覆面ドクター・英さんの競馬日記

エリザベス女王杯・2021

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まずは先々週の秋の天皇賞の回顧から。レース的には三強の迫力あるレースでしたが、馬券的には、堅い決着で、さっぱりで、しかも三強も印つけた逆順でした。19年ぶりでシンボリクリスエス以来の3歳馬の勝利でしたが、どうしても長く競馬やってると、3歳秋はまだキツイと思ってしまうものですが、もう育成・完成の早まった時代となり、あっさり3歳でも通用するし、昨年あれだけ強く見えたコントレイルも、古馬になってからののびしろあまり無さそうだし、なんせ早くから能力全開、牡牝も差の無い時代になったんでしょうね。

それではエリザベス女王杯の話へ。このレースも3強といえるオッズが人気上位3頭とそれ以下がかなり離れた状況となりそうです。また三強で決まるかといえば、今回は阪神内回り2200Mでもあり、そうはならないのではないでしょうか。

それでは恒例の全頭診断へ。

<全頭診断>
1番人気想定 アカイトリノムスメ:アパパネの娘だけあり、じわじわ強くなって、桜花賞で4着、オークスで2着、そして三冠最後の秋華賞でとうとう勝ち切った。ただ、ここでもドンと来い、というほどまだ強くもない。母アパパネほどマイル寄りの適性でなく、この距離も平気そうではある。

2番人気想定 レイパパレ:春は6連勝で強い相手の揃ったG1・大阪杯を制して、宝塚記念でも3着と活躍。秋の始動戦のオールカマーでは1番人気で最後止まって4着に敗れた。かかる馬だけにこの距離は正直不向きなのだろうが能力でやれても良い、不安定な気性面から、圧勝も惨敗もありえる、相手関係よりも自身との戦いの、扱いの悩ましい馬。

3番人気想定 ウインマリリン:昨年のオークス2着馬で、今年は日経賞勝ち、前走オールカマーでも勝ち、強い牝馬の時代を象徴する一頭。先行力もあり安定感あるものの瞬発力無く、G1勝ち切るのは厳しいのでは。オールカマー勝ちの後に右肘の悪化があった話もあり、調教ではそこそこ動けているが、ちょっと不安も。

4番人気想定 ウインキートス:ゴールドシップ産駒らしいスタミナ型で今年は目黒記念勝ち、オールカマーでも2着と好走。スタミナ問われる厳しい流れとなったら浮上か。瞬発力で劣る分、ここではあまり買いたくない(G1や関西での実績乏しい丹内騎手という鞍上込みで)。

5番人気想定 テルツェット:アメリカで大仕事してきた叔母ラヴズオンリーユーの近親で8戦6勝と遅ればせながらトップクラスまで駆け上がってきた。マイルくらいでの実績が多いが能力で、ここでも三強に食い込めるポテンシャル秘めてるのでは。最近、復調傾向のMデムーロ騎手も大一番での爆発あるのでは。

6番人気想定 ステラリア:忘れな草賞勝ち馬だがオークスで13着、秋華賞6着と3歳トップレベルとは差がある印象だった。ただ伸び盛りの時期で、調教では豪快に動いており、ヒモには加えたい存在。

7番人気想定 デゼル:阪神牝馬Sを勝ったまでは良かったがヴィクトリアマイルで4番人気8着、秋になり府中牝馬Sでは2番人気16着と惨敗。体調的にも距離的にも厳しいか。調教は動き良く、かなりの良血馬だけに爆発的な力を発揮するかもしれないが・・。

8番人気想定 ランブリングアレー:今年は、1月に愛知杯で2着、3月に中山牝馬S勝ち、その勢いでヴィクトリアマイルで10番人気ながら2着と好走した。秋初戦のオールカマーは4番人気7着と微妙な結果で、好調期間途切れたかに思えたが、ひと叩きしての調教の動きかなり良く、鞍上に地味な実力者の吉田隼騎手を迎えられたのもよい。

9番人気想定 クラヴェル:マーメイドS2着、中京記念3着、新潟記念3着と結構強い相手でも好走しており(エピファネイア産駒はこういう惜敗タイプ多い印象)、血統的に母母ディアデラノビアらしく能力次第に発揮というところか。ヒモには加えたい。

10番人気以下想定
ソフトフルート:5月に3勝クラスを勝ち、マーメイドSで1番人気におされるも8着と敗れ、前走の新潟牝馬Sで2番人気2着と相手弱くてもイマイチな結果で昨秋の秋華賞3着の頃の輝きは戻らず。

シャムロックヒル:前々走は荒れるマーメイドSらしく50kgの斤量を生かして10番人気での勝利。前走は55kgとなったクイーンSでは10番人気9着と実力不足な感あり。

アカイイト:前々走で3着クラスを勝ち、前走の府中牝馬Sは7着ながら後方から鋭く差してきた。末脚は鋭いが出遅れ癖があり、阪神2200Mの適性はあまり高くなさそう。

コトブキテティス:3勝クラスを7番人気ながら勝っての参戦。追い込み脚質で阪神2200Mは向かない。

エアジーン:昨年6月のマーメイドSでは1番人気におされたように上り調子だった。そこで人気を裏切って5着に敗れて以降は、3勝クラスでも馬券に今年はなれない状況。ピーク過ぎた感あり、あまり期待できず。

ロザムール:中山牝馬Sで2着、七夕賞でも2着と道悪になるとローズキングダム産駒(スピードやや足りない印象)らしく、浮上してくる、道悪要員か。

イズジョーノキセキ:3勝クラスで前走2着と勝ち上がる手前まで来ていて、やや惜敗多いタイプでもあるが好走してもおかしくない、まだ伸び盛り。

ムジカ:1年半前の未勝利勝ちのみの1勝馬だが、昨秋はローズS2着や前走の新潟牝馬Sでも3着に来たりと、勝ち切れないものの、エピファネイア×ディープインパクト×サドラーズウェルズというスタミナありそうな配合でもあり、それなりに通用しても良い。穴で、

リュヌルージュ:昨年6月のマーメイドSで3着した後は7戦ともに惨敗続きで、距離変えてみたり、逃げてみたりしているが結果の出ない6歳秋の牝馬だけに、上がり目期待できず厳しい。

<まとめ>
有力:テルツェット、アカイトリノムスメ

ヒモに:クラヴェル、ステラリア、ウインマリリン、ランブリングアレー

穴で:ムジカ、イズジョーノキセキ

 ナイス!(26

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