グリーンセンスセラさんの競馬日記

阪神JFはソウルスターリング 圧倒・唖然やったね。 デビューは凡走でレースで1番人気支持でものが違ってたソウルスターリング。

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【怪物フランケルの「日本制圧作戦」第1弾】阪神JFはソウルスターリングが制す!たったワンステッキで2歳女王の座を手に入れた「血の力」━ Gambling Journal ギャンブルジャーナル/2016年12月11日 22時00分00秒

 2010年台初頭に英国競馬を席巻した「怪物」の血が、ついにその牙を日本に向けた。

 11日に阪神競馬場で開催された第68回阪神ジュベナイルフィリーズ。素質の高いメンバーが集結し、2歳女王を決めるに相応しい大一番を制したのは、新種牡馬フランケル産駒のソウルスターリングだった。

 最終オッズは1番人気とはいえ単勝2.8倍。圧倒的な人気にならなかったのは、新種牡馬ゆえの不安もさることながら、初の多頭数&関西輸送、マイル短縮、窮屈な1枠2番など懸念される項目が多く、競馬ファンの大部分が絶対的な信頼を置いていなかったことの表れだろう。

 レースはゲートが開く前から、ソウルスターリングにとって厳しい競馬となった。先にゲート入りしていた2枠3番のエムオービーナスのテンションが高く、何度も立ち上がってしまう落ち着かない素振りを見せていたのだ。周りのテンションに引きずられて力を出せなくなることは、競馬において珍しいことではない。まして、まだ精神的に幼さの残る2歳牝馬ならなおさらだ。馬券を買っていたファンは気が気でなかっただろう。

 そんなファンの心配は杞憂に終わり、エムオービーナスがスタートと同時に立ち上がって大きく出遅れる中、ソウルスターリングは動じることなくまずまずのスタートを切った。レースは序盤、2連勝中の逃げ馬アリンナがハナを奪って主導権を握る展開。隊列はスンナリ決まり、前半3F34秒7のほぼ平均的なペースを刻んでいる。

 ソウルスターリングは楽々先団に取り付くと、ラチ沿い3、4番手の好位を確保。道中は動きもなく進み、スムーズな流れで直線へ。この時、鞍上ルメール騎手の手応えは抜群だった。ラチ沿いのスペースを突いてインから抜け出し、残り200mで先頭へ立つ。それでも、まだ脚色には余裕が感じられた。

 最後の最後に外から2番人気のリスグラシューが追い込み、ちらりと目線をやったルメール騎手が「念のため」という雰囲気で左ムチを一発。それで勝負は決した。余力残しのソウルスターリングはもう一段階ギアを上げ、最後は流してゴールイン。着差自体は1.1/4馬身だが、本気で追っていれば差はもっと開いだだろう。

「ソウルスターリングのお母さんであるスタセリタは、僕と一緒に仏オークスを勝った思い出のある馬。だからこそ、今日はスペシャルな1日でした」

 ルメール騎手はレース後のお立ち台でそう語った。この日6勝の固め打ちを見せた名手の顔には、大きな仕事を終えたあとの安堵と喜びの色がうかがえた。

 2着のリスグラシューも実力の片鱗は見せた。この日はラチ沿いがよく伸びる馬場で、外から伸びてくる馬はあまりいなかった。そんな中、8枠18番の大外発走から終始馬群の外めを回らされながら、上がり最速の末脚で追い込んだ内容は十分評価していいだろう。ゲートの出が悪かったことも加味すれば、力負けと断定するのは早計と思われる。

 3着のレーヌミノルは好スタートを切ったあと、一旦はハナを奪うかとも思われたが、外のアリンナに先を譲って自身は3番手の競馬。馬群の中で落ち着いたレースが出来ており、直線でも一瞬グッとくるところはあったが、最後は上位2頭とのエンジンの差が出た印象だ。


 今年、日本をはじめ世界中で産駒が走り始めたフランケル。国内はもちろんながら、今回の勝利は世界初のG1タイトル獲得となる。今後の活躍がどうなるかは未知数だが、「フランケル産駒のG1初制覇」としてソウルスターリングの名前は永く残るかもしれない。歴史の瞬間を目の当たりにできるのは、競馬に携わる者にとってよろこばしいものだ。

 来週の朝日杯FSにも、もう1頭の期待馬ミスエルテが控えている。舞台が同じ阪神芝1600mだけに、うまくいけば2週連続G1優勝&2歳頂上決戦ダブル制覇の偉業達成も可能だ。「怪物」の血脈は日本の競馬界を制圧するのか、心して見守りたいと思う。

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