さいくろん山田さんの競馬日記

エリザベス女王杯2019予想メモ

 公開

726

京都外回り2,200m

考察
スタンド前からのスタートで、3.4コーナー以外は平坦。先行争いが激しくならなければ落ち着いたペースに収まる事が多く、4コーナーの下り坂を起点に後傾ラップのTS戦になる事が多い。前目でしっかりとした上がりが使える先行馬か、キレる脚を持った中団〜好位の差し馬に分がある。

☆クロノジェネシス
秋華賞1着、稍重で前がやり合ってのHペースで好位追走。直線しっかり抜け出しての完勝。追い切り内容や調教師コメントからは、休み明けの分仕上げが甘かった感もあるが、成長力をしっかり示した結果となったし上積みがあるとすればここも上位争い。この馬の強みは終いの脚がどの場面でも確実なところで、短い距離を後方から差してくるよりは、中距離前後で前につけて脚を繰り出すのが一番合っているように思う。鞍上が積極的な騎乗をしてくれば勝ち負けレベルだと思うが、距離を気にして消極的な騎乗になれば、キレ自慢が多いここでは相対的に苦戦しそう。とは言え、秋華賞組はデータ的にも買い要素であるし、好走レンジは広く軸候補として。

☆ラヴズオンリーユー
オークス1着、速い流れであったが高速前残り馬場を後方からまとめて差し切る。決め手は非凡だが出遅れグセがある上に、大外ぶんまわしで後半脚力勝負の雑な競馬しか経験がない。そういう競馬でオークスも勝ち切ってしまうのだから、能力は非常に高いと言える。しかし、古馬と混じってのG1ではどうか。身体の成長分の上積みはあったとしても、レースで教育面を疎かにしたツケが出るとしたらここな気がする。ノーザンだし休み明けの部分を気にする必要はない。今期不調と叫ばれるデムーロだが馬質が若干下がっているだけであって、ノーザン有力馬のこの馬で評価を下げるのは危険。この馬を含め、ノーザン有力馬G1騎乗の際はしっかり結果を出しているし、他の日本人騎手と比較しても当然腕は上。割引材料としては弱い。総合的な能力の差で突き抜けたオークスの様に力だけで持ってくる可能性も高く、買わざる得ないという評価で問題ないかと。

☆ラッキーライラック
府中牝馬ステークス3着、稍重表記の高速馬場で、直線早めに先頭に立ってからしぶとく残しての3着。高い持続力を再確認も、キレの部分で明らかに見劣った。高速馬場のヴィクトリアマイル0.1秒差からも速い時計に対応はできるも、後方のキレる馬の末脚に屈する。今回もSペース濃厚で、いくら鞍上強化でスミヨン騎乗だとしても、勝ち切るところまでは考えにくい。前目の内をくっついて回って持続力で押し切る展開になればだが、溜めて良さが出づらいこの馬の評価をどうするか。前走は緩仕上げで上積みが見込めるのはポイントで、好走するためのオプションとして内枠に入った。あとは後半偏重型の展開では外差し馬場の傾向も相俟って好走は難しいので淀みのない流れになる事と、スミヨンマジックが炸裂すれば。好走レンジは極めて狭い様に感じるので、3番人気のままであるなら寧ろ積極的に嫌いたい。

☆スカーレットカラー
府中牝馬S1着、前目で粘りこむ2.3着馬と対照的に後方から次元の違う脚で突っ込んできた。ピッチ気味の走法から緩い馬場も味方したか。ヴィクトワールピサ産駒の1,800m成績も良く、舞台適性も追い切りの具合も良く、何から何までハマった印象。稍重表記で前半1,000m58.3秒、ラップ推移だけで考えると前で残る方がしんどかったはずで、SのTS戦になった場合、他の馬もキレる脚を使ってくるので、TS戦になりやすいこの舞台ではパフォーマンスレベルが相対的に落ちてしまいそう。前走の圧倒的な末脚は眼を見張るものがあるが、距離の部分と位置取りの部分を克服する必要があり、前走同様後方から同じ様な脚を使うとするならば、Sペースでは前を捉え切れずも十分あり得る。決め手が非凡なので必ず印は必要。

☆クロコスミア
府中牝馬ステークス5着、直線では伸びない内を選択して失速。叩き良化型であり2年連続2着のここがメイチは明白。前々走の札幌記念は直線で進路をカットされて失速と小柄な馬なので、ごちゃつくとあまり良くないが逃げなくても力を発揮する粘りと勝負根性は牝馬では異常なレベルで、6歳ながら超高速馬場のVMを直線ラッキーライラックに抜かれながらも馬券内まで差し返す等、急激な衰えは感じさせない。データ的に6歳馬以上は消し要素も、本番仕上げのこの馬であればSのTS戦になる事を前提として好走する下地は十分ある。番手でも競馬ができるし、人気面を考慮すると、買いやすいと言える。鞍上乗り替わりを余儀なくされたのは明確にマイナス要素だが。

☆ウラヌスチャーム
京都大賞典7着、直線内に入りジリジリ伸びるも7着まで。一定のレベルの末脚はもっているが、爆発的なキレとは言えず能力的には牝馬限定G3重賞好走レベルというところか。鞍上マーフィーが積極騎乗と明確な馬場読みで新味を出せるかがポイントだが、マーフィー騎乗でなければ消しても良いかというところ。

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