藤沢雄二さんの競馬日記

リベンジの時は来た!~POG第31節~ ※ホープフルS展望特別版

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2歳戦の最終週は1頭のみの出走ですが、大一番のホープフルSにラインベックが出走します。
というわけで、ホープフルSの展望をどこかの放送局のようにガッツリとラインベック贔屓でお届けいたしますw

早くも訪れたコントレイルとの再戦に脳内BGMには橋本真也の入場曲の『爆勝宣言』をオススメいたします。
SEさん、よろしく!

【出走】
・12月28日 中山11R ホープフルS
☆ラインベック(岩田康誠騎手)

既に発表された枠順は大外の13番枠ですが、むしろ外を引いて良かったのではないでしょうか。
母のアパパネもピンク帽のイメージは強いですからね。

それにしてもですよ。
正直なところコントレイルは強いですよ。やはりそこは一目置きます。
でもね、東京スポーツ杯2歳Sのあの圧勝劇を目の当たりにしているどころか、ラインベック陣営は体感しているわけでしょ。
あのレース後のインタビューで矢作調教師は、興奮気味だったらしいですけど、「ホープフルSに向かいます」って即決しているんですよ。

だから普通ならあんなに決定的な差をつけられていたら避けて通ると思うんですよね。
でも友道調教師は、タレント揃いの厩舎の手駒の中から、再度ラインベックをコントレイルにぶつけてきたんですよ。
率直に、正気の沙汰じゃないですねw

なんぼホープフルSがGⅠだからといっても、ダービーと比べたら“避けて通れるレース”じゃないですか。
そりゃ、京成杯や若駒Sには同厩舎同馬主の馬の参戦予定があるにしても、京都2歳Sを勝ったマイラプソディを使って頂上決戦を選択できたのだから、何もラインベックを使う必要があったわけでもない。

それに東京スポーツ杯2歳Sの前には「この次は弥生賞かな」みたいなプランでもあったわけだし。
なのでホープフルS参戦は「上方修正」と受け取れるわけですよ。

【ラインベック】
助 手 ◇ 栗東 坂良 1 回-53.7-39.1-25.1-12.6 馬ナリ余力
助 手 ■ 栗東 P良 82.8-67.6-52.6-38.6-11.8 [9] 馬ナリ余力
12. 6 栗東 プール 4周
助 手 12. 8 栗東 坂良 1 回-62.5-44.6-28.3-13.6 馬ナリ余力
助 手 12.10 栗東 坂良 1 回-61.0-44.0-28.0-13.6 馬ナリ余力
助 手 12.11 栗東 CW良 97.9-82.0-66.6-52.3-38.6-12.1 [8] 叩き一杯
ワールドプレミア(古オープン)一杯の外1.1秒先行0.2秒遅れ
12.12 栗東 プール 3周
12.13 栗東 プール 2周
助 手 12.15 栗東 坂良 1 回-58.5-42.3-26.7-12.9 馬ナリ余力
12.17 栗東 プール 2周
岩田康 12.18 栗東 CW良 81.8-66.2-51.0-37.2-11.8 [5] 一杯追伸る
エカテリンブルク(二1勝)末強めの内0.8秒追走アタマ遅れ
12.19 栗東 プール 3周
助 手 12.22 栗東 坂良 1 回-57.3-40.6-25.2-12.2 馬ナリ余力
岩田康 12.25 栗東 CW良 97.4-81.7-66.7-52.2-38.2-12.4 [5] 末強め追う
アドマイヤベネラ(新馬)末強めの外1.0秒先行0.2秒先着

で、ラインベックの今回の調整過程は上記の通り。
3週連続でCWでの併せ馬を行ったのですが、2週前と1週前が遅れているので見た目に不安はあるかと思います。
でも問題なしと個人的には思っています。

というのも、東京スポーツ杯2歳Sの時はポリトラックで追い切っていましたけど、これね、特に足下が悪いとかじゃなくて、気性面を考慮してのものなんですよ。
全兄のジナンボーのレースぶりを見たら納得はいくかと思うのですけど、やはりアパパネの仔は気性面で危ういところがあるそうで。変にスイッチが入ると暴発しかねない、と。
それで東京スポーツ杯2歳Sの時はCWでガッツリ調教してスイッチが入るとよろしくない、という理由でポリトラックを使っていた次第。
そして今回はCWでガッツリ調教ができているわけですよ。
確かに併せ馬では遅れた。でも調教動画を見ると重心の低いフォームで集中して走っているから、気性面での成長が見込めるというか、その辺の心配が解消されていると言っていいんじゃないのかと。
2週前の遅れは相手が菊花賞馬にして、先週の有馬記念で3着のワールドプレミアですから、それは相手が悪いですよ。その時点ではワールドプレミアの方が有馬記念1週前でビシッとやっているのだから。なのでここの遅れをとやかく言うのは筋違いですね。
1週前の遅れも追走遅れだから、これは調教相手が動いただけなんじゃないかと。まあここの遅れで物足りなさを感じるのは仕方ないでしょうけど。

とにもかくにも、今回はCWで調教をやれている点が最大のポジティブ評価です。
それに尽きます。


さて今回のホープフルSには2戦2勝馬が4頭出走してきているのですが、この4頭全てが2勝目がオープンクラスなんですね。
今週のあるコラムで須田鷹雄氏が指摘していたのだけど
「新馬戦が一発勝負になった2003年以降、芝の新馬戦を勝ち次走の2歳戦のオープン特別or重賞を勝った馬は165頭いるが、それらの馬が3走目で重複したケースは29レースで該当馬のワンツー決着は2例しかない」
というのよ。
それが2012年の京王杯2歳S(1着エーシントップ、2着ラブリーデイ)と2013年の阪神JF(1着レッドリヴェール、2着ハープスター)なのだと。

どうやらこの29レースは「該当馬が2頭のみ」のケースで、馬券圏内全てに収まったのは5レースだけなのだとか。

そして該当馬が3頭集まったのは3例しかないそうで。
・2015年東京スポーツ杯2歳S(ブロディガルサン2着、マイネルラフレシア3着、ロスカボス8着)
・2016年朝日杯FS(ミスエルテ4着、レッドアンシェル8着、アメリカズカップ9着)
・2018年京王杯2歳S(ファンタジスト1着、アウィルアウェイ2着、アスターペガサス5着)
という結果になっている。

ちなみに今回のホープフルSように該当馬4頭のケースは今までになく、史上初になる。

どう考えても確実に1頭は馬券圏外になるわけで。
そして該当馬2~3頭の確率論的にも、今回2戦2勝馬の4頭ボックスを買うのは理に適っていない。
ましてやその4頭が1~4番人気までを占めているのだから配当的にも美味しくはない。

そう考えると一角崩しは3戦2勝のどっちかじゃないの?というのは極めて自然な流れと言える。
お好みに応じて最内枠か大外枠のどちらかをお選びくださいってことですね。


この秋のGⅠ戦線は、特に12月はキャロット勢が猛威をふるったわけですが、そのキャロット勢からは出走なし。
次いで勢いがあるのはシルク勢ですけど、オーソリティはオルフェーヴル産駒だけに危なっかしいところがあるのは考えておきたい。
それならサンデーレーシングの巻き返しでヴェルトライゼンデの方が怖いか。

ノーザンFの生産馬でワーケアの評価が高い理由が今一つわからないのよね。というのもこの馬主さんは重賞未勝利なのよね。初重賞がGⅠ?どうもピンと来ない。

ならば、だったら金子さんでしょ!
というのも推しポイントかな。

この夏にディープインパクトとキングカメハメハが相次いで他界したわけですけど、それを考えるとこの秋は金子さんが鳴りを潜めていた印象はあるので、年の最後に「THE・金子ブランド」のラインベックが締めくくるというシナリオ、十分にあると思うけどな。

まあ買ってくださいとは言いませんよ。
重ね重ねですけど、そこはお好みに応じてなので。
ただ朝6時30分の時点でラインベックの単勝が6番人気で30.2倍。5番人気のブラックホールが11.5倍で7番人気のナリノモンターニュが58.3倍だから、まあ6番人気というのは動かないでしょうね。
いいオッズだとは思うけどな~(ボソッ)

【調教】

【アドマイヤヴェラ】
助 手 ◇ 栗東 坂良 1 回-53.8-38.9-24.9-12.3 強めに追う
助 手 12.25 栗東 坂良 1 回-53.3-38.4-24.7-12.5 一杯に追う
ツインシップ(二未勝)一杯を0.1秒追走0.4秒先着

【スタインウェイ】
助 手 ■ 美南 W良 83.4-68.2-54.9-41.3-13.3 [7] 馬ナリ余力
助 手 12.22 美南 坂良 1 回-62.6-45.7-29.7-14.7 馬ナリ余力
助 手 12.25 美南 坂良 1 回-57.5-41.8-27.4-13.3 馬ナリ余力

【ルドヴィコ】
スミヨ ■ 栗東 坂稍 1 回-54.4-39.4-25.4-12.7 馬ナリ余力
助 手 12.22 栗東 坂良 1 回-60.6-44.6-29.7-15.1 馬ナリ余力
助 手 12.25 栗東 坂良 1 回-56.8-41.6-27.2-13.5 馬ナリ余力
ヴァルムチェーナ(二未勝)馬ナリに0.1秒先行同入

【スピッツェンバーグ】
 黛  ■ 美南 W良 67.2-52.9-39.0-13.1 [6] 一杯に追う
助 手 12.15 美南 坂良 1 回-54.6-40.2-26.1-13.1 馬ナリ余力
12.17 美浦 プール
助 手 12.18 美南 W稍 70.2-54.1-39.7-13.4 [6] 馬ナリ余力
クサヒバリ(二未勝)一杯の外0.4秒先行3F付0.2秒先着
12.19 美浦 プール
助 手 12.22 美南 坂良 1 回-55.4-40.2-26.0-13.0 末強め追う
助 手 12.24 美南 坂良 1 回-57.3-42.5-28.5-14.4 馬ナリ余力
助 手 12.25 美南 W良 83.4-66.9-52.8-39.7-13.2 [7] 一杯に追う
エヌワイパフューム(古1勝)馬ナリの外1.3秒先行同入

【ディヴィニティ】
助 手 ◇ 美南 坂良 2 回-53.1-38.2-25.4-13.0 馬ナリ余力
12.11 美浦 プール
12.13 美浦 プール
助 手 12.15 美南 坂良 2 回-61.2-44.9-29.8-15.0 馬ナリ余力
助 手 12.19 美南 坂稍 2 回-57.0-42.2-28.1-14.2 馬ナリ余力
助 手 12.25 美南 坂良 2 回-53.5-38.7-25.7-12.7 馬ナリ余力
アビーム(古2勝)馬ナリに0.3秒先行同入


【在厩】
△ディヴィニティ(11月23日の未勝利戦は2着)
☆アドマイヤヴェラ(12月14日の新馬戦は2着)
△スタインウェイ(11月9日の未勝利戦は5着)
△グラマラスマリー(12月22日の未勝利戦は13着)
△スピッツェンバーグ(10月15日の新馬戦は7着)
△ルドヴィコ(11月3日の新馬戦は8着)

【放牧】
△ジュビリーヘッド(12月22日の千両賞は3着)
△フランジヴェント(11月17日の未勝利戦を快勝)
△クラシックココア(10月5日の新馬戦を快勝)
☆サイクロトロン(12月1日の未勝利戦を勝利)
△ナオミラフィネ(12月1日の未勝利は2着)
△オルテール(12月22日の未勝利戦は7着)
△ビップリバプール(9月28日の未勝利戦は11着)
△ステージアクトレス(9月16日の未勝利戦は6着)
△テルヌーラ(11月17日の新馬戦は5着)
☆イグニタス(11月17日の未勝利戦は13着)

【故障者リスト】
△カーフライターク(12月8日の1勝クラスは8着→骨折が判明)

【抹消】
△エバービクトリアス(屈腱炎の為)

在厩の未勝利勢は全て年明けに回りました。
最終週に使えそうな時計を出している馬はいましたけど、厩舎事情もあるのでしょうね。
POG的には年内10勝の到達はなくなりましたけど、各厩舎のスタートダッシュに貢献すると同時に、年末年始で疲弊するであろう財布を助けてくれるような勝ち星を年明けに期待しておりますw

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