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ジャパンカップの過去の傾向から予想のスタンスとして最大部分を占めるのは
『天皇賞秋組のリベンジ』というテーマであり、。今年のジャパンカップは
この天皇賞で負けた馬を組み合わせれば事足りそうなメンバー構成でもあるような気がする。
天皇賞組ひと桁着順馬の整理。
2着 ジェンティルドンナ
3着 エイシンフラッシュ
4着 アンコイルド
6着 ナカヤマナイト
9着 ヒットザターゲット
6着のナカヤマナイトですでに勝ち馬とは1.6秒も突き放されている。
いつぞやのJCでジャガーメイルが人気薄で3着に突っ込んできたが、その時の前走天皇賞秋では
出遅れて1.3秒差だった。すでにGⅠ馬だったし、巻き返し可能な実績は持っていた。
今年の天皇賞秋は例年同様スピードの絶対値と我慢強さが求められた
厳しいレース展開となったのは道中のラップからも明らかだ。
天皇賞秋 1:57.5 ジャスタウェイ
12.6-11.3-11.1-11.5-11.9-11.9-11.9-11.6-11.5-12.2(JRA)
スタート直後はすぐコーナーに迫るため、12秒6となるがそれ以降はひたすら11秒台が続く。
無論これはトウケイヘイローのラップだからとはいうものの、3コーナーでは後続馬達も
逃げ馬の直後に追い掛け、射程におさめていたはずだ。
最後の1ハロンに12.2もかかっている。
そんな流れの先団に位置取っていたジェンティルドンナだが
終始2番手の位置取りで最後の長い直線を辛抱しつづけていて
ジャスタウェイの末脚に屈したものの、自身かなりのレベルを保持した内容だったのは言うまでもなく
そうなるとこのJCでも本命視されるのは当然で、あとは最終追い切りで
どれだけのアピールを強めていくか。石坂厩舎だし、坂路最後の1ハロンを12秒台半ばで
坂を上がればまず買わなくてはいけない1頭だ。
エイシンフラッシュは最後3着は確保したが4コーナー過ぎでもジャスタウェイの後ろに位置していて
何かもたついていた印象は拭えない。
流れが緩いレースで、溜めに溜めてその末脚を爆発させてきた馬だけに
ラップが向かなかったという要因もありそうだ。今回のJCでは確実に逃げるという馬が不在なだけに
瞬発力を生かせる展開になるかもしれないという想定は必要だろう。
そして4着のアンコイルドはどうか?
まさに伏兵の存在として、人気の盲点を強調し、激走を続けてきた
ジャインアンツコーズウェイ産駒だが、勝ち馬とは1.0秒離された。
しかし2着のジェンティルドンナとは0.4秒差。
この0.4秒差をどうやって巻き返すだが、たとえば調教で前走よりも調教でアピールできないか。
矢作厩舎の馬にしてはとにかく毎回動きが地味で買いづらい。
血統的に母系が世界的知名度の高い血筋だけに、大一番の底力を秘めているかもしれないという
期待はできる。
以上3頭が限りなく有力候補として挙げてもいいのだが、どうもしっくりいかないのはいつもと違う感覚で、
何か他のレースをステップとした馬を探してみたいという気分になっているのは、
3冠馬オルフェーヴルやダービー馬キズナ、天皇賞春のフェノーメノ、菊花賞馬エピファネイアという
すでにGⅠ馬を勝っている一流馬達の不在からくるもの足りなさも影響しているかもしれない。
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