藤沢雄二さんの競馬日記

アドマイヤウイナーが新馬勝ち♪~POG第8節~

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3頭が出走した先週のPOG戦線。
その中で函館の新馬戦に出走したアドマイヤウイナーが新馬勝ちを収めて、ウマニティPOGの今シーズン5勝目を挙げました。

【レース結果】
・7月23日 中京1R
△ドロウアカード 10着 1.36.2・良 (1着馬とのタイム差+0.0)
単勝オッズ 9.7倍(4番人気)
【採点:5.0】

2桁着順を喫したわりには採点が低くないじゃないかと思われるかもしれませんが、個人的には武豊騎手はベターな騎乗はしていたと思ったのと、この枠順じゃちょっとノーチャンスだったよね、というのがあるので【5.0】と判断しました。まあそれにしてもnetkeibaのドロウアカードの掲示板では『武豊叩き』が酷かったですけどね┐('~`;)┌

日曜日の中京の芝では馬場の真ん中から抜けてきた馬もいましたけど、ドロウアカードが走ったのは土曜日の朝イチですからね。
だいたい日曜日の最終レースだって『逃げた馬と内枠で前々のポジションにいた馬』の組み合わせでしたから、基本的に先週の中京芝の馬場は『内枠先行有利』の馬場だったと思っています。特に下級条件ではね。
だから武豊騎手が比較的内目の位置取りに拘ったのも納得。レース前には“極端な外差し”希望ではありましたけど、レース前のエントリーに書いたように4~8番枠を希望していたワケで、16番枠を引いたからには「シャダイカグラしちゃえ」って思っていたくらいだから、ああいう乗り方になったのも武豊騎手がしっかり考えていた証拠だと思います。
ただ、出遅れ気味のスタート→最後方から内ラチべったりというのはダイワメジャー産駒には合わない戦術だっただけ。

じゃあ、なんで合わない戦術を採ったの?ということになるんだけど、結局16番枠からならロケットスタート以外に手の打ちようがないわけで。
向正面に入ったところで前々のポジションを取りに行った7枠両馬は揃って大敗しているわけで、だから必ずしもベストではなかったかもしれないけど、0.9秒差で踏みとどまったと思えば策は施したと思うのよ。

このレースの勝ち馬もダイワメジャー産駒だったのだけど、ドロウアカードの上がり3ハロンの35.2秒は勝ち馬と同じなので、結局は位置取りの差になってしまうのだけど、それはイコールで枠順の差(勝ち馬は5番枠)でもあるわけで…。
だからドロウアカードの持つ資質というのも『ダイワメジャーらしさ』にあるのではないかと。

新馬戦の後で乗っていたルメールが「マイルでも大丈夫」とは言っていたものの、やはりそれは条件付きなわけで『内枠を引く』とか『京都の内回り』とかある限定される気はします。
で、netkeibaの掲示板には『ルメールじゃないと…』みたいな意見が散見されましたけど、そのルメールが乗った新馬戦とてゲートが速かったわけではなく、内枠だったから上手くリカバーできたようなものであって、今回と同じ状況でルメールが乗っていたところで劇的に結果が違ったとは思えない。

今後の課題というのはやはりスタートでしょうね。ポンと出られないとダイワメジャー(産駒)らしさを発揮しにくいでしょう。
それと今回は442kg(-4kg)でしたけど、姉同様に460kg台で競馬を使えるようになってほしいですね。そうなれば推進力も出てくるでしょうし、今回はデキ落ちではなかったにしろ少なくとも新馬戦から上積みがあったとも思えません。
どのみち優先出走権もないので、阪神芝1400mで牝馬限定の未勝利戦があるならそこを目標にすることになるのでしょうけど、京都開催まで待ってもいいかもしれません。

新馬戦での勝ち馬は中京2歳Sも連勝しましたし、今回の未勝利戦の2、3着馬は同じ新馬戦で着外だった馬が巻き返したのを思えば、新馬戦のレースレベルが決して低かったわけではないので、ドロウアカードの巻き返しは十分に可能でしょう。課題が見つかったことをポジティブに考えたいところです。

・7月24日 函館5R
☆アドマイヤウイナー 1着 1.50.8・良 (2着馬とのタイム差-0.2)
単勝オッズ 2.7倍(1番人気)
【採点:7.5】

“2頭出し”となった函館の新馬戦。
まずは勝ったアドマイヤウイナーから。

発走の30分くらい前のオッズを見たら戸崎騎手のディアマイラブが1番人気だったので、最終的にアドマイヤウイナーが1番人気になっていたことには驚きましたが、とにかくワークフォース産駒のイメージを覆す勝利だったかと。
内枠を引けたのが大きかったとはいえ、向正面からジワジワと上がっていって、4コーナーでバテた馬を捌くのに手間取ったものの直線でスパーンと差し切りというのは初年度のワークフォース産駒にはなかった勝ちっぷり。
初年度のワークフォース産駒を見ていた限りでは『勝ちパターン』は前々での押し切りが多かったように感じていました。差す競馬だとどうにもジリ脚で2~3着になってしまう。
なのでドラフトで指名した時は、同じ須貝厩舎のアドマイヤエイカンが函館の新馬戦を勝った時が岩田騎手で逃げ切りだったので、まさにそのイメージだったんですね。新馬戦で岩田騎手が乗ってくれないかな~と思っていたのがオークスの頃。
調教量は豊富だったけど、栗東での併せ馬では1度だけ併入があっただけであとは遅れていたので、余計に勝つなら逃げ切りだと思っていたんです。
それがスパーンと差し切るんだから競馬はわかりませんw
とにかくワークフォース産駒の過去にない勝ち方をしたこと、そして『須貝厩舎の函館芝1800mの新馬勝ち』を思うと先々に大きく期待をせずにはいられません。

そうなると次走は?と思うわけですが、須貝厩舎にはその前の週の新馬戦を勝ったトリオンフがいて、この馬は札幌2歳Sに出走することを決めているようです。まあ馬主のKTレーシングさんは札幌の方みたいですから地元で重賞挑戦という意向もあるのでしょう。
もちろんアドマイヤウイナーも新馬勝ちによる優先出走権を手にしたので「重賞ですから」ということで直行することも可能なんでしょうけど、トリオンフの方が先に勝ったこと、馬主さんの地元ということを勘案すると“大人の事情”が絡んできそうな推測は立ちます。
レース後の須貝調教師のコメントを抜粋すれば
・洋芝は合っている
・まだまだ良くなる
そして
・岩田騎手はこの後、小倉競馬に転戦
・須貝厩舎はキーンランドCのシュウジをモレイラ騎手に依頼
この辺を総合すると『モレイラ騎手でコスモス賞』というのは透けて見えてきますよね。
まあ個人的な希望ではあるのですけど(^^;

でもコスモス賞を勝てば札幌2歳Sへの“2頭出し”も筋は通るよね。
そしてコスモス賞に出てきそうな馬って何かいます?
ワークフォース産駒は重賞はおろかオープン特別勝ちもまだないので、まずは箔をつけるという意味合いも必要でしょう。

なのでコスモス賞を使ってほしいものです。


・7月24日 函館5R
☆オメガドラクロワ 3着 1.51.2・良 (1着馬とのタイム差+0.4)
単勝オッズ 4.9倍(2番人気)
【採点:6.0】

同じレースで3着だったのがオメガドラクロワ。
今度はオメガ目線でこのレースを振り返ると、やはり大外枠が痛かった。勝ったアドマイヤウイナーが2番枠、2着馬も1番枠でしたものね。
五分のスタートから積極的にポジションを取りに行ったのは悪くないとは思うけど、1コーナーから2コーナーにかけてずっと外に振られて向正面に入る頃には普通に内を通っていたアドマイヤウイナーの方が前にいるんだもん。で、そのまま4コーナーを回ってくるまでずっと外目のところを走っていて、わりと馬場の内側を走れたのは直線でアドマイヤウイナーの後ろに入ったところだけ。これで0.4秒差だから枠順の差は相当に大きい。勝ちに等しい内容というのは言い過ぎかもしれないけど、次は確勝級じゃないかと思っています。
で、優先出走権を得たところで、堀厩舎は札幌記念にモーリスをモレイラ騎手で使うわけですから、オメガドラクロワも続戦して未勝利戦をモレイラ騎手でということになるのではないかと。いや、そうなってほしい(切実)
札幌のうちに1つ勝っておけば一息入れて秋の東京、百日草特別をムーアで…なんてプランも見えてくるでしょうし、ここは続戦希望です。

【近況】
中京の新馬戦を除外になったファームフェイスですが、日曜日の栗東ではCWコースで15-15程度の併せ馬をしていました。日曜日のCWって確か左回りだったかと思うので、おそらく新潟に矛先を向けるのでしょうね。騎手は誰になるのでしょうか?


さて、8週を終えた時点で
主戦場のPOG:4-0-1-3/8
ウマニティPOG:5-1-1-2/9
☆:2-0-1-1(主戦場のPOGでもウマニティPOGでも指名)
★:2-0-0-2(主戦場のPOGでは指名できたがウマニティPOGでは落札できなかった)
△:3-1-0-1(ウマニティPOGで指名)
ということで延べで7勝しているんですけど、ここまでがスゴく難しかった印象です。
そりゃ主戦場のPOGの方で夏競馬をノーミスで勝てれば左うちわなんですけど、それなりに結果を残せたのはラッキーでした。
ただこれをラッキーだけで片付けるのではなく、この経験を来シーズンにフィードバックさせていかないと。
身も蓋もないかもしれないけれど、ノーザンF産の馬の見極めが大きなポイントになるかと。『7勝』全てがノーザンF産の馬なんですが、種牡馬の内訳は
・クロフネ×2
・マンハッタンカフェ
・ハービンジャー
・ルーラーシップ
・ダイワメジャー
・ワークフォース
と来ているので、ディープインパクトとキングカメハメハの両巨頭の下のゾーンを丁寧に調べていくのは大事ですね。その辺は意外とマークも薄そうだし。
で、ノーザン勢で地盤固めをする一方で、社台Fとかその他の有名どころの牧場から、むしろ秋デビューで大物感のある馬を狙ってみるのが良さそうな気がします。

一応、これは覚え書きまで。

この日記へのコメント

藤沢雄二 藤沢雄二|2016年7月27日 22:05 ナイス! (0)

>mizumizuさん
情報提供、ありがとうございます。

んんっ、トラストってウインオスカーの下なのか。
なるほど、それなら芝を求めてというのもわからないでもないです。

マイネルザウバア……(検索中)

ふ~ん、福島の新馬戦を勝った馬ですね。
血統的には面白そうな馬ですね。
ただ福島組だと思うと▲ぐらいの評価になるのかな。

サトノアリシアは未勝利勝ちだから使う可能性はありそうですね。
確かにタガノアシュラのいい物差しにはなりそうですね。
ただ牝馬だから新馬→中1週→未勝利→中2週はいくら滞在競馬でもキツくないですかね。
クローバー賞の可能性もあるかもしれませんね。

あっ、アメリカズカップは秋に備えるそうですよ。
既に放牧に出てます。
この馬はダンビュライトとの兼ね合い次第のようですよ。

Grecale|2016年7月27日 21:53 ナイス! (1)

はい、そのトラストです(笑)
全兄のウインオスカーが芝1600の新馬勝ち→骨折→秋明菊賞で2着なので
芝を走る素地は持っていても不思議ではないですが…まあ力量を拝見ってところでしょうかね

中央勢だとトラストと同じスクリーンヒーロ産駒のマイネルザウバア
が出走を予定していますね
後はアメリカズカップやサトノアリシアが出走してくるかもしれません
サトノアリシアが出てくれば、札幌2歳Sに出てくるタガノアシュラの良い物差しになるので
ぜひとも出走してもらいたいです

藤沢雄二 藤沢雄二|2016年7月27日 6:15 ナイス! (1)

>mizumizuさん
おはようございます。

トラストって、あの川崎の馬でしょ?イギリスダービーに登録しているとかいう。
個人的にあの馬は全然怖くないです。
それだったら道営勢の方がよっぽど怖い。

そうじゃなくて中央勢でコスモス賞を使いそうな馬は何かいたかな~と。
いずれにしてもフルゲートになるレースではないから、使ってくれないかな~と思うところです。

ダイワメジャー産駒はソコソコ、サイズがないと動かない印象はありますね。
牝馬でも最低でも460kgぐらいはほしいかな、と。

ドロウアカードがそこまで増やすとなると京都まで待たないといけないかとは思います。
もう少し大きい馬だと思っていたんですけど…(^^;

その点、オールポッシブルは464kgで新馬戦を迎えたので、最低限のサイズはクリアしているのかな、と。

今まで馬体重はあまり気にしていなかったので、来シーズンの指名馬選びでは考慮してみます。

Grecale|2016年7月26日 22:48 ナイス! (2)

仮に新馬戦での勝利数という項目があれば全ワールドでトップに立てそうな
勢いですね


コスモス賞はトラストが出走を予定してます
あのレースはマイネル系列の馬が極端に強くて毎年連に絡んでいまして…

マイネルサクセサーやマイネルサグラのようにその後
故障することもあるのですが無事なら出世する馬も出てくるレースです

ダイワメジャー産駆は馬体重が470kgくらいないと実力が発揮できない
印象があるので、ドロウアカードはひとまず休養を入れた方がよさそうですね
1戦ごとの消耗が激しい産駒ですし、秋に+10~20くらい増やして再戦しましょう!

藤沢雄二 藤沢雄二|2016年7月26日 12:41 ナイス! (3)

>SHYUさん
いやいや、今シーズンはハマっているだけですよ(^^;

昨シーズンだと7月にまとめて新馬勝ちがありましたけど
大半の勝ち上がりは未勝利戦でした。

一昨年も8月に未勝利戦をパタパタと勝って流れを作れた感じで
こんなに新馬戦を勝っているのは最近はなかったですよ。

自分なりに今シーズンの強化目標には「新馬勝ちを増やす」というのは考えてはいましたけど
具体的にどこをテコ入れしたというのはないですよ(^^;

実際、どっちに期待していたかというと
『いかにも負けそうな高額馬』の方だったのですけどw
『いかにも来そうなアドマイヤ』は仰る通りで昨年の函館2歳Sの日の新馬戦の勝ち馬と同じ
ワークフォース×ダンスインザダークの配合です。

その記憶があったので指名したことは確かです。

ローカル開催だと偶然馬主さんと居合わせることもあるんですね。
なかなか興味深いお話です。

「どちらもダメ」とのことでしたけど、そもそもどれくらい勝算があったのでしょうね?(コラッ

不的中にもほどがある 不的中にもほどがある|2016年7月26日 12:17 ナイス! (3)

またまた新馬勝ちおめでとうございます

こうなってくると、もはや因果は逆転し
・新馬勝ちした馬を藤沢雄二さんが指名していた
ではなく
・藤沢雄二さんが指名しているから新馬勝ちした(良い後押しも発生しやすい)
という印象になっている昨今です

つまり
・藤沢雄二さんのミスターロンリーの入札負け
をとても悔やんでいます
(結果、藤沢雄二さん指名馬に新馬戦で負けるオチ...)

~~~

報告の通り、このレースは現地観戦でしたが、新聞開いた時の直感としては
・いかにも負けそうな高額馬
VS
・いかにも来そうなアドマイヤ
って印象でした(馬券は買わず)

高額馬の方がなんとか馬券に絡めたのは、こちらも藤沢雄二さん指名馬だったからかぁ、と、本日記を見て思った次第(笑)

そういえば、昨年の函館最終週の1800の新馬戦もワークフォース(牝)が勝ったんですよね(三田氏馬←この後確保したので記憶しています)

2着が人気だったヴァンキッシュランで、確かに、逃げての楽勝でした

~~~

ちなみに、コレも自分の日記へコメントした、このレース関連エピソードです

夕食していた店で、この新馬戦に馬を使ったある(現実の)オーナーの方と偶然一緒になりました(驚)

「今日はメインと新馬に使ったケド、どちらもダメだった」

と言っていました
(実は上記セリフでどなたなのかは解ります)

お店の常連さんの雰囲気でした
お店の方には「会長」と呼ばれましたねぇ
(その他、お店の詳細や聞こえてきた話しは大人としてオフレコで(笑))

藤沢雄二 藤沢雄二|2016年7月26日 10:05 ナイス! (4)

>★阪神競馬★さん
お褒めいただきありがとうございます。

まだ序盤戦ですので、順位は二の次ですけど
今のところは概ねプラン通りに事が進んでいる感じです。

★阪神競馬★ ★阪神競馬★|2016年7月26日 8:50 ナイス! (6)

おめでとうございます。

現在ランキング3位凄いです。

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