グリーンセンスセラさんの競馬日記

【弥生賞(G2)展望】

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【弥生賞(G2)展望】皐月賞の切符を懸け「王道トライアル」に素質馬が集結!昨年のダービー馬マカヒキに続く「主役」は現れるか!?─GamblingJournal ギャンブルジャーナル /2017年02月26日 7時00分
http://biz-journal.jp/gj/2017/02/post_2689.html

今年もクラシック戦線の本番開幕を告げる皐月賞トライアル弥生賞(G2)の季節がやってきた。

 昨年、朝日杯フューチュリティステークス(G1)で上位を分け合ったリオンディーズとエアスピネルが激突。しかし、軍配が上がったのは若駒S(OP)を異次元の末脚で快勝してきたマカヒキだった。昨年のダービー馬である。

 そんな昨年だけでなく、毎年のようにクラシックの中心たる実力馬が顔を揃える弥生賞。そんな競馬人に「春」の訪れを告げるレースに、今年も世代の頂点を狙えるだけのハイレベルな素質馬が集結した印象だ。

 中でも、出走して来れば中心視確実のブレスジャーニー(牡3歳、美浦・本間忍厩舎)は、世代唯一の重賞2勝馬とあって一歩抜けた存在か。

 サウジアラビアロイヤルC(G3)で負かしたダンビュライトがきさらぎ賞(G3)3着、東京スポーツ杯2歳S(G3)で負かしたスワーヴリチャードが共同通信杯(G3)制覇と、実績面を考慮してもこの馬が世代を牽引する立場にいることは間違いない。

 ただし、ブレスジャーニーは父が日本でほぼ実績のないバトルプラン。わずか250万円で取引された"雑草"で、決して恵まれたバックボーンがあるわけではない。

 ここまでの活躍がすでに「奇跡的」といえる存在だが、東京スポーツ杯2歳Sで重賞2勝目を上げて以降、ダメージの回復に手間取っている状況だ。ただでさえ小柄な400㎏台前半と乏しい馬体重が戻らず、現在も慎重な調整が重ねられている。

 この弥生賞の出走に関しても流動的で状態が整わない場合は、2週後のスプリングS(G2)にスライドする可能性もありそうだ。近代競馬でこういった"弱者"の活躍は、零細牧場の大きな希望にもなるだけに是非ともクラシックを盛り上げてほしい存在。まずは万全の態勢での復帰が望まれる。

 ブレスジャーニーが回避した場合、主役を務めるのは京成杯(G3)を完勝したコマノインパルス(牡3歳、美浦・菊川正達厩舎)か。

 デビュー2戦目の葉牡丹賞(500万下)で、後のホープフルS(G2)の覇者レイデオロに完敗を喫したが、前走の京成杯ではきっちりと巻き返し。2勝目を重賞初制覇で飾り、クラシック戦線に浮上してきた。

 大きなスケールこそ感じさせないが、とにかく自在性があり器用な馬。そして、トリッキーな中山コースでは、得てしてそういった高いレースセンスがものをいう。前走の京成杯でも最初は後方でじっくりと脚を溜め、勝負所で一捲り。直線入り口で先頭を射程圏に捕らえると、最後はしっかりと抜け出した。着差こそクビ差だが、それ以上の強さを感じさせたレースだった。

 コースが中山の2000mから替わらない以上、当然ながら優勝候補に相応しい馬。主戦の田辺裕信騎手も今年は一皮むけた感もあり、混戦のクラシック制覇があってもおかしくはない存在だ。

 昨年の京都2歳S(G3)の覇者カデナ(牡3歳、栗東・中竹和也厩舎)にとって、最大の朗報は主戦の福永祐一騎手が復帰したことかもしれない。

 重賞ホースでありながら、その能力が疑問視されているのは、例年の京都2歳Sの勝ち馬がその後さっぱりだからか。しかし、このカデナの場合は2走前の百日草特別(500万下)で2着に敗れたものの、勝ったアドマイヤミヤビが2月のクイーンC(G3)を完勝した。そのため、直線で狭くなるところがありながらも0.1秒差の競馬に持ち込んだことが逆に評価されている。


 その能力の裏付けとなったのが前走の京都2歳S。中団から上がり最速の33.6秒の末脚で突き抜けると、楽な手応えで重賞初制覇を飾った。その時に騎乗していた福永騎手が、落馬負傷から復帰。本番を見据えてコンビが継続できたことは、大きなプラスになりそうだ。

 昨年の2歳王者リオンディーズの全弟で、日米オークス馬を母に持つ超良血馬グローブシアター(牡3歳、栗東・角居勝彦厩舎)は、軌道に乗りさえすれば一躍クラシックの主役になれる大器だ。

 全兄に2歳王者、半兄に菊花賞(G1)とジャパンC(G1)を制したエピファネイヤ、母に日米オークス馬のシーザリオがいる日本でも屈指の名血。管理する角居厩舎ら陣営の話では奥手の傾向がみえるらしいが、現時点でどこまで成長しているか注目だ。

 前走のホープフルSは内容こそ完敗の3着だが、勝ったのはここで中心視されているコマノインパルスに完勝したレイデオロ。2着も京成杯でも3着したマイネルスフェーンだけに、それほど悲観する状況ではない。

 新パートナーに川田将雅騎手を迎えて、仕切り直しとなる今回。3着以下に敗れれば、クラシック出走が危うくなる立場だけに試金石の一戦だ。

 2戦2勝のダイワキャグニー(牡3歳、美浦・菊沢隆徳厩舎)は、ここにきて評価が急浮上している存在だ。

 無敗の存在ながら、デビュー戦が5番人気、2戦目のセントポーリア賞(500万下)が6番人気と、決して評価が高い訳ではなかったダイワキャグニー。しかし、セントポーリア賞で負かしたエトルディーニュが、評判馬の揃った共同通信杯で2着に好走したことで一気に評価を高めた。

 地味で目立たない印象だが、血統は父キングカメハメハに母父サンデーサイレンスとまさに王道配合。未だ主役不在といわれている今年の牡馬クラシックだけに、こういった"脇役"がスターダムにのし上がってもまったく驚けない。

 他にもきさらぎ賞3着のダンビュライト、福寿草特別(500万下)で評判馬のエアウィンザーを下したサトノリュウガ、こぶし賞(500万下)を勝ち上がったマイスタイルなど、伸びしろがありそうな伏兵陣もエントリー。

混戦のクラシックを一刀両断し、ここで「主役」の登場なるか。例年通りの素質馬が顔を揃えた王道トライアル弥生賞(G2)は、3月5日(日)の15時45分に発走予定だ。

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