鍛えてきてある。毎回違う外国人騎手を乗せてくるのだが今回はマーカンド騎手のよう。調教の動きは鋭く、あとは初輸送がどうかか。


4番人気想定 セットアップ:夏の函館で新馬戦は2着にとりこぼしたが、札幌で未勝利と札幌2歳Sを連勝して、ここまで鍛錬中。3戦全て逃げなのとデクラレーションオブウォー産駒というのが微妙か。北海道セレクションセールで動き目立つのもあり血統のわりに4620万もしたのだが、瞬発力問われる阪神マイルより、断然中山2000MのホープフルS向きだと思うが、行きたがる気性から距離短縮を選んだか。調教の動きは普通。逃げ馬不在なので今回も行けるかもしれないが逃げ切りにくいコースでどうか。

5番人気想定 エコロヴァルツ:ブラックタイド産駒で夏の福島で新馬勝ち、札幌のコスモス賞で6馬身差勝ちと早々に賞金稼いで、ここ狙い。先週の朝日杯FSは新潟2歳S勝ちから鍛錬積んでのG1勝ちだったが、この馬もどこまでパワーアップできたかどうか。ノーザンF生産でないので仕上がりがどうかが大事そう。調教の動きは上々で武豊騎手の復帰に合わせてこれたよう。

6番人気想定 エンヤラヴフェイス:新馬勝ちの後は新潟2歳Sで3番人気ながら接触の不利もあり7着に敗れ、デイリー杯2歳Sでは2着に巻き返してきたエイシンヒカリ産駒。よく頑張っていると言えるがあまりスケール感なく、ここでは要らなそう。エイシンヒカリ産駒らしく道悪や小回り向きでは。調教の動きは普通。

7番人気想定 ジューンテイク:新馬勝ち以降は3戦もたついたが前走の1勝クラスのこうやまき賞で勝ち、オープン入り。使ってよくなるのはキズナ産駒らしいが、伸びがジリジリな感じで、瞬発力勝負となるときつそうで、先々はダート向きかも。3着くらいに粘れればいい方では。間隔詰まるが調教の動きは良い。

8番人気想定 タガノエルピーダ:新馬勝ちのみのキズナ産駒で、阪神JFは抽選で出走逃した。その初戦は逃げ馬をきっちりとらえた好内容ではあったが、さすがにG1スライド出走しても好結果は難しいのでは。素質ありそうだが、まずは1勝クラスきっちり勝ってくるローテの方が良いと思うが。調教の動きは良い。

9番人気想定 ナムラフッカー:2戦目の未勝利戦を100倍を超える単勝人気ながら逃げ切り勝ち、1勝クラスでも3着だったのに、デイリー杯2歳Sでも10番人気ながら追い込んで3着と激走した。絶好調発進の新種牡馬のスワーヴリチャ-ド産駒でG1では、さすがに厳しそうだが無欲の追い込みで3着くらいはあるかも。

10番人気以下想定
オーサムストローク:エピファネイア×フランケル牝馬という配合で、3戦目で逃げて未勝利戦5馬身差で圧勝した。つづくベゴニア賞は、ドスローだったが逃げずに2番手からの競馬で勝ち切った。ただ上りはメンバー3位とそうでもなく、瞬発力問われるこの舞台は向かなそう。調教の動きは良いのであとは初輸送をこなせるか。

ミルテンベルク:モーリス×ディープインパクト牝馬という配合だが、スプリンター気味に出たようで、新馬勝ち、小倉2歳Sで2着と頑張ったが、前走の京王杯2歳Sでは5着に敗退。小倉2歳Sで前半33.3秒ですっと追走したようにスプリンターなのだろう。ためて瞬発力生かす阪神マイルは向かない。調教の動きはスプリンターらしく(笑)、良い。

サトミノキラリ:ビッグアーサー×ディープインパクト牝馬という配合だが父の影響が強そうで前走の1400Mは勝てたが、更なる距離延長は向かなそう。この先はスプリント路線に進むのでは。調教の動きは良い。

クリーンエア:リアルインパクト産駒らしいスピードで新馬勝ち、新潟2歳Sで3着、デイリー杯2歳Sで8着と、それなりに頑張っているが、だんだん1着が遠ざかっている現状。ただ初戦は不利が、3戦目は出遅れがありスムーズなら3着くらいあっても良いかも。調教の動きは普通。

バンドシェル:かなりレアなバンドワゴン(スワーヴリチャードの半兄)産駒。新馬勝ちの次の京王杯2歳Sでは4着と意外に頑張った。瞬発力が足りなく、本質的には小回り向きだろう。父ホワイトマズルで母父ルーラーシップだけに厳しい流れで瞬発力よりスタミナ問われた時向きか。ヒモ穴で。この馬の頑張り次第で、すっかり種付け料が高くなってしまったスワーヴリチャードから安い半兄つけてみようかな、という需要も増えるのでは。調教の動きは良い。

タガノデュード:6戦目でようやく未勝利戦を勝ち上がったヤマカツエース産駒。6戦中4戦で出遅れており、この相手だと出遅れ致命的で、挽回不可能で要らない。しかも長い距離使われてきて距離をマイルに短縮した前走勝ったのだが、調教では栗東坂路で50秒台出しているように更に短い距離向きなのでは。

タイキヴァンクール:3戦目でようやく未勝利を勝ちあがったエイシンヒカリ産駒。特にインパクトの無い勝ち方で、ここでは要らない。調教の動き自体は良い。

アスクワンタイム:ロードカナロア×ディープインパクト牝馬という配合だがどうやらスプリンターに出たようで小倉2歳Sを勝つも前走の1400Mの京王杯2歳Sは3番人気10着と惨敗。デキもイマイチだった感じで出足鈍かったから距離だけとは決めつけられないがマイル向きではなさそう。調教の動きも普通。

<まとめ>
有力:ダノンマッキンリー

ヒモに:シュトラウス、ジャンタルマンタル

穴で:バンドシェル、クリーンエア、ナムラフッカー、ジューンテイク

 ナイス!(18

もっと見る

この日記へのコメント

コメントはありません。

関連競馬日記

新着競馬日記

人気競馬日記