グリーンセンスセラさんの競馬日記

R.ムーア香港完全制覇へ

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R.ムーア騎手による香港国際競走・夢の完全制覇なるか!? 大偉業に向けた最強のラインナップが「豪華過ぎる」と話題━ Gambling Journal ギャンブルジャーナル/2016年12月08日 08時00分00秒 http://biz-journal.jp/gj/2016/12/post_2017.html

 香港競馬最大のビッグイベントも、やはりこの男の"独壇場"になるのだろうか。

 11日に行われる香港国際競走(沙田競馬場)。香港カップ、香港ヴァーズ、香港マイル、香港スプリントの4つのレースに、今年は日本から「G1級」の有力馬が合計13頭も出走することもあって大きな注目を集めている。

 特に海外馬券元年となる今年は、この香港国際競走も4レースの馬券発売が決定しており、競馬ファンの視線も例年に増して熱いものがあって当然だ。

 ただし、今年の香港国際競走の「主役」を務めるのは、昨年の香港Cの覇者で日本が誇る天才・武豊騎手ではなく、現在「世界No.1ジョッキー」として名高いR.ムーア騎手になりそうだ。

 この秋、短期免許で来日すると、いきなり天皇賞・秋を勝って改めてその実力を見せつけたムーア騎手だが、それは何も日本だけではない。

 今春のドバイターフでは、それまでG1を勝ち切れなかったリアルスティールをあっさりとG1馬に導くと、5月にはイギリスの桜花賞にあたる1000ギニーを制覇、その僅か10日後には今度はフランスの皐月賞にあたる2000ギニーを制している。さらにイギリスのオークスでマインディングを2冠に導くと、夏には世界最高峰のレース・キングジョージ6世&QESをハイランドリールで勝ち切った。

 この秋にもマカヒキが惨敗した凱旋門賞を勝つなど、世界中でその実力を見せつけているムーア騎手。昨年の香港国際競走でも香港ヴァーズと香港マイルの2勝を達成したが、今年のラインナップは「完全制覇」に向けて、さらに「えげつない」ことになっている。


香港ヴァーズ(G1、2400m)

 まずは4つのレースの中でも「最も盤石」といわれている香港ヴァーズ。騎乗馬は、連覇の懸かるハイランドリールだ。

 本来、「昨年の覇者」というだけで充分なチャンスがあるが、このハイランドリールの限っては今年1年で"別馬"のように成長して香港へ帰ってきた。

 昨年の香港ヴァーズを制した際は3歳限定のセクレタリアトSに次ぐ、2度目のG1制覇に過ぎなかった。だが、今年になって本格化。夏にキングジョージ6世&QESを制して世界の頂点に立つと、この秋も凱旋門賞で2着に敗れたもののブリーダーズCターフでは凱旋門賞馬ファウンドに借りを返して、ここに駒を進めている。

 英国の大手ブックメーカー「ウィリアムヒル社」による事前オッズでも2番人気のヌーヴォレコルトの8.0倍に対して、ハイランドリールは1.91倍。圧倒的な1番人気となっている。

 完全制覇へ、まずは「普通に走れば勝つ」といった盤石のスタートが濃厚だ。


香港スプリント(G1、1200m)

 続く香港スプリントは当初、乗り馬がいなかった。しかし、今月5日に出走馬のビッグアーサーの主戦を務める福永祐一騎手が落馬負傷。急遽、代打での騎乗依頼が舞い込んだ。

 ビッグアーサーといえば、押しも押されもせぬ日本のスプリント王。この秋のスプリンターズSこそアクシデントで大敗したが、春の高松宮記念を驚愕の1:06.7でレコード勝ち。その絶対的なトップスピードの高さは、誰もが知るところだ。

 そんなビッグアーサーも「ウィリアムヒル社」による事前オッズでは単勝3.5倍と、地元香港のラッキーバブルズの5.0倍を抑えて1番人気。無論、そこに"ムーア効果"が含まれていることも確かだろう。いずれにせよ、チャンスは充分だ。

香港マイル(G1、1600m)

 香港国際競走「完全制覇」へ最大の障害は、おそらくこの香港マイルになるのではないか。

 昨年の当レースを制したムーア騎手だが、今年コンビを組むのはマイルCSでも騎乗したネオリアリズム。G1こそ未勝利だが、この夏の札幌記念でモーリスを破ったこと記憶に新しい。そして、その潜在能力が確かなものであることを証明したのが、初のマイル戦ながら3着に好走した前走のマイルCSだった。

「ウィリアムヒル社」による事前オッズによると、現在の1番人気は地元の英雄エイブルフレンドの4.5倍。しかし、この一昨年の覇者は"微妙"なオッズが示す通り、今年は順調さを欠いて先月に復帰したばかり。それもマイル戦ではなく、1200mを走って4着に敗退している。

 ネオリアリズムは7.5倍で3番人気。2番人気は同じ日本馬のサトノアラジンで6.0倍だが、前走のマイルCSではネオリアリズムが先着している。今回2度目のマイル戦とあって、前進する幅はこちらの方が大きいはずだ。


香港カップ(G1、2000m)

 メインとなる香港Cには、昨年の香港マイルの覇者モーリスと参戦する。昨年の今頃は日本のトップマイラーだったモーリスだが、今春には世界のトップマイラーとなり、秋には天皇賞で2000mを克服して、国内最強馬に上りつめた。今や2000mのレースに死角はないはずだ。

 この馬の底知れぬ強さは、日本の競馬ファンならば誰もが知るところだ。同時に、地元香港の競馬ファンも昨年の香港マイルに続き、今年のチャンピオンズマイルでもその走りを目の当たりにしているだけに最有力候補とみる動きも当然だろう。

「ウィリアムヒル社」による事前オッズでも2.5倍で堂々の1番人気。2番人気で昨年の覇者エイシンヒカリの7.0倍に大きな差を付けている。

 実際のレースもこの2頭の一騎打ちといった様相。この争いに割り込むのも、地元香港の馬よりもクイーンズリングやステファノスといった日本の伏兵陣に期待が掛かっているようだ。したがって、日本の総大将モーリスの優位は動かないといえる。


 以上だが、このラインナップを見てもムーア騎手の香港国際競走「完全制覇」は充分に現実的なものといえるだろう。あくまで「ウィリアムヒル社」のオッズとなるが4レース中3レースで1番人気、残りも3番人気の馬に世界No.1騎手が跨るとなれば、期待されるのも当然だ。

 果たして、ムーア騎手が優勝を独占し大偉業を達成するのだろうか。それとも武豊騎手や香港のトップ・J.モレイラ騎手らライバルが、主役の座を押し退ける波乱を起こすのか。

 馬券も買えるようになった今年の香港は、例年以上の熱い展開が待っていそうだ。

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