覆面ドクター・英さんの競馬日記

覆面ドクター・英の 皐月賞 2023

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まずは桜花賞の回顧から。リバティアイランド強かったですね。1.6倍と人気でしたが、着差はそうでもなくても、後方から次元の違う末脚繰り出しての圧勝でした。馬券的には、◎××で持ってはいましたが、もっと厚く持っているところではなく、ちょっとがっかり。でもいいレースでした。リバティアイランドの母が短いところでの活躍だったので、オークス不安視する向きもあるようだが、キタサンブラックの母父バクシンオーで距離不安を言ってる人たちが見当違いだったように、長距離向き父×短距離母というのは、よくあるパターンで、オークスも同世代での能力比べだけに距離適性以前に力が上で当然有力。

次に2月以降もっとも資金注入しているWIN5の回顧を。3つ目の福島メインで11番人気の逃げ切り勝ちを拾えず、残念。先週コラムにも書きましたが、G1裏ではしょぼい騎手のペース読み間違いでの逃げ切り起きやすいのですが、この馬は普段逃げていない馬なので、ちょっと拾いにくかったです・・。

それでは、皐月賞の話へ。中山2000Mという、わりとトリッキーなコースだけに、ダービーの長い直線での攻防と違い、色々ごまかし効いて、馬券的には面白いし、スピード要するレースだけに個人的には、大好きなレース。近年パスしてダービー直行組も居ますが、菊花賞はさすがに長いのでパスもありですが、できれば世代のトップクラスは皐月賞とダービーでの対戦観たいものです。今年は、牝馬路線と違って、傑出した馬が居らず、大混戦で馬券的にもどこからでも入るのありでは。

恒例の全頭診断へ。

<全頭診断>
1番人気想定 ソールオリエンス:キタサンブラック産駒で、マイルの強豪だったヴァンドギャルド(父ディープインパクト)の半弟。ディープインパクトはサドラー系の繁殖牝馬とあまり相性良くなかったが、キタサンブラックは相性良いようで、この馬も、2戦2勝だが、まだまだ強くなりそうな感じがあり、前走の京成杯もなかなか強い勝ち方だった。3か月あいてどのくらい成長しているかだが、調教の動きも絶好で、京成杯みたいにコーナーで膨らんだりはもうしないのでは。

2番人気想定 ファントムシーフ:4戦3勝のハービンジャー産駒で、ホープフルS4着、共同通信杯勝ちとターフスポートの馬にはめったに居ない大活躍。ここまですべて良馬場での勝利だが、サンデーの血を全く持たず、母もサドラー系×デインヒルだけに、あまり時計早すぎるのはきついかも。また凡走したのがホープフルSで同コースだけに、ルメール騎手人気もありそうで、馬主的にもヒモまでにしようと思っている。

3番人気想定 トップナイフ:デクラレーションオブウォー産駒で、セール出身で動きは良かったが、正直早い時期向きっぽく、それほど期待されてない中、横山典騎手と息ぴったりで逃げたり先行したり、ここ3戦は京都2歳S、ホープフルS、弥生賞とすべて2着にまとめてきた。ただレース上手だがすでに8戦使っているように更なる上積みは厳しいのでは。既に購入額の4倍近くを稼いでおり、こういう馬を持ってみたい(笑)

4番人気想定 フリームファクシ:金子さんの馬で1.5億した母母ソニンクの良血馬。未勝利勝ち、1勝クラス勝ち、きさらぎ賞勝ちと3連勝での臨戦。ただルーラーシップ産駒だけに(個人的には好きな馬で種牡馬としてもっとやれると期待していたのだが)、不器用で中山2000Mを器用に立ち回れるかは不安。Dレーン騎手で余分に人気になりそうなのも妙味減だが調教の動き良く、川田騎手はダノンを選んだが、こっちも乗りたかったのでは。

5番人気想定 タスティエーラ:3戦2勝のサトノクラウン産駒で、新馬勝ち、共同通信杯4着、弥生賞勝ちと、一昔前なら主役級な成績だが、近年はトライアル使わない組も増え、弥生賞勝ちも、あまり直結しなくなった。評価としては、ヒモ程度が妥当か。調教の動き良く、早めに抜け出してもたせるやや地味な実力者の松山騎手騎乗も楽しみではある。

6番人気想定 ベラジオオペラ:ここまで3連勝で前走スプリングS勝ちのロードカナロア産駒。母はハービンジャー×エアデジャヴーという配合で、前走の重い馬場でも力強く差してきたように人気以上に実力ある馬では。横山武騎手から田辺騎手への乗り替わりだが、中山だけにむしろいいかも。間隔詰まるのでスプリングSは昔と違って本番とつながらなくなってきたが、調教の動き悪くない。

7番人気想定 ダノンタッチダウン:安田隆厩舎らしく、デビューから3戦ともマイルを使っていて、新馬勝ち、デイリー杯2歳Sで2着、前走朝日杯FSでも2着と好走。能力高いがマイル以下向きで、距離ごまかしてここで好走するのは難しいか。川田騎手だけに人気に当日もっとなりそう。NHKマイルCで狙いたい。

8番人気想定 タッチウッド:ドゥラメンテ×アドマイヤムーンという配合で、よその牧場の馬をセレクションセールで吉田和美さん名義となっている馬は能力高い事が多い。初戦ムーア騎手が乗って逃げて圧勝、前走共同通信杯では、出遅れるも、まくって直線先頭で最後差されるも2着と能力の高さみせた。まだまだのびしろありそう。武幸厩舎で、今回は武豊騎手で意思疎通もばっちりでは。

9番人気想定 シャザーン:金子さんの勝負服らしい、父ロードカナロアで母がエリザベス女王杯など勝って活躍したクイーンズリングというセレクトセールで2.4億した良血馬。友道厩舎らしく長めの距離を使われており、ロードカナロア産駒の典型的な短距離馬ではなさそう。前走2200MのすみれS勝ちもスタートでつまづいて、直線鋭くのびて勝ったが、短いところで活躍の両親だが、この馬はダービーの方が向いてそうで、皐月賞ちょっと忙しすぎるのでは。調教の動きは良い。

10番人気以下想定
マイネルラウレア:父がゴールドシップ、母がロージズインメイ×マイネルラヴといういかにもマイネル軍団らしい配合の馬。新馬、若駒Sと2連勝してきたが、相手がいかにも弱く、福島2000Mあたりが良い馬になっていくのでは。調教の動きも良いが大外ひいたのはマイナス。

ホウオウビスケッツ:新馬、1勝クラスと逃げて連勝して臨んだ前走スプリングSは逃げずに2着した。父マインドユアビスケッツがちょっと地味だけに人気になりにくいのかもしれないが、そこそこやれる馬では。ホウオウ軍団も近年、いい馬の購入に力入っており、勝ち星も伸ばしてきている。前行けるだけに、横山和騎手の腕こみで、穴で期待したい。調教の動きも引き続きよい。

ショウナンバシット:近年、金回りが良いようでショウナン軍団は高額馬次々購入しているがこの馬も2.8億の高額馬。未勝利と1勝クラスを連勝した後はすみれS2着、若葉S勝ちと馬主としては楽しめていそうだが、シルバーステート産駒らしく早い時期からスピードみせて勝ちあがるが、正直そう大物感が無く、購入額は全然回収できないのでは。調教の動きも悪くないし、いい枠引けたが、今回はデムーロ騎手というのは、あんまり合う印象ない。

グリューネグリーン:昨秋は未勝利勝ち、京都2歳S勝ちと活躍するもホープフルS11着、弥生賞8着と強い相手には、大きく負けてはいないのだが、着順冴えず。あまり進歩みられず、不要では。調教の動き悪くないが・・。

ウインオーディン:夏の新潟で未勝利勝ち、新潟2歳S2着と頑張った。共同通信杯は10番人気となめられながら出遅れて5着とそこそこ。エピファネイア×フジキセキという配合で、まだ強くなってくるのだろうが、ここは厳しいのでは。調教の動きよいがマイルくらいが向いているか。

ワンダイレクト:父がハービンジャー、母はディープインパクト×ワンカラット(重賞4勝のファルブラヴ代表産駒)でオーナーや厩舎もワンカラットと同じ。新馬勝ち、若駒S2着、弥生賞も出遅れながら2番人気3着とそれなりに頑張っている。そこそこやれてもいい底力あるのでは。調教の動きも鋭く、ヒモ穴には良さそう。

メタルスピード:早い時期から走るシルバーステート産駒ながら未勝利勝ちが5戦目と時間かかったが、母系が重厚な分、未勝利勝つとすぐに1勝クラスも連勝、前走スプリングSでも3着と好走。じんわり力を付けて来ていて、調教も動き良くヒモ穴には良いかと思っていたが枠が外過ぎか。

グラニット:ダノンバラード×フサイチコンコルド×ペンタイア×ノーリュートと母方はなかなか渋い配合のミルF生産馬。既に7戦して未勝利勝ちのみと、前走スプリングSで逃げて13番人気4着と頑張っているが、G1では不要。調教も普通の動きで特に激変なさそう。

ラスハンメル:9月の未勝利勝ちの後は7着、6着とパッとせず。ただ前走は楽に逃げれて若葉Sでハナ差の2着だった。シルバーステート産駒にしては長めの距離を使っているノーザンF生産馬だが、勝ち星は未勝利戦のみで、まだここでは荷が重い。調教の動きは良いが・・。

<まとめ>
有力:ソールオリエンス、フリームファクシ

ヒモに:ベラジオオペラ、タッチウッド、タスティエーラ、ファントムシーフ

穴で:ホウオウビスケッツ、ワンダイレクト

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