とらきち社長さんの競馬日記

日本ダービーのレース傾向と注目馬

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今年もダービーは皐月賞組の上げ下げとその他の路線がどこまで割ってこられるかの構成。ダービーに向けてどこまで上積みがあるかを考える必要があります。ダービーのレース傾向という視点からは少しズレますが、今年の皐月賞の大きな特徴はラスト2F→1Fが加速ラップだったこと。これがソールオリエンスの強さを表していると思います。では、これまでの皐月賞で加速ラップを踏んで優勝した馬もダービーで好成績を残したのかというと少し話が変わってきます。もちろん、加速ラップと一言で言ってもレースの流れによって価値は全く違ってくるので精査は必要ですが参考までに書いていきたいと思います。

皐月賞レースラップのラスト2F→1Fが加速ラップまたは失速なしだった年の優勝馬のダービーでの成績(2000年〜2022年)
・2019年サートゥルナーリア
→ダービー4着
・2018年エポカドーロ
→ダービー2着
・2013年ロゴタイプ
→ダービー5着
・2012年ゴールドシップ
→ダービー5着
・2005年ディープインパクト
→ダービー1着
・2002年ノーリーズン
→ダービー8着
・2000年エアシャカール
→ダービー2着

ダービーも制して2冠を達成したのは名馬ディープインパクトのみで2着はあるもののなかなか振るわない結果になっています。考えられる理由の一つとしては中山で加速ラップまたは失速しないラップを踏める馬は小回り向きのギアチェンジ能力が高く、長くトップスピードを使う能力が求められやすくなるダービーでは適性の方向性が違うというところでしょうか。実際同じ期間で有馬記念の方も見たところこのラップを踏めていたのは2011年オルフェーヴルと2019年リスグラシューでした。オルフェーヴルは言わずと知れた三冠馬でもちろんダービーを制覇(皐月賞は震災の影響で東京開催の年)、リスグラシューは東京でのG1制覇はなく、宝塚記念→オーストラリアG1→有馬記念という小回り・内回りG1で活躍しました。ソールオリエンスがダービーも勝つようであればディープインパクトやオルフェーヴルといった名馬のレベルに達するギアチェンジ能力とトップスピード持続力がある馬ということになると思っていいのではないでしょうか。
逆転があるとすれば

2019年
1着ロジャーバローズ(京都新聞杯組)
2着ダノンキングリー(東京重賞制覇歴有)
2018年
1着ワグネリアン(東京重賞制覇歴有)
2013年
1着キズナ(京都新聞杯組)

というようにそもそも他路線からダービーに臨む馬、もしくは東京に適性がありギアチェンジ能力が求められる質の皐月賞では能力をフルに出せなかった馬の逆転が目立ちます。今年は前者であればサトノグランツ、スキルヴィング、後者であれば共同通信杯を制しているファントムシーフが該当馬になります。果たしてソールオリエンスは三冠馬の器にあるのか、それとも他馬の逆襲か。やはりダービーは予想する側も一週間ワクワクしますね。

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