覆面ドクター・英さんの競馬日記

皐月賞・2021(桜花賞の回顧も)

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まずは桜花賞の回顧から。今回は馬券の買い方も◎〇△だけに上手くいって、ガツンと稼げました。ソダシは2か月前から在厩調整でのパワーアップという、外厩調整が全盛で直前入厩が全盛の今では珍しいパターンでしたが、須貝調教師は馬づくり自信あったんでしょうね。須貝師は騎手としては地味めな中堅騎手でしたが、父親から受け継いだ馬造りの力量は、今の調教師の中でも、かなり高いレベルにあるのではないでしょうか。騎手時代は減量大変だったのが容易に想像つく体重に今はなられてますが(笑)外厩もいいのですが、自分で調整したい調教師に、それも認める馬主さん増えれば、より競馬が楽しくなるんじゃないでしょうか。〇サトノレイナスは良馬場だけに、鋭い末脚繰り出しましたが、やはりスタートダッシュが良くないのは相変わらずでした。△ファインルージュは例年なら要らないフェアリーS組でしたが今年はハイレベルだったように、トライアル含め、使い方が変わってきた印象です(ぶっつけ、リステッド競走経由など有りで王道トライアルは必ずしも使わないのかもしれません。消耗や権利取りの事や本番への間隔など色々考えてなんでしょうね。)

それでは、皐月賞の話に。牝馬と違い、牡馬クラシック路線はなかなか難しいと思います。重賞でも1番人気馬がコロコロ負けてばかりでした。2歳G1から振り返ると、朝日杯FSは、未勝利を勝ったばかりのフランケル産駒のグレナディアガーズが7番人気ながら勝ってしまい1番人気だったレッドベルオーブは3着に敗れたがグレナディアガーズは3月はファルコンSを使ったようにマイル以下で使っていくよう。ここで2着したステラヴェローチェは2月の共同通信杯は1番人気に推されたが5着と冴えず。この共同通信杯を制したエフフォーリアが人気となりそうではある。確かに三連勝だが新馬戦しか1番人気に推されて来なかったように断然強いというほどでもない印象。本来1番人気に推されるべく歩んできたダノンザキッド(新馬から三連勝で昨年末のホープフルS勝ち)だが、弥生賞で断然の1番人気ながら3着に敗れてしまい、ここに来ての成長いまひとつなのかなあ、という状況。振り返るとホープフルSのレベルが実はそうでもなかったのかもという2着以下の馬のそれ以降の成績でもある。では恒例の全頭診断へ。

<全頭診断>
1番人気想定 エフフォーリア:押し出された感のある(笑)1番人気馬。エピファネイア×ハーツクライという配合で、新時代を感じさせるサンデーサイレンスの4×3を持ち、母母母はヒシアマゾン(強い牝馬の元祖ともいえる存在)の母でもあり、底力もありそう。1勝クラスは2番人気で勝ち、前走の共同通信杯も4番人気で勝ったように人気になりにくいタイプなのかもしれないが、それほど期待されてこなかった裏返しでもあり、あまり緊張しなさそうな(笑)横山武騎手も、ここであっさり皐月賞勝てるかというと微妙な印象。

2番人気想定 ダノンザキッド:完成度が高く2歳G1を制したが弥生賞では最後の直線の伸びもジリジリで休み明けなど含めても正直物足りない内容だった。半兄ミッキーブリランテが1400Mからマイルあたりで良いのと安田隆厩舎だけあり、体型も短いところ向きに見え、NHKマイルCで狙いたい。

3番人気想定 ディープモンスター:前走のすみれSは、大きくよれてすごいロスありながらも完勝してきて能力の高さみせた。ただこの三戦ともに少頭数競馬を使ってきていて、DMMの馬だけにキタノコマンドールがすみれSまでは強かったのが思い出される。能力高いが器用さとスピードを問われる皐月賞向きではない。

4番人気想定 ヴィクティファルス:新馬勝ち、2戦目の共同通信杯はエフフォーリアの2馬身半差の2着、スプリングSは3番人気ながら人気のボーデン(3着)を破り重賞勝ちと、やや地味ながらここまで3戦2勝2着1回で皐月賞までたどりついた。実力上位組だが突き抜けた強さでもない。

5番人気想定 ステラヴェローチェ:2歳時は新馬勝ち、サイジアラビアRCも3馬身差完勝だった。朝日杯FSは2番人気2着、共同通信杯は1番人気5着と冴えず。ただ連勝したはじめの2戦が道悪競馬だったので、バゴ産駒だけに道悪なら激走あるかも。

6番人気想定 グラティアス:レシステンシアの下で父がダイワメジャーからハーツクライとなり、よりクラシック向きと思われる。新馬、京成杯と連勝して3か月休んでのぶっつけ本番。昔なら要らないローテだが、早い時期に賞金稼げたので成長促すために時間とれた、というのが実際では。調教の動きも鋭くセレクトセールで2.5億の値がついた本領発揮あるのでは。

7番人気想定 オーソクレース:母母がダートの超大物出すクリソプレーズだけに、父もエピファネイアだけにダート使ったら強そうだが、2着に負けたホープフルSもランドオブリバティの暴走(逸走)の影響もあり、底力ある血統だけに巻き返し期待できる。

8番人気想定 ヨーホーレイク:母母クロカミのディープインパクト産駒でおなじみの金子さんの勝負服。新馬、1勝クラスと連勝してホープフルSでも3着まで来た。きさらぎ賞はラーゴムの2着とそれなりの成績。ただ4戦中3戦で出遅れており、近親も晩成傾向でもあり、良くなるのはもっと先か。

9番人気想定 ラーゴム:4戦2勝2着2回と、決め手不足な感じがあるが先行してロスの少ない競馬できる強みあり上位に来てもおかしくない。

10番人気以下想定
レッドベルオーブ:昨秋は未勝利とデイリー杯2歳S勝ちと連勝して1番人気に推された朝日杯FSでは3着止まりだった。兄弟がマイラーなので、この馬も本質的にはマイラーなのかもしれないが皐月賞はマイラーが活躍することもあり、この馬も激走あってもおかしくない。

アドマイヤハダル:4戦3勝で若葉Sを制した。少頭数での競馬が多かったのがやや不安ではあるがロードカナロア産駒だけにクラシックだと人気落しそうだが距離はちょうどよい2000Mでこの馬も圏内では。

タイトルホルダー:小さなステイヤーのメロディーレーンの半弟だけありスタミナ豊富で前走は横山武騎手が絶妙の逃げでスタミナ生かして逃げ切り弥生賞を勝った。ただ田辺騎手の乗り替わりもあり前走みたいに楽に逃がしてくれないのでは。

アサマノイタズラ:スプリングSで7番人気2着と激走したがヴィクトワールピサ産駒らしく道悪が良かったようで、その前は1勝クラスでも負けてたように良馬場なら厳しいのでは。

シュヴァリエローズ:昨秋は萩S勝ちあるが以降、ホープフルSで5着、メンバー手薄だった若葉Sで3馬身離された2着とトップクラスとは少し差があるのでは。

ボーデン:未勝利勝ちが6馬身ちぎったので、次戦のスプリングSは1番人気に推されるも道悪が良くなさそうだったのもあり3着敗退。母母アドマイヤグルーヴで底力ありそうだし、父ハービンジャーもダンチヒ系だけに前回コラムでもあげた〇×パターンはありえて、ここでの巻き返しあっておかしくない(良馬場なら)。

ワールドリバイバル:前々走は小倉で10番人気ながら1勝クラスを勝ってみせたが前走スプリングSで10番人気6着というのが現在の妥当な力関係と思われる。

イルーシヴパンサー:新馬勝ちの後は1勝クラスで2着、2着と足踏み。前走スプリングSは4着とゆっくり力つけてきているのかもしれないが、まだこれからの馬では。

ルーパステソーロ:3戦目でようやく未勝利勝ちの後は1勝クラスを勝てないというか二けた着順も2回で力不足明らか。

<まとめ>
実力拮抗の大混戦と思われ、10頭くらいはチャンスありそうな状況で絞り込みは、また週中にでも、つづきの競馬日記書く予定。

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