グリーンセンスセラさんの競馬日記

【共同通信杯(G3)展望】

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【共同通信杯(G3)展望】武豊が惚れ込む大器エアウィンザーが「崖っぷち」の一戦!近5年で4頭の皐月賞馬を輩出する出世レースに豪華メンバーが集う━Business Journalギャンブルジャーナル /2017年2月5日 17時40分
http://biz-journal.jp/gj/2017/02/post_2500.html

「皐月賞を勝ちたければ、共同通信杯を使え」
 そう述べてもまったく過言ではないほど、近年の共同通信杯(G3)はクラシック第一弾の皐月賞(G1)と密接な関係を持っている。
 2016年のディーマジェスティ、2015年のドゥラメンテ、2014年のイスラボニータ、2012年のゴールドシップ。近5年の内、4年の皐月賞馬に共通しているのは、この「共同通信杯」から本番に直行したことだ。
 しかし、同じ中山コースの王道トライアル・弥生賞(G2)やスプリングS(G2)ならばいざ知らず、この東京芝1800mのレースのどこかに、中山芝2000mの皐月賞とつながる要素があるのか。それとも、たまたま世代トップクラスの素質馬がここを経由しただけなのか。
「王道」か、「ジンクス」か。有力な3歳牡馬を抱える陣営とっては選択のしどころだが、12日に行なわれる今年の共同通信杯には、"お隣"のきさらぎ賞(G3)を超える豪華メンバーが集った。
 その中でも、中心は昨年の東京スポーツ杯2歳S(G3)の2着馬スワーヴリチャード(牡3歳、栗東・庄野靖志厩舎)だ。
 前走の東京スポーツ杯2歳Sは、まさに「負けてなお強し」といった内容だった。スタートで立ち遅れて最後方からの競馬となったが、最後の直線では外から脚を伸ばして一時は先頭に立つシーンもあった。最終的に脚が止まったところにブレスジャーニーの強襲を受けて2着に敗れたが、上がり3ハロンはメンバー最速の33.6秒を記録。紛れもない大器の片鱗を見せた。
 スワーヴリチャードが「どれほどの器か」ということに関しては、デビューから手綱を執る四位洋文騎手の"行動"を見ればわかりやすい。


 四位騎手といえば、昨年12月の朝日杯フューチュリティS(G1)で久々のG1制覇を飾った。しかし、今年のクラシックをこのスワーヴリチャードで戦うため、2歳王者に導いたサトノアレスの騎乗をキャンセル。サトノアレスには戸崎圭太騎手が乗ることとなった。

 さらに現在の四位騎手にとって「最強のお手馬」と述べても過言ではなかったレッドエルディストが同日の京都記念(G2)に出走予定だったが、この馬に乗るためにそちらもキャンセル。結局レッドエルディストは屈腱炎で引退したが、仮に京都記念に出走していても四位騎手が乗ることはなかったようだ。
 ここまで3戦して、わずか1勝。だが、そのすべてで手綱を執っている四位騎手は、この馬の素質に心から惚れ込んでいるようだ。かつては歴史的名牝ウオッカとディープスカイで日本ダービー(G1)を連覇した名手の決断は、嫌が応にもスワーヴリチャードが世代屈指の大器であることを物語っている。
 そのスワーヴリチャードと東京スポーツ杯2歳Sで接戦を演じたムーヴザワールド(牡3歳、栗東・石坂正厩舎)が逆転候補の筆頭か。
 前走の東京スポーツ杯2歳Sは最後の接戦で後れを取り、クビ+ハナ差の3着。この時期に接戦で賞金を加算できなかったのは大きな痛手だが、4着以下には2馬身半以上の差をつけており。この馬が世代トップクラスの能力の持ち主であることは明らかだ。
 強いて不安要素を挙げれば「鞍上問題」か。デビュー戦から手綱を執っていたC.ルメール騎手は、このレースでタイセイスターリーに騎乗予定。本馬には戸崎騎手が騎乗するが、先述したようにすでにサトノアレスの騎乗依頼を受けており、このレース限りになる可能性が高い。
 無論、今回のパフォーマンスに大きな影響はないが、これだけの素質馬だけに早めにクラシックに挑むパートナーを確保したいところだろう。
 名手・武豊騎手が惚れ込む良血馬エアウィンザー(牡3歳、栗東・角居勝彦厩舎)は、ここが正念場の一戦になりそうだ。

 最強世代のダービー馬マカヒキ(牡4歳、栗東・友道康夫厩舎)が始動。12日の京都記念(G2)へR.ムーア騎手とのコンビで臨む。
 日本中の期待を背負って臨んだ仏・凱旋門賞(G1)は、期待に応えることができなかったマカヒキ。現地オッズでもポストポンドに次ぐ2番人気に支持されていたが、見せ場もなく14着と惨敗を喫する形となった。
 世界の壁の前にはかなく散ってしまった訳だが、マカヒキの国内での評価はまだ決まってはいない。皐月賞2着、ダービー制覇と実績は十分。最強世代と評される4歳馬の中で"突出した存在"であることは紛れもない事実なのだ。今回の京都記念(G2)の主役であることは疑いようがない。
 舞台となる京都も2戦2勝と相性は抜群。新馬戦では上がり3ハロン33.5秒、1:47.7と2歳新馬として破格のタイムを記録。次走の若駒Sも新馬戦同様、ムチも入れずにあっさりと突き放す圧巻の内容であった。
 気になるのは仕上がりだが、稽古の動きは上々。ラスト1F11秒5(6F80秒0-64秒8-50秒1-36秒8)の好時計を記録しており、不安要素は見当たらない。万全な状態で臨めそうな気配だ。
 友道調教師も「相変わらずいい動きで、直線はしっかり伸びていた。成長している。他の4歳勢も頑張っているから」と『夕刊フジ』の取材で自信を覗かせていた。始動戦へ向けて準備万全と見ていいだろう。同世代のサトノダイヤモンドは、昨年の有馬記念(G1)を制し名実ともに「最強」と呼べる状況。その差を埋めるためにも、ココは負けられない。
 サトノクラウン(牡5歳、美浦・堀宣行厩舎)も注目の1頭だ。昨年の京都記念(G2)は3馬身差を付けての圧勝。得意な道悪での勝利ではあったが、2016年の活躍を予期した人間は多いほどの強い内容だった。しかし、その後は【12着・6着・14着】と大敗が続き、陣営を含む多くの人間が抱いた期待に応えることはできなかった。

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