亀丸少年さんの競馬日記

8月20日。今朝の朝日新聞の<折々のことば:1556 鷲田清一>を書き留めておきます。

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どんな些細(ささい)な接触でも、相手の目を見て対応する――もしかすると、それが日常にリアリティーを取り戻す第一歩かもしれない。

 (梨木香歩)

     ◇

 獣は相手の目を確(しか)と見つつ闘う。正体を隠す愉快犯のような、「相手の憎悪や敵意を身に受ける」覚悟のない他者攻撃は、姑息(こそく)で、その「対決能力のなさは獣に劣る」と作家は言う。他人との向きあいを避けることで「静かに自分を主張する能力」まで失えば、「虚実のボーダー」も確認できなくなると。随想集『やがて満ちてくる光の』から。

☆  ☆  ☆

ともすれば、そもそも相手と目を合わさないどころか、相手と会わず(まさに、「他人との向きあいを避ける」)、スマホやPCの画面から匿名で、自分の不寛容さに気づかず、攻撃的な言葉を発射するという一面がありますからね、現在は。
そこには、<日常のリアリティー>は希薄なままで、日を重ねてしまうだけということに。

さて、今日は何人の方と、「目を見て対応する」ことができるのか。それを意識して過ごすのも大事かな、ということで。

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